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グランプリはNHK BS「母の待つ里」に決定。「第15回衛星放送協会 オリジナル番組アワード」授賞式が開催2025/07/24

グランプリはNHK BS「母の待つ里」に決定。「第15回衛星放送協会 オリジナル番組アワード」授賞式が開催

 衛星放送協会では、「第15回衛星放送協会 オリジナル番組アワード」の番組部門・全6ジャンル、コンテンツ展開部門、番宣部門、広告部門の最優秀賞および審査員奨励賞を含む、全受賞作品を決定。このほど開かれた授賞式で、番組部門6ジャンルの最優秀賞から選ばれたグランプリが発表された。

 「衛星放送協会 オリジナル番組アワード」は、衛星放送協会の加盟社が制作した話題性のある作品を表彰し、受賞作品の全国周知を目的に2011年創設。授賞式には、受賞作に関わったスタッフをはじめ、番組部門から、ドラマ最優秀賞に選出された特集ドラマ「母の待つ里」の原作者・浅田次郎氏と主演・宮本信子、中継最優秀賞に選出された「Leminopresents ANIMAX MUSIX 2024 SPRING~LIVE&BACKSTAGE~」から声優・歌手の茅原実里、コンテンツ展開部門 最優秀賞に選出された「路上のルカ」から監督・岩井俊二氏を迎え、それぞれの作品への思いや、魅力などが語られた。

グランプリはNHK BS「母の待つ里」に決定。「第15回衛星放送協会 オリジナル番組アワード」授賞式が開催
グランプリはNHK BS「母の待つ里」に決定。「第15回衛星放送協会 オリジナル番組アワード」授賞式が開催

 さらに、24年で日本プロ野球が誕生から90年を迎えたこと、これまでプロ野球中継が衛星放送の普及に寄与されたことをたたえ、日本野球機構を特別表彰。これに伴い、スペシャルゲストとして“大魔神”の愛称で知られる元プロ野球選手・佐々木主浩、「スカパー!プロ野球アンバサダー」を務めるお笑い芸人・寺家バッテリィズ)が登壇。トークセッションやキャッチボールも行われた。

グランプリはNHK BS「母の待つ里」に決定。「第15回衛星放送協会 オリジナル番組アワード」授賞式が開催

 秀作の中でグランプリに選ばれたのは、特集ドラマ「母の待つ里」。異色の家族小説として大反響を呼んだ、浅田氏による同名作を映像化した感動のミステリアス・ファンタジーだ。

グランプリはNHK BS「母の待つ里」に決定。「第15回衛星放送協会 オリジナル番組アワード」授賞式が開催

 本作に出演した宮本は感無量の様子で「とってもうれしいです。褒められるのって本当にうれしいです!」と声を弾ませ、ロケ地である岩手県遠野にはプライベートでも足を運んでるそうで、「遠野の原風景で、心が安らぐ」とその魅力を伝え、「本当に好きな作品となりました」と作品への愛もにじませた。

 また、原作の浅田氏は、撮影時にロケ地を訪問。「ロケ地に来たということを一瞬忘れた。中井さん(が演じる主人公)の気持ちで、東京から導かれて迷い込んでしまったような感覚になった」と明かした。加えて、「こういう時、原作者というのは立場が分からない」と冗談を交えつつ、「私はテレビが大好きで、ドラマも好きで、1日に5、6時間はテレビを見ています。『母の待つ里』が評価されたのはうれしく、光栄に思っています」と喜んだ。

 グランプリ授賞に関して、審査員講評では「都会暮らしにふっと疲れた時、登場人物たちは思い立って故郷へと向かった。青々とした山河、気さくな隣近所、古い家、老いた母が手ずからつくってくれる晩ご飯。映像は思いっきり田舎の懐かしさ、人なつこさ、ぬくもりを描いてみせる。だが、この全体が外資系カード会社提供の“レンタル故郷”“レンタル隣近所”“レンタル老母”のサービスだったとしたら? 過疎、ビジネス、AI……。虚と実が行き交うストーリーの先に現れる、東日本大震災後の東北の姿。浅田次郎原作のミステリアスファンタジーを丁寧に、さりげなく、トリッキーに描きながら、視聴者の目をシリアスな現実に向かわせる制作陣と出演者の技量に、脱帽!」と語られた。

番組部門

グランプリはNHK BS「母の待つ里」に決定。「第15回衛星放送協会 オリジナル番組アワード」授賞式が開催

【ドラマ 最優秀賞】
特集ドラマ「母の待つ里」

NHK BS(日本放送協会/テレビマンユニオン)

