大泉洋×野木亜紀子が完全オリジナルのSFラブロマンス「ちょっとだけエスパー」でタッグ2025/08/19
テレビ朝日系では、10月期火曜9時枠で、野木亜紀子氏が脚本を担当し、大泉洋が主演を務める連続ドラマ「ちょっとだけエスパー」（火曜午後9：00、開始日未定）の放送が決定した。
本作は、野木氏がテレビ朝日の連続ドラマに初めて挑む完全オリジナル脚本によるSFラブロマンス。そして、テレビ朝日での主演が初となる大泉が演じるのは、会社を辞めさせられた主人公・文太。彼が“ちょっとだけエスパー”となり、世界を救う（？）かもしれないという、ユニークなジャパニーズ・ヒーロードラマだ。主人公に課された不条理なルールは「人を愛してはならない」。愛とは？ 仲間とは？ 世界を救うとは？
「アンナチュラル」（2018年）や「MIU404」（20年）、「海に眠るダイヤモンド」（24年/ともにTBS系）、映画「ラストマイル」（24年）など、多くのヒット作を送り出している野木氏は、「大泉さんとは3回目のお仕事です。大泉さんが大泉さんをしている時が一番好きなので、大泉さんが大泉さんなドラマを考えたら、ちょっとだけエスパーになりました。すごくない、ちょっとだけ」と語り、大泉の存在が本作の着想につながったことを明かした。
続けて、「貴島（彩理）プロデューサーと企画を立ち上げたのが21年の夏。あれから4年たち、その間に神様ドラマや宇宙人ドラマが放送され、似てやしないかハラハラと見守ったこともありました」と企画の経緯を語り、「SFやファンタジーが好きです。超能力ブームの時代に育ち『童夢』（双葉社刊）、『AKIRA』（講談社刊）、映画『里見八犬伝』（1983年）、映画『テラ戦士ΨBOY』（85年）、映画『帝都物語』（88年）といった作品群に夢中だった子ども時代。脚本家になってからは「いつかSFを作る」と言い続け、ようやくこうして始まります」と、本作が自身の夢の結晶であることを語る。
そんな背景から生まれた本作は、「SFといっても本作は 『少し不思議』※なSFで、派手な能力は出てきません。雇われエスパーの文太たちは、ちょっとだけの能力で、ちょっとしたミッションを繰り返す。小さな一匹のハチは、未来を変えることができるのか？ 世界からこぼれ落ちた彼らの、悲喜こもごもの物語。毎週火曜よる9時より、ちょっとだけお付き合いください」と、誰もが身近に感じられるSF作品になることを予感させる。 ※「少し不思議（Sukoshi Fushigi）」は藤子・F・不二雄氏の言葉。
監督は「最愛」（21年）、「トリリオンゲーム」（23年/ともにTBS系）、「無能の鷹」（24年/テレビ朝日系）などの話題作を多数監督した村尾嘉昭氏。また、「ストロベリーナイト・サーガ」（19年）、「知ってるワイフ」（21年）、「人事の人見」（25年/ともにフジテレビ系）などで知られる山内大典氏も監督として名を連ねる。
そして、音楽は、「JIN ‐仁‐」（09年）や「義母と娘のブルース」（18年/ともにTBS系」などのドラマに加え、映画「耳をすませば」（22年）などの話題作を彩ってきた髙見優氏と、「笑ゥせぇるすまん」（25年/テレ東系）を担当した信澤宣明氏が担当する。
主人公の文太（大泉）は、会社を解雇され、家族も貯金も、何もかもを失った“どん底サラリーマン”。ネットカフェを泊まり歩く日々を送っていたある日、「ノナマーレ」という会社から面接の案内が届く。なぜか最終面接に合格し、“ちょっとだけエスパー”として世界を救う仕事を任される。用意された社宅には見知らぬ妻がいて、夫婦として暮らすことになるが…。
