「相棒24」発進! シリーズ誕生25周年にして右京(水谷豊)が人間国宝に弟子入り!?2025/08/22 05:00

テレビ朝日系では、10月より、人気シリーズ「相棒」の最新作「相棒 season24」(水曜午後9:00、開始日未定)を放送することを発表した。
杉下右京(水谷豊)と彼の“相棒”が活躍する本作は、圧倒的支持を受け放送回数は446話に到達。また、連続ドラマだけでなく、劇場版、スピンオフ、舞台、書籍…と、その世界観の広がりはとどまるところを知らずに、数々の“伝説”を打ち立てている。
本作は今年、シリーズ誕生25周年を迎える。記念すべき年にさらなる躍動を遂げるのは、通算11シーズン目に突入する杉下右京×亀山薫(寺脇康文)の“黄金コンビ”だ。25年の集大成にして新たなスタートラインを踏む「season24」、特命係が大いなる高みを目指して疾走する。
「season24」の初回スペシャルは、“人間国宝の講談師”をめぐる殺人事件。芸の極致にたどり着いた名人と、彼を取り巻く複雑な人間模様、そして時代を映し出す“業”深き事件が描かれる。娯楽性と社会性が両立した「相棒」ならではの圧巻のミステリーとしてストーリーが進んでいく。その初回の舞台は講談の世界。「相棒」25年の歴史の中で講談がフィーチャーされるのは初めてで、しかも今回はなんと、右京が人間国宝に弟子入りするという、前代未聞の状況で物語は幕を開ける。
内弟子として師匠の屋敷に住み込み、前座修行に励みながら内部を探る右京。果たして鬼が出るか蛇が出るか!? 右京、そして薫は人間国宝の“光と影”を暴くことができるのだろうか。
「相棒」シリーズは毎年夏に撮影が始まるのが恒例で、今年は去年に勝るとも劣らない猛暑に見舞われている。そんな厳しい暑さの中でも、水谷は「皆さん、『暑い、暑い』と話していますが、僕は暑さには強く、わりと平気なんです。ですから、まだそれほど堪えてはいません。『涼しい顔していいよね』とみんなにうらやましがられています」と、右京さながらに至ってクール。