異色の家族小説として大反響を呼んだ浅田次郎氏の同名小説を映像化した、ベテラン俳優陣による感動のミステリアス・ファンタジー。都会で孤独に暮らす松永徹(中井貴一)、古賀夏生(松嶋菜々子)、室田精一(佐々木蔵之介)の3人の“子ども”が、ビジネス上の“母”(宮本信子)が待つ里を訪ねる斬新な設定。舞台となる岩手県遠野市の美しい日本の原風景も見どころとなっている。

■地上波放送予定
NHK総合
8月30日スタート(全4回)
土曜 午後10:00~10:45

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【審査員 奨励賞】
連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―
WOWOWプライム(株式会社WOWOW)

累計発行部数2900万部超の野田サトル氏による大人気コミックを原作にした、映画「ゴールデンカムイ」。その続編となるドラマシリーズ第1弾である本作は、明治末期の北海道を舞台に描く、アイヌの埋蔵金を巡るミステリーであり、魅力的なキャラクターたちが相まみえる冒険活劇。映画版に続き、山﨑賢人山田杏奈眞栄田郷敦矢本悠馬玉木宏舘ひろしら主要キャストが出演した。くせ者ぞろいの新たなる登場人物を迎え、埋蔵金のありかを示す“刺青人皮(いれずみにんぴ)”争奪戦がいよいよ本格化。漫画原作実写化の新たなる成功の形を目指し、作品が持つ本質的な魅力を視聴者に届けるべく制作された。

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【ドキュメンタリー 最優秀賞】
「はだしのゲン」の熱伝導 ~原爆漫画を伝える人々~
BS12 トゥエルビ(ワールド・ハイビジョン・チャンネル株式会社)

戦争と核、その悲惨さをつづった書物や映像は数多いが、戦争体験世代の高齢化により、その語り継ぎは困難にある。漫画「はだしのゲン」は戦争のリアルを伝える作品として、多くの人に支持されている。作者・中沢啓治の体験を主人公・ゲンに託す形で描かれているが、当時の道徳的価値観の違い、表現の過激さ等を理由に、学校での閲覧制限、教材からの削除など社会問題になったことも記憶に新しい。そうした逆風でも、世界中に読者層を広げて「はだしのゲン」の熱を伝えていく人々がいる。番組では「はだしのゲン」を通して、戦争と核、平和への思いを伝える。

■ダイジェスト版放送予定
BS12 トゥエルビ
9月16日午後9:30~

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【中継 最優秀賞】
Lemino presents ANIMAX MUSIX 2024 SPRING~LIVE & BACKSTAGE~
アニマックス(株式会社アニマックスブロードキャスト・ジャパン)

アニマックスが 「アニメミュージックの魅力を世界へ」をコンセプトに、2009年からスタートしたアニメミュージックイベント。イベントの15周年を記念して、24年3月30日に開催された「Lemino presents ANIMAX MUSIX 2024 SPRING」では、西川貴教、茅原実里、May’nなど豪華アーティストに加え、“ゲーソンの女王”KOTOKOの降臨、May’n×中島愛による「ライオン」の歌唱など、カバーとコラボレーションでおくる熱狂ライブの模様、さらにイベント当日の舞台裏でのアーティストインタビューを組み合わせ、スペシャル版で届けている。

■再放送予定
11月2日深夜0:00~

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【バラエティ 最優秀賞】
Spicy Sessions
TBSチャンネル1(株式会社TBSテレビ)

黒沢薫(ゴスペラーズ)、中西アルノ乃木坂46)がMCを務め、毎回1組のゲストを迎えて観覧客を前にバンドの生演奏で歌声を届ける音楽番組。歌唱する楽曲は、ゲストとトークをしながらその場で決定する。歌のパート分けやハーモニー、演奏の方向性を、黒沢が中心になってゲストやバンドメンバーと会話して作り上げていく、音楽が生まれる瞬間、セッションのワクワクを体感できる“刺激的”な1時間。ゲストに根本要(スターダスト☆レビュー)を迎えた回では、いつも以上に音楽の楽しさと自由さにあふれ、今、ここでしか聴けない生の音楽をステージ上の全員で奏でた。

■再放送予定
TBSチャンネル1
8月2日深夜1:00~
「Spicy Sessions」シリーズ・一挙放送予定
8月2日午後7:00~深夜4:00/8月3日午後9:00~深夜0:00/8月4日午後9:00~深夜1:00

