市毛良枝と吉田美月喜がNHKラジオドラマで描く“人生の再出発” 「夢に年齢は関係ない」2025/09/12 13:30

NHKラジオ第1では、9月15日に人生100年プロジェクト 特別ドラマ「誰もが誰かのエキストラ」(午前9:05)を放送する。
人生100年時代に突入した現在、NHKラジオセンターでは、シニア世代を多様なコンテンツで応援する「人生100年プロジェクト」関連番組を9月に集中編成する。本オーディオドラマでは、短大卒業後、専業主婦として家族のケアに人生を捧げてきた72歳の主人公・玲子が、映画のエキストラに挑戦する姿を描いている。玲子役には市毛良枝を起用。玲子の相棒となる千里役には、表現力豊かな演技とみずみずしい声が魅力の吉田美月喜を迎えた。世代の異なる2人の女性が痛みと向き合い、支え合いながら“人生の一歩を踏み出す”姿を描いた、シスターフッドの物語だ。
夫、一人息子、義理の両親のケアのために人生を捧げてきた玲子(市毛)は、夫を亡くし一人暮らし。玲子は主治医から病の再発の恐れを告げられる。動揺し、一人息子に電話するも、息子は玲子の話をろくにきかずに夫の形見を要求して電話を切る。家族に尽くしても誰からも感謝されない現実。静かな怒りとむなしさを感じた玲子は「死ぬまでにやりたいことリスト」を作ろうと、エンディングノートを買いに大型書店へ行く。そこにいた人気俳優・山田タケル(猪野広樹)に心をつかまれ、彼が主演する映画のエキストラに応募してしまう。しかし、慣れない現場で失敗続き、助監督の浦川(今井隆文)からは“使えないおばあちゃん”扱いされる。それでも撮影現場で出会った俳優志望の大学生、千里(吉田)と意気投合して、エキストラとして奮闘する。

市毛は「女性も男性も自由に生きているように見える現代ですが、少し注視すると、それほど簡単でもない家庭の事情、個人の事情も見えてきます。自由って難しいですね。玲子さんという人は、夫が今でいうモラハラ気質だったのでしょう。その価値観に従って、それが幸せと思い込んで、自分で少し人生を狭めてきたようです。誰にでも、家族が無理解とか、仕事が忙しくて時間がないとか、いろいろな事情はあります。自分がこもっていた世界から少しはみ出す勇気を持ち、玲子さんは実行してみました。一歩踏み出すと、当然ながら思いがけないことが起こります。憧れる相手を見つけ、エキストラをやってみるなんて、玲子が踏み出した一歩は、少し普通とは違うかもしれないけれど、どなたにも何がしか思い当たり、感じていただけるところがあると思います。ご自分の何かを見つけていただけたら嬉しいです」と呼びかけた。

続いて吉田も、「NHKのラジオドラマは2回目の参加となりますが、前回同様、今回の収録でもたくさんの学びがありとても楽しかったです。市毛良枝さん演じる専業主婦として家族のケアに人生を費やしてきた72歳の西田玲子と、私が演じた俳優になる夢が捨てられない中、エリート家庭のプレッシャーに苦しんでいる21歳の伊集院千里の絶妙なバディの2人に、とても勇気づけられるストーリーとなっています。人生100年時代。いくつになっても「夢」や「やりたいこと」へ挑戦する姿は素晴らしいのだと再確認させてくれる作品です。すてきなキャラクターとすてきなキャスト、スタッフの皆さまと作り上げたラジオドラマ。私自身放送がとても楽しみです」とほほ笑んだ。
演出の野崎瑛理子氏は「家族優先で自分のことはいつも後回しの母を思いながら作りました。何歳になっても誰かにときめいたり、誰かに応援してもらえる喜びを誰もが持てますように」と願いを込めた。
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