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福山雅治主演「集団左遷!!」第2章突入 。「日曜劇場」ファンにはもどかしい展開は「当然、狙って作っていた」【プロデューサーインタビュー後編】2019/06/09

福山雅治主演「集団左遷!!」第2章突入 。「日曜劇場」ファンにはもどかしい展開は「当然、狙って作っていた」【プロデューサーインタビュー後編】

 6月2日放送の第7話から第2章に突入し、銀行内部に潜むスキャンダルをめぐった対立が激しさを増す福山雅治さん主演の連続ドラマ「集団左遷!!」(TBS系)。6月9日放送の第8話では、真山徹(香川照之)が副支店長として異動した三友銀行・日本橋支店に不穏な空気を感じる片岡洋(福山)の元に、近々上場を控えているシェアハウスを経営する企業への不正融資の疑いがあるとの報告が届きます。さらに、その企業の融資には横山輝生(三上博史)が関わっているのではないかと予想する融資担当常務・隅田優(別所哲也)。極秘で調査を進める片岡と真山ですが、調べていくと驚くべき事実が発覚し…。

 前編中編と飯田和孝プロデューサーにお話を伺ってきましたが、片岡がこれまで、暑苦しいほどに「頑張る」と言い続けてきた理由が少し見えてきたのではないかと思います。曲がったことが嫌いで、大きな組織の中でも自分の意思を貫くことができる。そしてその意思の根底にあるのは私利私欲ではなく、お客さまや一緒に働く仲間への思いがある。そんな熱くなりすぎるところのある男・片岡を演じる福山さんについて、飯田プロデューサーは「以前、第7話の準備稿をお渡しして読んでいただいた時は『がらりと変わりましたね(笑)』とおっしゃっていました(笑)。本部に異動すると仕事内容は変わるのですが、片岡という人物が持っているスピリットであったり、思いの強さはしっかり前半で出来上がっているので、そこを踏襲していただければ大丈夫だと確信しています」と絶大な信頼を寄せている様子を伺わせます。

福山雅治主演「集団左遷!!」第2章突入 。「日曜劇場」ファンにはもどかしい展開は「当然、狙って作っていた」【プロデューサーインタビュー後編】

 撮影現場の雰囲気は「良い雰囲気です! わいわい、がやがやというよりは、皆さんで意見を出し合って撮影に臨んでいる感じです。なかなかない空気感だと思います」とベテランがそろったドラマならではのエピソードを。また取材は5月半ばに行ったのですが、これから第7話の撮影がスタートというタイミングだったそうで「福山さん、ちょっと不安に感じていると思います(笑)。香川さんはいらっしゃるんですが、蒲田支店のメンバーと一緒じゃなくなって、新たな方々とのシーンばかりですから。福山さんがどう出てこられるか、楽しみです」と、第2章の撮影を心待ちにしているような言葉も。

 最後に、今後の展開については「これからは、片岡が向かうべき相手はより近くにいる横山という存在になります。横山が片岡に嫌がらせをして、廃店させるために邪魔をして…という次元ではなく、会社を守ろうとする片岡と横山の思いがぶつかる展開になります。前半は良い意味で子どものけんか感があったと思うのですが、後半はもう少し、本来の『日曜劇場』と言いますか。会社員としてあるべき姿であったり、組織に所属している誰もが思っていることに近づいたものをお見せできるかなと思います。たぶん、前半を見ていただいた『日曜劇場』ファンの方にはもどかしい思いをさせてしまったのかなと思うのですが、当然それを狙って作っていたので。そこに関しては、狙った道は進めているのかなと感じています。後半は、予定していた展開ではありますが、ガラッとシフトチェンジしていきます!」と意気揚々と話してくださいました。

福山雅治主演「集団左遷!!」第2章突入 。「日曜劇場」ファンにはもどかしい展開は「当然、狙って作っていた」【プロデューサーインタビュー後編】

 まさに「頑張る」を連呼する片岡にもどかしさを感じていた、自分の心の内を読み取られているかのような気持ちで終えたこの日の取材。最後にお礼を言うと「最後まで頑張ります!」と、はつらつと返してくださる飯田プロデューサーに、片岡の姿を重ねてしまいました。手に汗握る心理戦が展開される「集団左遷!!」第2章、最後までお楽しみください。

【番組情報】 

「集団左遷!!」 
TBS系 
日曜 午後9:00~9:54

取材・文/宮下毬菜



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