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自分が3人いると思って演じたい 菊池修司“初の一人芝居”開幕直前インタビュー2026/10/30 12:00

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自分が3人いると思って演じたい 菊池修司“初の一人芝居”開幕直前インタビュー

 舞台『ブルーロック』シリーズの御影玲王役、舞台「東京リベンジャーズ」シリーズの半間修二役、MANKAI STAGE『A3!』の皇天馬役など、大人気2.5次元作品に多数出演する俳優・菊池修司。今年俳優活動10周年を迎える菊池の一人芝居『神育ーかむはぐー』が11月11日よりシアター・アルファ東京にて上演される。開幕直前に、今作の見どころをたっぷりと聞いた。

3人の登場人物をくっきり演じ分けたい

――今回一人芝居に初めて挑戦されます。まずは一人芝居をやると聞いた時の率直なお気持ちをお聞かせください。

「最初は“できない”と思いました。“僕なんかにできるのかな”っていう思いはありましたね。でも、だからこそ挑戦するべきだな、とも思って。できないものをできるようにするって簡単ではないですけど、それができた時、自信につながるので。成し遂げた時、自分が進化できるんじゃないかって。そんな二つの思いが大きかったです」

――一人芝居だからこそ、楽しみにしていることは?

「違う登場人物を一人で演じ分けることがすごく楽しみです。今回登場人物が主に3人出てくるんですけど、その3人をよりくっきりとお客さんが分かるように演じ分けたいです」

――物語の舞台は戦争後の世界。兵士のロクが、ある村の地下室で「神様」として育てられた少年・イシを救い出します。二人が心を通わせる中、ある事情を抱えたゲタニシが現れ物語が展開していきます。台本を初めて読んだ時はどんな印象を受けましたか?

「役者として技量が試される台本だなと感じました。読みながら、ここをこうしよう、ああしようってワクワクした気持ちで、アイデアを考えながら読んだぐらい、それぐらいすごく魅力にあふれる作品だと思います」

――これまでとは違う台本の読み方をされましたか?

「これまでは台本を読む時に、“自分のセリフ、どれだっけ”、“これとこれとこれ……”って感じだったのが、今回はこの文字数全部が自分の体の中に吸収されていくのかと思ったら、心臓がキュッてなったんですけど(笑)。そこは果敢に挑んでいきたいなとは思っています」

自分が3人いると思って演じたい 菊池修司“初の一人芝居”開幕直前インタビュー

“菊池修司物語”でもあるのかなと

――事務所の先輩の糸川耀士郎さんも一人芝居を成功されていますね(25年・26年に上演された糸川耀士郎1人音楽劇『夜啼鳥』)。

「耀士郎くんの一人芝居を観劇した時は、ただただすごいなと。自分にはできないなって思っていたんですけど、今回の台本をいただいた時に“おや? なんかいけるぞ”と。それは耀士郎くんの作品がローマ帝国の物語で、その時代のカタカナの言葉がとても多かった。それに対して、今回は余白が多い会話劇と言いますか、余白のある言葉を、遊びながら物語が進んでいくのだろうなと。だから自分もやれるかもしれないって」

――普段言い慣れない言葉を自分のものにするのは大変ですよね。今作は主にロクと少年・イシ、ゲタニシの3人のキャラクターが登場します。一人で物語を表現する上で、それぞれどのように演じ分けようと考えていますか?

「ロクは等身大の自分で、ニュートラルな表現方法にして、イシという神として作られた少年は、あどけなさ、少年っぽさを出したいなと。ゲタニシは、闇というか、深みのあるキャラクターにしたいと思っています。3人が明確に違う存在としてお客さんに明示しないとお話が入っていかない可能性があるので。くっきりと個性を分けた方が面白いかなと考えています」

――全く違う菊池さんが見られるのですね。3人のキャラクターのうち、これまで演じたことのないタイプは?

「この物語は、イシがどんどん成長していって、人間になっていくというお話なんですね。最初は少年から始まって徐々に大人になって、ロクと向き合っていく、そのグラデーションも表現しなければいけない。ちなみにこれは“イシ=菊池修司”の“菊池修司物語”でもあるのかなと。純粋さや危うさのある少年が、あることが起こって、大人になっていくという物語が、ある意味、自分自身の生き方とも重なって。そんな作品を10周年公演としてお客さまにも見ていただけるというのが、本当に楽しみでもありますね」

――一人芝居では相手役の存在や人間同士の関係性も一人で観客に見せなければいけないですよね。演じる上で意識したいことは?

「今まで相手の言葉を聞いて、その言葉に対してセリフを言うとか、相手ありきの演劇しか触れてこなかったので、今回一人で全てをやるという意味で心がけていることは、自分が3人いると思って演じたいなと。3人のバックボーンを考えることをすごく意識したいです。自分が3人いるつもりで、それぞれの会話を表現していきたいと思っています」

――役者によって憑依型と言われる方や役を自分に近づけるタイプだとか、いろんなアプローチの仕方があると思うのですが、ご自身は改めてどういうタイプの役者だと思いますか?

「自分としては憑依型でありたいと思っていたのですが、最近、計算と言いますか、ロジック的に“こうしたらこうだよな”って思いながらお芝居を作ることが多いので、ベースはいろいろと考えながら役に入り込みつつも、俯瞰(ふかん)して“こういう表現がいい”と思考しながら演じて、クライマックスを迎えるという……ミックス型と言いますか。どちらもできる役者でありたいと思っています」

自分が3人いると思って演じたい 菊池修司“初の一人芝居”開幕直前インタビュー

みんなが幸せだったら、それでいいなって

――観客の空気や反応を意識しながら演じていますか?

