「もっとマリコでいたかった」──沢口靖子が涙で語った“科捜研の女”最後の瞬間2026/01/20 05:00

1月23日に「科捜研の女 FINAL」(午後8:00)として放送される、テレビ朝日系の人気シリーズ「科捜研の女」。1999年にスタートして以来、26年にわたり、沢口靖子が京都府警科学捜査研究所(通称・科捜研)の法医研究員・榊マリコを演じてきた。番組では本作の終幕に向けて5大メモリアルプロジェクトを始動し、その第1弾となるファンミーティング「─26年分の『ありがとう』をあなたに─大感謝祭」が開催された。
登壇したのは、榊マリコ役の沢口を筆頭に、土門薫役・内藤剛志、君嶋直樹役・小池徹平、風丘早月役・若村麻由美、宇佐見裕也役・風間トオル、日野和正役・斉藤暁、加瀬淳平役・加藤諒、涌田亜美役・山本ひかる、蒲原勇樹役・石井一彰らレギュラーキャスト。会場には200名の“科捜研ファン”が集まり、キャストとの交流を楽しんだほか、クライマックスでは沢口が涙ながらにファンへの感謝の手紙を読み上げた。
「科捜研の女」にとって、ファンミーティングの開催は26年の歴史で初めて。白衣をまとったキャストが登場すると、会場のファンからは大きな拍手と歓声が上がった。開始早々大盛り上がりを見せる中、まずはキャストたちが好きなシーンや好きなキャラクターについて語り合う企画「『科捜研の女』のここが好き~!!!」が展開された。

「このシーンが好き」で沢口が挙げたのは「season12」の第2話。枯山水の庭の写真を前に、斉藤演じる日野所長とマリコが会話する場面で、「所長から枯山水の様式美について聞かれたのに、マリコは石と砂の成分を科学的に答えてしまったんです。芸術オンチのマリコを描いた、クスッと笑えるシーンです」と説明。それを聞いた“マリコの最大の理解者”である内藤が「一番思い出に残っているのは、オレとのシーンじゃなかったの!? ものすごくショック!」と思わず“嫉妬”する場面もあった。

また、2008年から解剖医・風丘を演じてきた若村は、好きなシーンとして「科捜研のメンバーが黙々と任務を遂行する場面」を挙げ、「解剖シーンでは、毛穴の先まで見通すような真剣なまなざしでマリコさんに見つめられるご遺体の役者さんがかわいそうだなって、いつも思っていました(笑)」と裏話を披露した。
2022年から物理担当・君嶋役でレギュラー入りした小池が挙げたのは、科捜研チームがそろって臨場する場面。「科捜研の一員になれたことをかみしめられるシーン。歩いている瞬間だけは、京都の暑さも忘れられます」と振り返った。


続く「このキャラクターが好き」というお題では、蒲原刑事役の石井が加藤演じる会計係・加瀬を紹介。「作品に温かさ、優しさをプラスしてくれた」と感謝を伝えるも、東映京都撮影所で楽屋が一緒だった加藤から「石井くんは忘れものが多いんですよ~」と暴露され、思わず苦笑い。若村が「メンバーに振り回される所長がキュートで好き」と選んだ日野所長役の斉藤は喜んだのもつかの間、「FINAL」の撮影中に“空中ウォーク”を練習していたとキャスト陣から暴露される。「カメラが向いていないキャストはヒマなんですよ!」と苦笑しつつ言い訳していた。


続いてのお題は「マリコ様のここが好き」。化学担当・宇佐見を演じる風間が「さっそうと自転車通勤を続ける姿」と答えると、沢口は「私、自転車に乗れないと思われがちなんですけど、高校時代まで自転車通学していたので、ちゃんと乗れるんです!(笑)」と笑顔で付け加えた。さらに、映像データ担当・亜美役として13年間レギュラー出演してきた山本は「マリコさんはなんといってもビジュアル! 科学者としてカッコよくて美しいところがすてき!」と、偉大な先輩に敬意を表した。


今回の大感謝祭では、ファンミーティングならではの企画として会場からの質問コーナーも。「『FINAL』の撮影秘話を教えて!」という要望が出ると、沢口は「『FINAL』では、みんなの論文を読んで胸が熱くなる場面があって、これもマリコの成長だなと受け止めました。私にとって思いを込めて撮影したシーンなので、楽しみにしていてください」と見どころを語った。その中で「ファンの反応をもっと確かめたい」と言い出したのは内藤。観客とのコール&レスポンスに発展し、沢口が「科捜研を20年以上応援している方?」と呼びかけると客席から大きな拍手が。最も大きな拍手が起きたのは、若村の「『科捜研の女』が自分の人生の一部だと思っている方?」という問いかけで、沢口たちも大感激していた。
このほか「『科捜研の女』がくれた私の物語」と題して、ファンから寄せられたエピソードを司会の野村真季アナウンサーが代読する企画も。これをしみじみと聞き入っていた沢口は「みんなで作ったこのドラマが、見てくださった方々の人生の一部となり、何か影響を与えることができたならこんなにうれしいことはありません。感無量です」と語った。

クライマックスは、ファンへの思いをしたためた手紙を沢口が読み上げる場面。「『科捜研の女』を愛して下さったすべての皆さまへ……」と語り始めたところで、感極まって大粒の涙を流した。
「まさかこんなに早く、白衣に袖を通す最後の日が来るなんて。正直な気持ちを言えば、もっとマリコでいたかった」と語る沢口は、「榊マリコと過ごした日々は、私の人生そのもの。かけがえのない宝物です。この作品は、今回をもって一つの区切りを迎えます。でも、作品を通して皆さまと一緒に積み重ねてきた温かい日々や笑顔や涙、たくさんの思い出は、これからもずっと心の中で生き続けていきます」と作品とマリコへの思いを吐露。そして最後は「長い間のご声援、本当にありがとうございました」と締めくくった。
…と思いきや、ここで“サプライズ”が待っていた。26年間マリコとして駆け抜けた沢口に、内藤がキャストを代表して花束と寄せ書きアルバムをプレゼント。「オレたちの主役でいてくれてありがとう! あなたは役を通して“真面目であることはカッコいい”と、26年かけて証明してくれた……最高でした!」とメッセージを伝えると、沢口は「マリコは最後の1%まであきらめない粘り強い人なので、皆さんを巻きこんじゃいましたよね(笑)」と語り、メンバーに感謝。「皆さまの熱いご声援で幸せな時間を過ごすことができました」とファンへ改めて感謝の言葉を送り、鳴りやまない拍手の中、ファンミーティングは幕を閉じた。

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