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木村拓哉が語る「教場Ⅱ」の手応え。そして亡きスタッフに感謝2020/12/23

木村拓哉が語る「教場Ⅱ」の手応え。そして亡きスタッフに感謝

 2021年1月3・4日にフジテレビ系で放送される「教場Ⅱ」(午後9:00)のキャストが、オンエアを控えてこのほど集結。主演の木村拓哉が、現在の心境を語った。

 本作は、長岡弘樹氏の「教場」シリーズを原作に、木村が他を寄せつけることすら許さないすごみのある立ち居振る舞いで、生徒たちを恐怖に震え上がらせる、冷酷無比で“最恐”の神奈川県警察学校の教官・風間公親を演じるドラマの第2弾。

 クランクアップを迎えた木村は「ようやく終わりましたが、まだ撮影が終わっただけで、スタッフの皆さんは編集作業に入られます。編集作業の時間が短くて大変だと思いますが、頑張ってほしいなと思います」とスタッフをねぎらい、「スタッフの皆さん、共演者の皆さん、本当にイレギュラーな撮影を要す現場となりましたが、198期、199期、そして200期と、3期にまたがって自分が関われると思っていなかったので、すごく光栄に思っておりますし、感謝しています」とコメント。さらに、天を見上げて、今年4月に急逝した前作のプロデューサー・西坂瑞城さんに向け「西坂、撮ったぞ!。ありがとうございました!」とあらためて感謝の意を表した。

 風間公親という役については「まず、あのものすごく面白い原作のどこを切り取るのかということから始まり、中江(功)監督と脚本の君塚(良一)さんが、研ぎ澄ました感覚でエピソードを選んでくださるので、柔軟な頭にして応えていかないと、と準備していました。もちろん風間の立場や目線を持ちながらではあるんですけど、それだけだと偏った表現にしかならないので、客観視できる目線を自分の中にも持っておくというのは今作で意識した点でした」と役づくりを明かし、「言ってみれば、共演者とのセッションで、自分はどこでどれくらい強く弾くのがいいのか、どういうリズムを取るのがいいのか、俯瞰(ふかん)の目で見ることを大事にしつつ、本番で演じている間は、その目線をなくして風間というパートを全力でやる。今回の『教場Ⅱ』はそれが非常にバランスよくできた作品になったんじゃないかなと思っています」と確実な手応えを得た様子を見せた。

 コロナ禍での撮影となったが「所作訓練も含め、精神的にもすごくタフさが求められた現場だったと思います。にもかかわらず、みんな、誰1人腐ることなく取り組んでいました。中江監督がまた予定調和の芝居が大嫌いな、志の高い方ですから、そういう芝居をした時には、何度も『もう1回』とNGを出されますし」と妥協を許さない現場の様子を口にしつつ、「でもそれは彼、彼女の『もう1回』ではなくて、そのシーンにおける『もう1回』で。僕も、それを生徒役の皆さんに伝えて、みんなで乗り越えていきました。1シーンで140カット撮る時もあるんですけど、どのカットも妥協のないライブを収録してる感じでしたね。こうやって一つの作品の撮影を一緒に共同作業させていただくと、一緒にやってくれたみんなのことをちょっとひいき目に見てしまうというか。自分が教官として送り出すみんななんだなと、今実際にそういう思いになれています。みんな、本当に頑張っていました」と話し、絆がを大切に撮り終えた。

 放送に向けて「僕の中では(第1弾から)途切れることなくつながっている時間です。前作は警察学校198期生のエピソードで、今回は200期。その間にいる199期が前作のラストに少しだけ登場したみんななんですけど、そこの流れが少しずつ関わり合っています。198期、199期、200期と、対峙(たいじ)する面々が変わると、出来上がってくる空間もやっぱり違うものになる。“前作を凌駕(りょうが)する、しない”は、見てくださった人たちにジャッジしてもらうことだと思っていますが、同じ『教場』は『教場』でも、流れる時間や、そこで生まれる空気が全く違った作品になっているので、また違う形で楽しめるのではないかなと思っています」と力強くアピールしている。


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