文太役の大泉は、「脚本が野木亜紀子さんだと聞いてとても楽しみでした。映画『アイムヒーロー』（16年）以降、野木さんが書かれてきている作品も素晴らしいものばかりなので、楽しみでしかなかったです」と9年ぶりの野木とのタッグに心を躍らせる。野木が書き下ろした脚本を読み、「野木さんの脚本らしく、笑いもあるんですが、どこか悲しみをたたえているところがあったり…いろんなことを考えたくなる複雑な部分もあるのですが、それでも面白くてスラスラ読めてしまう。さすがだなと思いました」と絶賛。
「ここ数年、連ドラでは割と激しめの役を演じることが多かったんです」と振り返る大泉は、文太について「そう考えると、文太さんはとても優しい。穏やかな人物を演じるのは久々だなと思いました」と捉える。「文太さんには、周りに流されていってしまうところや人に強く言えないところがあるんですが、僕も意外とそういうタイプです」と共感し、「僕がはっきりモノを言うのは『これが食べたい！』くらいなので（笑）」と共感を示した。
さらに役への分析は続き、「“ちょっとだけエスパー”というぐらいなので、文太さんにも何かしら能力がある訳なんですが、そのさじ加減が面白いんです。ちょっとだけとは言え、なかなかのエスパーですよ。でも文太さんの能力は非常に怖いなと思ったので、僕は絶対欲しくないです。世界を救うにはいい力かもしれないけど怖い！」と文太の能力をおそれる一方、「仲間になる人には結構駄目なのもいます（笑）。そういう笑える部分もあるんですが、物語の縦軸は割と複雑なので、視聴者の皆さんにはいろいろと考えながら楽しんでいただけると思います」と、これから発表されるキャストへの言及も。「まだ言えないんですが、出演する役者の皆さんがとても魅力的で豪華な方ばかりなんです。野木さんの脚本の中で、その方たちとのお芝居がどうなっていくのかが一番楽しみですね」と期待をあおる。
そして大泉は、「私はちょっとだけ能力を持っておりまして、そういう仲間がたくさん出てきます。そんな人たちが、じわじわと世界を救い始めます。ばかばかしいお話かと思いきや、すごい展開になっていくので、きっと皆さんにとっても楽しい3か月になると思います」と自身の能力を明かす。さらに、「来週はどうなるんだろうと、予測しながら楽しんでいただければ…ひょっとしたら、皆さんにも“ちょっとだけエスパー”の力が生まれるかもしれませんよ」とニヤリ。
次回解禁されるキャストのヒントとして「実は過去に共演したことがあります。その方の兄役を演じました。後あまり民放の連ドラのイメージがない方なので、とても新鮮だと思います。もちろん人気もありますし、皆さんが大好きな方じゃないでしょうか。僕もご一緒するのは久しぶりなので、すごく楽しみです」とのことで、考察が盛り上がりそうだ。
そんな大泉がエスパーになれるとしたら「“飛ぶ”のも、実際にやったら肩が痛いとか、着地がヤバいとかいろいろ出てきそうだし…。そうなると“言語”ですね」とリアルな回答が。「最近も何度か、ちょっと海外に行ったのですが、全然言葉が通じないので、立ちどころにどんな言葉でも話せる能力がほしいですね」と夢を語った。
また、“ジャパニーズ・ヒーロードラマ”にちなみ、自身にとってのヒーローを尋ねられると、「今さらかよと思われるかもしれないんですが、僕が人生で一番はまったヒーローは『24 -TWENTY FOUR-』シリーズ（01〜14年）のジャック・バウアーです（笑）。“元CIA”の人がかっこよくて好きなので、見る映画はほとんどが元CIAものです。生まれ変わったら元CIAがいいなと思うくらいです（笑）。バカですみません」と素直な答えを返した。
大泉と野木が織り成す世界観と今後の続報に期待が高まる。
※2025年8月19日9時09分加筆修正しました。
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