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東京オリンピックの競技を解説【フェンシング】日本フェンシング史上初の1大会での複数メダル獲得は夢ではない2021/07/17

フェンシング 写真:AP/アフロ

 ヨーロッパ発祥の剣を用いて対戦するフェンシング。19世紀、中世の騎士たちの剣術を源流とする競技が各地で独自ルールで行われていたが、それらを統一ルールの下で整備することで、近代フェンシングが確立された。近代オリンピックでは、1896年の第1回アテネ大会でから欠かさず実施されている数少ない競技の一つ。使用される剣、攻撃方法と有効面が異なるフルーレ、エペ、サーブルがあり、2004年アテネ大会から男女とも3種目が行われるように。また、同大会以降、各種目の団体戦は各大会で男女各2種目のみを行い、ローテーションで男女各1種目を外す形式をとっていたが、今大会は団体戦も全種目行われ、全12種目でメダルが争われる。

 フルーレの攻撃方法は突きのみで、有効面は胴体両面のみ。エペは突きのみで有効面は全身。サーブルは突きに加え“斬り”もあり、上半身すべてが有効面になる。また、フルーレとサーブルには「優先権」というルールがある。先に攻撃を仕掛けた側が優先権を奪い、奪われた側は相手を攻撃せず、まず自分を守らなければならない。ただし、相手の剣を払ったりして優先権を奪い返せば、反撃に転じることができる。この優先権の奪い合いが両種目の見どころだ。一方、優先権がないエペは、全身が有効面ということもあり、より変化に富んだ攻防が展開される。3種目とも判定は電気審判機で行われる。打突が決まったかを肉眼で見定めることが難しいためであり、それほどまでにスピーディーな攻防がフェンシングの魅力だ。

 個人、団体ともトーナメント方式で行われ、個人は1ピリオド3分の3ピリオド制。どちらかが15本(点)を先取した時点で終了し、3ピリオド終了時に両者とも15本を取れていない場合は、得点の多い方が勝ち。団体は1チーム3人で、1試合3分の総当たり9試合制。45本を先取したチーム、または試合終了時により得点を多く取っていたチームが勝利する。個人・団体とも終了時に同点の場合は1分間の延長戦を行い、先に1本取った方が勝者となる。

 伝統的にイタリアなどヨーロッパ勢が強いが、近年はアジア勢が力をつけ、日本も2008年北京大会、2012年ロンドン大会で連続してメダルを獲得した。今大会も、男子フルーレは2017年世界選手権2位の西藤俊哉、3位の敷根崇裕、男子エペはワールドカップ優勝経験がある見延和靖と加納虹輝、昨季世界ランク2位の山田優、女子フルーレはワールドカップ2位の実績がある東晟良らが表彰台を狙える位置にいる。好選手をそろえた男子エペ団体と女子フルーレ団体は特に期待が高く、日本フェンシング史上初の1大会での複数メダル獲得は夢ではない。

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