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『テレビアニメ「鬼滅の刃」遊郭編』花江夏樹 インタビュー2022/01/19

『テレビアニメ「鬼滅の刃」遊郭編』花江夏樹 インタビュー

「松岡さんはずっとじーっとしていましたし、下野さんはロビーでよく筋トレをしていました(笑)」

 絶賛放送中の『テレビアニメ「鬼滅の刃」遊郭編』(フジテレビ系、TOKYO MXほか)。週刊TVガイド声優連載「恋するVoice!」では、本作より嘴平伊之助役・松岡禎丞、我妻善逸役・下野紘にインタビューを行ってきたが、今回はついにラスト! 主人公の竈門炭治郎役・花江夏樹のインタビューをお届けする。今だから明かせる思い入れのあるシーンなども含めて、熱い思いを語ってもらった。

――そもそも、“遊郭編”のアニメ化が決まった時はどんなお気持ちでしたか?

「“遊郭編”は特に好きなお話なので、早くアニメ化されないかなと思っていたんです。なので、いちファンとしてうれしかったですし、楽しみでした。実際に台本を読んでみると、やっぱりワクワクする内容だなという印象。“どうやって演じようかな”と悩んだりしていました」

――あらゆる過酷な任務を経て、炭治郎もどんどん成長していますよね。

「修業も重ねていますからね。“遊郭編”の第1話に、炭治郎が1人で任務に出る完全新作のアニメオリジナルのシーンがあったんですけど、今までよりも余裕があるというか…強くなった雰囲気は出せたと思います。 “(竈門)禰豆子(鬼頭明里)を人間に戻したい”、“鬼舞辻無惨(関俊彦)を倒す”という根底にある思いに加えて、“いろんな人のために鬼を倒そう”という気持ちになっているんじゃないかなと個人的に思います。その上で、もっともっと強くなっていきたいと思っているのかなと」

――そういった成長を、お芝居に反映している部分はありますか?

「実のところ、大幅に変えているわけではないですね。ただ、根底にある思いは揺らがないようにしつつも、強くなっている部分を出すため、“遊郭編”の序盤のエピソードでは“余裕”であることは意識していましたね。でも、鬼もまた強くなっているので、結果的にそんなに変わらないかなと思います」

――“音柱”である宇髄天元(小西克幸)が活躍するシーンも増えていますが、花江さんが思う宇髄とは?

「きらびやかな見た目をしていて、よく『派手』と言う人なんですけど、その一方で人間くさい部分もある人ですよね。もちろん鬼殺隊として戦っているんですけど、ちゃんと自分の奥さんを優先するし…。いろいろな経験をしているからこそ、自分のこともきちんと分かっていて、その上で“自分にしかできない戦い方をしていこう”と思っているところが魅力だなと思います」

――“遊郭編”のアフレコ現場はいかがでしたか? 小西さんや堕姫役の沢城みゆきさんといった方々と一緒だったかと思いますが。

「コロナ禍ということで全員で一緒に録れたわけではないのですが、宇髄さんが好きなので、ギャグシーンも含めて小西さんと一緒にできてうれしかったです。沢城さんも表現の幅がすごくある方なので、堕姫が今どういう心情なのか細かく突き詰めてお芝居されている印象でした。現場で見ていてすごく勉強になりましたね。休憩中も、何でもない話で盛り上がっていましたよ。『鬼滅の刃』についてもみなさんでいろいろ話をしました。松岡さんはずっとじーっとしていましたし、下野さんはロビーでよく筋トレをしていました(笑)」

――花江さんにとって特に注目のシーンはどこですか?

「子守唄のシーンですかね。炭治郎は音痴なので、若干外して歌っていたんですけど、『あまり歌わなくていいですよ』というディレクションをもらって最終的にはほぼセリフのような感じになったんです(笑)」

――子守唄のシーンの頃には、炭治郎自身もかなり過酷な状況ですよね。

「堕姫と対峙していますからね。人間をゴミのように扱う堕姫を目にして、炭治郎は怒りを通り越してしまいます。冷静な呼吸をしないで戦うことになるので、そのシーンの収録もすごく大変でした。最初に台本を呼んで“どうやって演じよう”と考えていたのもこのあたりですね。その後のせき込むシーンは、自分でも思い切り息が詰まった様子を表現しました。のどにめちゃめちゃ負担がかかって、咳が止まらなくなったので、もう二度とやりたくないです…(笑)。でも、その分思い入れがありますね」

『テレビアニメ「鬼滅の刃」遊郭編』花江夏樹 インタビュー

【プロフィール】

花江夏樹(はなえ なつき)
6月26日、神奈川県生まれ。蟹座。B型。アニメ「錆喰いビスコ」(TOKYO MXほか)、「平家物語」(フジテレビほか)などに出演中。映画「グッバイ、ドン・グリーズ!」が2月18日公開。

【作品情報】 

『テレビアニメ「鬼滅の刃」遊郭編』
1月23日
フジテレビ系
日曜 午後11:15~11:45
※TOKYO MXほかでは土曜 午後11:30~深夜0:00

“無限列車編”の続きを描いた物語。音柱・宇髄(小西)の3人の嫁・まきを(石上静香)らが、遊郭で消息を絶った。炭治郎(花江)、善逸(下野)、伊之助(松岡)は、それぞれ遊郭に潜入するが、そこで上弦の鬼・堕姫(沢城)と相まみえることになり…!?

※「禰豆子」の「禰」は「ネ+爾」が正式表記
※「煉獄」の「煉」は「火+東」が正式表記
※「鬼舞辻」の「辻」はしんにょうの点1つが正式表記

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取材・文/松本まゆげ 撮影/外舘翔太 ヘア&メーク/松井祥子(addmix B.G) スタイリング/久芳俊夫(BEAMS)



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