「結構感じるタイプだと思います。“今お客さんが前のめりだな”とか、“息を飲んで見てくれているな”とか。今、全体的に集中力が切れていそうだなっていう時は、セリフをいつもより、強く、分かりやすく言ってみたりだとか。今回の一人芝居の空間だったら、より客席を感じながら、一度たりとも同じ芝居はしないだろうなと思っています。全8公演ありますが、全てその時その時の空気感を大事にしながら演じたいです」

――そういった観客の空気をしっかりつかむような芝居の運びは、いつから意識し始めたのですか?

「やっぱり芝居がうまい人がたくさんいて、“この方のこの感覚、すごくすてきだな”って思うようになってから、最初は見よう見まねでしたね。自分もそういう空気を作りたいと思って作っていったら、できる時はできるようになっていったという感じです」

――この物語は「許し」が一つのテーマになっていると思ったのですが、ズバリ、菊池さんご自身は人に対して寛容なタイプでしょうか?

「寛容だと思います。それは自分の良いところでもあり悪いところでもあるんですけど、許すことによって器を大きく見せたいタイプで、ダメなこと、嫌なことがあっても許そうと。僕には姉2人と妹が1人いるんですけど、その中で男1人ということもあって、なんでも姉ちゃんと妹の言いなりになっていた……別にそれが嫌ではなかったんですよ。みんなが幸せだったら、それでいいなってずっと思っていたし、だからこそ、許すというハードルは低い方というか、何でも“いいよ”という人生だった。それで台本に描かれているイシのように、キャパオーバーになって、訳が分からなくなってしまうところは、自分自身にもあったりするので。そういう点でも“菊池修司の物語”になっているかもしれません」

――ここからは菊池さんご自身のことを。少し早いですが2026年を振り返っていただければと思います。今年はMANKAI STAGE『A3!』ACT3!〜SPRING & SUMMER 2026〜、舞台『ブルーロック -Re EPISODE 凪-』、舞台『龍が如く』への出演、初の写真集の発売、事務所の移籍、劇団UNFORM+の旗揚げなどなど……たくさんのトピックスがありました。

「自分の人生のターニングポイントの年になったと思います。でも、せわしなくは感じなくて楽しくやれたので、30歳になりその数字にふさわしい1年だと思います。ここから新たな歩みを皆さんと共に歩めたらいいなと思いますね」

――中でも印象的だった出来事は?

「MANKAI STAGE『A3!』に初めて参加したことですね。8年も続く人気の作品で、とてもハイクオリティーなカンパニーに自分が初参加ということで、とても不安はありましたが、本当にすてきな現場で。演出の松崎史也さんからもいろいろとアドバイスをいただいて、自分の中でまだまだだなという点を明確に感じた舞台でもありました」

――プライベートではいかがでしたか? お忙しい日々の中で、リフレッシュできる時間は取れましたか?

「やはりキャンプですね。仕事のことを考えずに自然に触れておいしいものを食べる。最高のデトックスの時間です。また明日から頑張ろうと思えますし、開放感って大事だなって。広々としたところでテントを張って、テーブルを用意して……泊まるだけなら、テントを張らなくてもホテルを取ればいいじゃないですか。でも、そこをあえて自分で泊まる場所を作る。そして、自然に触れながら広大な土地で開放感を得る。舞台と舞台の間の、大切な時間です」

――最後に一人芝居へ向けての意気込みとメッセージを。

「俳優活動10周年記念ということで、自分にとって大切なこの作品を一人でも多くの方に見ていただきたいなと思っています。この10年間役者をやってきて今まで自分が積み上げてきたスキル、役者としての引き出しをこの舞台で全部出し切って、“この俳優をこれからも応援したい”って思ってもらえるよう頑張りたいです。ぜひ楽しみに見に来てください」

自分が3人いると思って演じたい 菊池修司“初の一人芝居”開幕直前インタビュー

【プロフィール】
菊池修司(きくち しゅうじ)

1995年11月10日生まれ。東京都出身。蠍座。A型。主な出演作は、ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」シリーズ、舞台「東京リベンジャーズ」シリーズ、舞台「HELI-X」シリーズ、Action Stage「エリオスライジングヒーローズ」シリーズ、「チェリまほThe Musical」~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~、MANKAI STAGE「A3!」ACT3!〜SPRING & SUMMER 2026〜など多数。今年4月、所属事務所Stovaに在籍する俳優7名で、劇団・UNFORM+(アンフォームプラス)を発足した。来春旗揚げ公演を予定している。

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【締め切り】2026年11月27日(金)正午

【公演概要】
菊池修司 俳優十周年記念 一人芝居『神育ーかむはぐー』
脚本・演出:末原拓馬(おぼんろ)
日程:2026年11月11日~11月15日
会場:シアター・アルファ東京(東京都渋谷区東3-24-7 イーストギャラリー B1F)

【チケット情報】
一般チケット 9,000円(税込)
全席指定席
未就学児のご入場はご遠慮ください。
営利目的の転売を禁止いたします。
◆当日券
一般チケット+500円
※前売りで完売した場合、当日券販売はございません。
チケットお問い合せ:カンフェティhttps://www.confetti-web.com/contacts
公式サイト:https://shuji-kikuchi.com/news/jNCiHvLJtaoPkiJZn9JW8X

取材・文/村岡那美 撮影/小川遼 ヘアメイク/齊藤沙織 スタイリスト/津野真吾(impiger)

【最新写真集情報】
菊池修司1st写真集「Ambivalent」

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定価:3,960円
発行:東京ニュース通信社
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