山田真歩、朝ドラ「ブラッサム」で珠(石橋静河)の叔母・照子役「強引さごと愛される人物に」2026/10/07 08:15

NHK総合ほかで放送中の石橋静河主演の連続テレビ小説「ブラッサム」(月~土曜午前8:00ほか)で、木村照子役を演じている山田真歩。照子は、主人公・珠(石橋)にとって亡き実母の妹。姪である珠の前に現れ、何かと世話を焼きはじめる人物だ。
本作は、明治、大正、昭和を駆け抜け自由を求め続けた作家・宇野千代をモデルとした物語。主人公・葉野珠(石橋)は明治30年、山口の岩国に生まれた。実母は珠が2歳の時に亡くなり、父と継母によって育てられる。女学校を卒業後、代用教員として働き始めるが解雇され、故郷の岩国を追われることに。親戚を頼って上京したことで、珠は幼き日の夢を強く意識し、小説の懸賞応募から作家の道を切り開く。大正から昭和にかけて、関東大震災と戦争、結婚と離婚、倒産、そして借金……と、さまざまな困難にのみ込まれながらも、作家として生きることに向き合い、小説家として花を咲かせていく。
照子という人物を山田はどのように捉えたのか、珠との関係性や撮影で心に残った場面について語ってもらった。
――出演が決まったときの感想を教えてください。
「母が宇野千代さんの『私の幸福論』や『生きて行く私』などを読んでいて、家の本棚にあったので、私も自然と手に取っていました。晩年の宇野さんのお写真からは、苦しい時代を耐え忍んでいたというよりも、最初から周りを明るくするようなエネルギーにあふれた方という印象を受けました。朝ドラでは、これまでいろいろな女性が描かれてきたと思います。その中でも宇野さんは、過酷な状況も発想の転換で乗り越え、どんな環境も自分のエネルギーに変えていく力が群を抜いている方のような気がしています。そんな彼女をモデルにした物語がどんな朝ドラになるのか、とてもワクワクしました」
照子は“ブラッサム”している人

――演じられる木村照子はどんな役ですか?
「最初に台本を読んだとき、照子はまったく迷いがなく、1mmも自分を疑っていない人だと感じました。じめっとしたところがなく、すごくカラッとしていて、まさに“ブラッサム”している人。晩年の宇野千代さんにも通じるような、自分を信じ切っている強さを持っていると思いました」
強引さごと愛される照子という存在

――そうした強さは、照子のどんな魅力につながっていますか?
「自分を信じ切っている人は、カリスマ性がある一方で、どこか滑稽に見える瞬間もあるかと思います。照子も、おかしみがありながら強引で、その強引さごと愛される人物になればいいなと思いました。また、大人になると他人の目を気にしたりして自分の思ったことをなかなか言えなくなるものですが、照子にはそうした遠慮がありません。『私がいいと思うんだから、あなたもいいでしょう』というくらい、自分の気持ちに真っすぐなんです」

初登場シーンに込めた照子のすべて

――印象に残っているシーンを教えてください。
「初日に撮影した、照子の初登場シーンです。それまでの彼女は描かれていませんが、久々に珠と会うシーンで、ここに照子のすべてが出ると思いました。珠の頬に触れる瞬間でどう距離感を埋めるのかを当日まで悩んだので、すごく印象に残っています。『これだ!』と思ったのは、きっと照子は、野原にきれいなユリの花が咲いていたら、『きれい!』と感じてすぐに摘んでしまう人。珠を見て、『姉様にそっくりじゃ』というセリフがあるのですが、姉を感じたその瞬間に肉親となり、それまでの距離感がなくなっちゃうような人だと思いました。そこを乗り越えたら、あとのシーンは、照子として楽しむだけでした」
――「ブラッサム」の見どころや視聴者の皆さんへのメッセージをお願いします。
「『ブラッサム』は、主人公の珠だけでなく、登場人物それぞれが自分なりの世界観や人生観を持って生きていて、それがセリフにも強く反映されている作品だと思います。ですから、どの人の言葉にも納得させられる力があり、正解が分かりません。でも、いろんな価値観がぶつかり合うからこそ、お互いに一皮むけたり成長したりすることができて、その過程が“ブラッサム”していくことなんだと思わされます。これから半年間、珠の成長を見守りながら、一緒に考え、楽しんでいただけたらうれしいです」
【番組情報】
連続テレビ小説「ブラッサム」
NHK総合
月~土曜 午前8:00~8:15 ※土曜は1週間の振り返り
NHK BS・BSプレミアム4K
月~金曜 午前7:30~7:45
※NHK ONEで同時・見逃し配信あり
文/TVガイドWeb編集部
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