初回は右京が人間国宝に弟子入りをするという展開が描かれるが、水谷自身も「『相棒』の初回スペシャルのストーリーには毎シーズン、意表を突かれます。毎年、相棒ワールドの広がりを楽しみにしているのですが、今回は歴代の初回スペシャルの中でも“最高レベルの意表”。心底、驚かされました」と衝撃を受けた様子。「でも、右京は落語など古典芸能が好きですから、講談にも造詣が深いはず。彼は講談という新たな世界に身を投じることになって、喜んでいると思いますよ」と25年演じている右京の心境を自分のことのように語る。
そして、この25年で、作品として変化したことがあるかどうかを聞くと「『相棒』が変わったというならば、それは自然に訪れた変化ですね。決して意識して変えたことはありません」とのこと。「無理なく変わってきた…それが作品にとって、とても良かったのだと思います。脚本家やプロデューサーなど制作陣は、一貫して“今”を意識して物語を作ってきました。そして、われわれも“今”を生きることに徹してきた…。25年は、その連続だったと思っています」と、シリーズが長く続いた理由に重なる言葉を発する。
さらに「おかげさまで『相棒』は25周年、これまで計446のエピソードをお届けしてきました。これだけ続いてなお、視聴者の皆さんが今シーズンはどんな相棒が見られるのかと期待してくださっています。われわれも同じで、新シーズンはどんな事件が待っているんだろうと楽しみにしています」と視聴者への感謝と自身の期待を口にし、「この“先が読めない”奥行きの深さこそが、相棒ワールドの、相棒ワールドたるゆえんですね。新シーズンではいったい何が起きるのか、私自身も楽しみにしています」と「season25」への展望も語る。
また、右京を通して感じる作品の進化について話が及ぶと「よく、“普通がいちばん難しい”といいますよね。“当たり前のこと”を実践するのは、実はとても難しいことです。その点、相棒は当たり前のことにずっと挑み続けてきた気がします」との深い言葉が返ってきた。それは、「先ほどもお話ししたように、『相棒』では時代をどう感じるかを常に意識してきました。その結果、現実社会とリンクするどころか、時代を先取りするストーリーを生み出したこともありました。つまり大切なのは何よりも、“今を生きること”。それに尽きるのだと思います」と語り、作品の本質に迫る思いを明かた。
そして最後に「一方で、右京は警察官という職業を選んだ瞬間から、一貫して“右京の正義”というものを胸に刻み続けてきました。これは彼が警察官である限り、誰が何と言おうと変わらない、譲れないもの。それが『相棒』という作品の揺るぎない軸につながるのだと思います。これまで僕は右京という人物を信頼してきましたが、これからも彼のブレない正義を信じ続けていくことでしょう」と右京に対する信頼を語った。
一方、右京の“相棒”を務めて11シーズン目となる薫役の寺脇は、酷暑の中の撮影が「ヘトヘトになりながら撮影しています。特に薫はフライトジャケットを着ているので、毎日、撮影が終わる頃には汗びっしょりです」と、薫のトレードマークが思わぬ弊害になっていることを明かす。そんな中で撮影された初回スペシャルは「『相棒』シリーズの生みの親ともいえる輿水泰弘さんの脚本なのですが、“またスゴイものを書いてきたな!”と震えました」と太鼓判。「設定もシーンも会話もすべて面白く、まるで初期に戻ったような薫のセリフも織り交ぜられているのに、成長も変化もある…。もはや彼にしか書けない脚本になっているんです。先日、輿水さんにお会いした時、ご本人にもお伝えしたのですが、すごい域に到達したと感じました」と、25周年を迎えてもなお、進化の止まらない本作の魅力を語る。
その反面、変わらないすごさも身を持って感じているようで、「豊さんとは“今シーズンはこういう感じでいこう”など、一度も話したことがありません。薫が14年ぶりに戻ってきた時ですら、“久しぶりに会うからこういう芝居にしよう”とか、“こういう変化を感じさせるようにしよう”という打ち合わせは一切、していないんです」と裏話を明かし、「ただその瞬間、瞬間を右京と薫として生きてきました。だから、豊さんもおっしゃったように、もし『相棒』が変わっていたとしたら、それはごく自然な変化。とにかく2人で、目の前の事件に取り組み、今の時代を生きていくのみです」とあくまで地に足のついた作品であることを強調。
それを踏まえて、「『相棒』は新しい脚本をもらうたび、今回はどんな世界が広がっているんだろうとワクワクします。その振り幅が大きければ大きいほど、シリーズとしては面白いんですよね」とも語る。一方で、「奇をてらうことを目指すのは違う。ミステリーの面白さは追求しながら、ドラマ作りには真摯(しんし)に向き合っていきたい。どうすればよりリアルな物語としてお届けできるのか、これからもスタッフ、キャストで知恵を絞っていきます」と、今後も誠実に作品と向き合っていくことを誓った。

そんな2人──右京と薫を取り巻く面々にはおなじみの安心感あふれる顔ぶれがそろう。
狙うは自身の権力復活なのか、それとも組織の改革なのか…特命係の“ボス”甲斐峯秋(石坂浩二)、特命係の廃止を虎視眈々(たんたん)と狙う野心家の警視庁副総監・衣笠藤治(杉本哲太)、“鉄の女”の異名を持つ内閣情報調査室トップ・社美彌子(仲間由紀恵)。
さらに、捜査一課の伊丹憲一(川原和久)、芹沢慶二(山中崇史)、出雲麗音(篠原ゆき子)ら“相棒ワールド”に欠かせないキャラクターも健在。そんな中、「暇か?」でおなじみ、薬物銃器対策課課長・角田六郎課長(山西惇)には“ある変化”が…!?
加えて、小料理屋「こてまり」の女将・小出茉梨(森口瑤子)、薫の妻でジャーナリストの美和子(鈴木砂羽)も健在だ。
安定と進化、その二極の魅力がたっぷり詰まった「相棒」は、シリーズ誕生25周年の今年、新たな歴史を刻み始める。
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