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TVアニメ「『オリエント』第2クール『淡路島激闘編』」中島ヨシキ インタビュー2022/09/07

「僕が尊敬される上司でいなければいけないと思います」

 TVアニメ「『オリエント』第2クール『淡路島激闘編』」(テレビ東京系)が現在放送中。淡路島の鬼神討伐を目指す上杉武士団と出会った主人公・武蔵(内田雄馬)が、強い武士と自身の力量の差を痛感したり、“最強”と謳われた“上杉武士団”の団長・上杉竜臣(前野智昭)が捕らえられたりと、壮絶かつ波乱の展開となっている。そんな本作について、“上杉武士団”の甘粕政紀を演じる中島ヨシキにインタビュー。「オリエント」の魅力やアフレコについて語ってもらった。

――原作は、オーディションを受けるタイミングで読んだそうですね。

「はい。読んでみたら面白くて、オーディションの範囲じゃないところまでスルッと読めちゃいました。そこで感じたのは、『オリエント』は“家族”がテーマの一つにある作品なんだということ。武蔵は、家族と呼べる人がいない主人公だし、武蔵の幼なじみの鐘巻小次郎(斉藤壮馬)は、父親の鐘巻自斎(小西克幸)を追い掛けて外の世界に飛び出そうとするじゃないですか」

――確かに。主要キャラクターの武蔵と小次郎に関しては、どちらも“家族”がキーワードになっていますね。

「しかも、外に出てみたら武士団がいて、武士団も家族と呼べるくらいすごく強い結びつきを持つ集団。そこにこの作品のアツさを感じました。刀気を同じ武士団の仲間とつなぐ描写も、まさに家族のような関係でなければできないこと。やはり“家族”を大切にしている作品なんだと読み取れたので、アフレコでも大事にしたいなと思っていました」

――では、そんな中で政紀はどんな人物だと解釈しましたか?

「政紀は、取り立てて目立つキャラクターではないんです。直江兼竜(花江夏樹)という尊敬する上司がいて、さらに兼竜の上には竜臣という総大将がいて、そちらの存在感の方が大きいので…。ただ、そんな圧倒的な上の兼竜に対しても、政紀はすごくフランクに接するんです。例えば、服部つぐみ(高橋李依)は、所属する“小雨田武士団”の団長・小雨田英雄(羽多野渉)には逆らえなかったけど、政紀の上下関係はちょっと違う。これまでの部下とはまた違った雰囲気を求められる人物なのかなと思ったので、気負うことなくフラットにやらせてもらいました。もちろん、兼竜のことは尊敬しているけれど、それだけじゃないというか…。兼竜を慕っている気持ちも見えるといいなと思いました」

――では、実際のアフレコではどんなディレクションがありましたか?

「取り立ててはなかったように思います。特に、序盤から中盤にかけては兼竜の出番が多く、担っているものも大きいので、最初は兼竜のキャラクターをしっかり固めるためのディスカッションをしていた気がします。で、その後に兼竜を中心に他の上杉武士団のキャラクターを作っていくようなイメージでした」

――アフレコは、上杉武士団のキャスト陣と一緒に行うことが多かったそうですね。

「コロナ禍に入ってからのアフレコは、グループごとに細かく時間が区切られているんですけど、どうしても前の組が長引いて待ち時間が出来ることがあるんですよ。そういう時は、前野さんや花江さん、(宇佐美黒子役の)日笠(陽子)さんと一緒にとりとめもない話をしていました。『最近どうなの?』とか『そろそろみんなでご飯を食べに行きたいよね』とか。それが楽しかったです(笑)」

――その後のアフレコにもいい影響がありそうです。

「そうですね。変に緊張しなくなるので。いい意味でリラックスした雰囲気の中でアフレコができました。我々のグループは特にリラックスできていたんじゃないかなと思います。中でも、日笠さんが現場を明るくしてくれましたね」

――ところで、先ほど上下関係の話が出ましたが、中島さんが部下を持つとしたら、どんな部下がいいですか?