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【バラエティ 審査員奨励賞】
放課後をサボるな!15 水中ドローンで大発見!? 境港総合技術高校海洋科に密着!
釣りビジョン(株式会社釣りビジョン)

現役中高校生が活躍する「放課後をサボるな!」。境港総合技術高校海洋科の学生に密着し、水中ドローンを導入し、美保湾沖で行った注目の調査。その話題の理由とは? 先輩たちから託されたバトンを受け継いだ現役3年生たちが、再び調査に挑む姿を完全密着する。さらに、中海の魚の食性を調べるために釣りにも挑戦。真剣に向き合う学生たちに迫る。

■再放送予定
釣りビジョン
9月7日午後7:00~
ほか「放課後をサボるな!」シリーズにて毎月放送中

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【ミニ番組 最優秀賞】
うたごはん

チャンネル銀河(チャンネル銀河株式会社)

歌詞の内容や、歌手の持つエピソード、曲のジャンルなどと関連する料理をこしらえる番組。1軒の飲食店を舞台に、主人のこだわりやしつらえなど丁寧な暮らしぶりも毎回少しずつ伝え、店や顔の見えない店主の輪郭が回を追うごとに少しずつ明らかになるドラマ性も。提出した作品は横浜と伊勢佐木町を舞台にした歌と関連する料理を掛け合わせたもの。ほかの回では、石川さゆりの「津軽海峡・冬景色」と終戦後寒さに震えながら連絡船に乗り込む人を温めた青森の郷土料理「生姜みそおでん」を紹介したり、ちあきなおみの「黄昏のビギン」ではプロデューサーであった夫と開いた喫茶店の名物「クラブハウスサンド」などを取り上げている。

■再放送予定(全10回)
チャンネル銀河
9月1~5日午前10:30~11:00(各日2話連続放送)

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【文化・教養 最優秀賞】
筒井康隆の世界 ~文学界の巨人 90歳のメッセージ~
NHK BSプレミアム4K(日本放送協会)

2024年9月に90歳の誕生日を迎えた筒井康隆氏。1960年代から先駆的なSF小説を次々と発表し、「時をかける少女」「パプリカ」など映像化された作品も多い。SNSでの投稿がきっかけで、最近では言葉が次々と失われる実験的な作品「残像に口紅を」がZ世代を中心に人気が再燃。多様なジャンルで600冊以上の書籍を刊行してきた“筒井ワールド”の全貌と魅力を本人と著名人が語り尽くす。

コンテンツ展開部門

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【最優秀賞】
「路上のルカ」
日本映画専門チャンネル(日本映画放送株式会社)

映画「キリエのうた」をドラマ版に再編集した「路上のルカ」(全10話)を日本映画専門チャンネルで初放送。この放送を盛り上げるべく、放送前に「路上のルカ」ワールドプレミアイベントを開催した。上映前には岩井俊二監督、アイナ・ジ・エンドが登壇。多くの媒体の取材も入り、大きな話題を呼んだ。それを受けてのテレビ初放送にもたくさんの反響が。特に若年層からのリアクションも多く、高齢顧客化の進む有料多チャンネル業界に貢献。

番宣部門

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【最優秀賞】
2025年、また新たな歴史が刻まれる-【WOWOWテニス グランドスラム】告知60秒プロモ

WOWOW(株式会社WOWOW)

WOWOWでは毎年、グランドスラム各大会の告知とは別に4大会すべてを訴求するプロモーション映像を制作。開局の翌年1992年からテニス中継を開始して、錦織圭選手や大坂なおみ選手の優勝など、数々の歴史的瞬間を届けてきた。WOWOWのテニス視聴者はグランドスラムの試合が帯びる独特の緊張感、勝利の瞬間に選手と会場からあふれ出す高揚感や感情をよく知っている。そんな視聴者と「今年はどんな歴史が生まれるのだろう」という期待感を共有できる映像を目指した。番宣枠でも映像表現との新たな出合いを提供したいという、WOWOWの願い、OAPチームの歩みを象徴する1本。

広告部門

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【最優秀賞】
MLBイッキ見!スペシャル ボールパークへ行こう 前編
J SPORTS(株式会社ジェイ・スポーツ)/広告主:ブランドUSA

MLBは、日本が誇る選手たちの活躍でこれまでにない盛り上がりを見せている。アメリカへの日本人旅行者数促進を目的とした、現地観戦旅行をテーマとした旅番組を制作。サンディエゴを皮切りにロサンゼルス・シカゴ・ボストン・ニューヨークの5都市、六つの球場を巡り、MLB観戦はもちろん、観光が楽しくなる現地の最新情報を徹底収集した。



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