「どんな部下でもいいですよ。それより、僕が尊敬される上司でいなければいけないと思います。というのも、部下や後輩には、“上司にとって都合のいい人間”になってほしくないんですよ。少しくらい生意気でもいいんじゃないかな…。僕自身もそういうところがあったので、多少の反発をするくらいがいい。そんなふうに何でも言いやすい環境にするためには、やっぱり上司の人柄や雰囲気作りが大事なのかなと。そういう上司になるのは難しいでしょうけどね」

――でも、中島さんはそのあたりがお上手なんじゃないかなと思います。人当たりが良くて、空気も読まれているだろうなと感じますし…。

「ははは!(笑) そうですかね。良くも悪くも空気を読んで察してしまうところがあるので、意外と僕は後輩というポジションも合っているのかもしれません」

――その後輩力って、どのように身に付けたのですか?

「自分の性格上、自然とそうなったのかもしれないです。例えば、現場とかでなんとなく『今度飲みに行きたいね』という話になるとするじゃないですか。いわゆる社交辞令みたいなものですけど、それを本当に社交辞令にしてしまうのが嫌なんですよ。せっかくの機会だから、ちゃんと飲みに行ってその人のことをもっと知りたいと思うので…。だから、『じゃあ、いつ行きますか?』と、その場で約束を取り付けていたのが大きいかな。それをうっとうしいと感じる先輩もいるでしょうけどね(笑)」

――でも、後輩はそこまでしてくれると先輩はきっとうれしいですよね。“本当に飲みに行ってくれるんだ”と。それが中島さんの先輩とのつながりを保つ秘訣なんですね。

「先輩に限らず、歳の近い雄馬くんたちともそういうふうに接しています。せっかくの機会がもったいないですからね」

――ちなみに、本作では“強さ”もキーワードの一つになっていますが、ご自身が思われる“強さ”の定義とは?

「自分の心(しん)みたいなものがあることですかね。人に左右されずに、自分を保っていられるのはカッコいいですよね。僕にも心(しん)があるという実感ははっきりあります。具体的には、仕事にも生活にも質を求めるようになったし、質の高い人間になりたいと思えるようになりました。技術だけじゃなく、人とのつながりだったり食べる物とか家具とかも、こだわった方が質が上がっていくのかなと感じています」

――精神的に強くないと心(しん)は持てないと思うのですが、中島さんはあまり悩まないタイプですか?

「悩んでいるとは思うんですけど、30分くらいで忘れちゃうんですよね(笑)。“なんとかなるか”って、悩むこと自体をすぐに終わらせるようにしています。いい意味であきらめが早くなりました。やらないで先延ばしにしてずっと悩んでいるより、やって終わらせた方が悩まないという持論があるんです。やり終えるから次があるわけですしね」

――次に、TVガイドがテレビ誌であることにちなんだ質問です。最近ご覧になっているテレビ番組はありますか?

「推しの櫻坂(46)が出ている音楽番組とかは録画して見るようにしています。なかなかリアルタイムだと見られないので、ハードディスクと予約機能が付いたテレビが欲しいです(笑)」

――それでは最後に…、今年8月でTVガイドは60周年を迎えました。周年にちなみ、何かを継続するために大切にしていることを教えてください。

「すべてが芝居にかえってくると思っているので、“役者、声優を続けるために新しいことも含めて何でもやろう、続けよう”という気持ちがあります。新しいものを取り込むことで人間としての深みが増したらいいなと思っています。あと、小目標みたいなものも決めるようにしています。例えば、“今年こうなりたいから今月までにこれをやろう、今月までにこうなりたいから今週までにこれをやろう”といった感じです。小さい達成感が積み重なっていくので、継続するモチベーションにつながるんです」

【プロフィール】

中島ヨシキ(なかじま よしき)

6月26日、神奈川県生まれ。O型。アニメ「アオアシ」(NHK Eテレ)、「ようこそ実力至上主義の教室へ 2nd Season」(TOKYO MXほか)などに出演中。

【作品情報】 

「『オリエント』第2クール『淡路島激闘編』」
9月12日
テレビ東京ほか
毎週月曜 深夜1:30~2:00

原作は大高忍が手掛ける連載中の同名漫画。幼なじみの小次郎(斉藤)らと“鐘巻武士団”を結成した主人公・武蔵(内田)が旅先で出会ったのは、兼竜(花江)や政紀(中島)らが所属する“上杉武士団”。鬼神の討伐、そして敵対関係にある黒曜石の八人の討伐の行方は!?

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取材・文/松本まゆげ 撮影/藤木裕之 ヘアメイク/加藤ゆい(fringe) スタイリング/本田雄己 衣装協力/静ブライダルサロン



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