伊原六花が佐藤大樹の“食べっぷり”を暴露!「恋愛禁止」は驚きの連続2025/07/02

読売テレビ・日本テレビ系で7月3日にスタートする新木曜ドラマ「恋愛禁止」(木曜午後11:59=読売テレビ制作)の制作発表会見が行われ、主演の伊原六花をはじめ、共演の佐藤大樹(EXILE/FANTASTICS)、主題歌を手がけたIS:SUE、そして原作・監督を務める長江俊和氏が出席。“恋愛ホラーサスペンス”というジャンルにふさわしく、スリリングなストーリーの魅力から、思わず笑ってしまう撮影裏話まで、多彩なエピソードが次々と飛び出した。
原作は長江俊和氏による同名小説「恋愛禁止」(角川文庫)。今回のドラマ化では、原作者自らが完全オリジナル要素を加えた構成となっており、物語は原作シリーズとは異なる衝撃的な結末へと突き進んでいく。愛と執着、罪と狂気が複雑に交錯する、予測不能の展開が見どころだ。
主人公・木村瑞帆を演じる伊原は、第1話を視聴した時の率直な感想を明かした。25歳の会社員・瑞帆は、元恋人との再会をきっかけに、衝撃的な事件に巻き込まれていく役どころだ。「第1話の撮影は、かなり過酷で印象的なシーンが多かったので、正直なところ『本当にこれ、ちゃんと形になるのかな』という不安がありました」と振り返る。

しかし、完成した映像を観て印象は一変。「普段は自分の出演作を客観的に見るのが難しいのですが、今回はマネジャーさんと一緒に見ていて、思わず『これ、めっちゃ面白いよね?』って話しちゃいました(笑)。いち視聴者として純粋に楽しめた感覚があって、そういう作品に関われたことがとてもうれしかったです」と語り、作品への手応えをにじませた。
IT企業に勤める津坂慎也を演じる佐藤について、伊原は思わず笑ってしまうようなエピソードを披露した。「佐藤さんとは今回のドラマで初めてご一緒したんですが、太陽みたいに明るい方だなと思いました」と印象を語ったうえで、「1話に登場する食事シーンの撮影で、ちょっとしたハプニングがありまして」と、現場での“事件”を明かす。

「普通は段取りを終えてから、監督がカメラ割りを決めて、テストをして本番という流れなんです。本番が終わって、料理が残っていれば『食べてもいいですよ』と言われることが多いんですが…佐藤さんは、もう段取りの段階から『いただきます』って(笑)」と、その旺盛な食欲に驚いた様子。「スタッフさんが『まだ食べないでください!つながりがありますから!』と止めるんですけど、『いや、俺はつながりとか気にしないから』って(笑)。まあ、本当は駄目なんですけど、結果的に次のカットで料理の量が減っていたりするんです」と、食欲優先の佐藤の行動に苦笑い。
さらに、「撮影が終わってからも“あれ、もう持って帰っている!?”みたいなこともあって(笑)。ご本人はいたって自然に振る舞ってるんですけどね」と、天真爛漫(らんまん)な素顔に触れながら、撮影現場でのほほ笑ましいひと幕を語った。
このエピソードには長江監督も「もしかしたら、ドラマをご覧になる方が『あれ? 料理の量が違う?』と気付く場面があるかもしれませんね」と笑いながら補足。会場は和やかな笑いに包まれた。

一方の佐藤は、演技面での苦労を冷静に語る。「このドラマは伏線がすごく多くて、ある場面での表情が後になって『そういう意味だったのか』と分かるような構成になっています。だから一つのシーンにも、二通りの感情を織り交ぜて演じる必要があって、それが大変でした」と真剣な面持ち。「他の登場人物のささいなしぐさや目線にも意味があるので、それを理解しながら演じることが求められました」と、緻密な演出に応える難しさを明かした。
長江監督は、撮影当時を振り返りながら、「重たいシーンを撮った後に、その直前や直後のシーンを撮ることも多くて。今回は順撮りではなかったので、演じる側は大変だったと思います」と話し、伊原も「本当に大変でした」とうなずく。佐藤も「感情のつながりが見えづらくなるんですよね」と続けた。

それでも監督は、「原作の描写を超えてくるような、鳥肌が立つ瞬間が何度もあったんです。モニター越しに震えるような芝居があって、撮影自体は本当に楽しかった。原作者冥利(みょうり)に尽きるというか…“監督ありがとう!”って、自分で自分に言ってました(笑)」と振り返り、現場での手応えを明かした。
そのまま話題は、映像化にあたって意識した点へ。「小説とドラマでは、表現の手法がまったく違うんです」と前置きした上で、「小説は“文字”で描くけど、ドラマは“映像”で見せるもの。しかも1話ごとに限られた時間の中で物語を届けないといけないので、原作をなぞるのではなく、“ドラマの発想”で構築し直すように意識しました」と制作スタンスを説明した。

2話以降の見どころについて、伊原は「この作品の一つのテーマが、“見えていることがすべてではない”という点です」と切り出し、「佐藤さんもおっしゃっていましたが、登場人物それぞれの表情や行動に意味があって、繰り返し見ることで初めて分かることがあるんです。『あの時の目線はそういう意味だったんだ』と腑(ふ)に落ちる瞬間がたくさん用意されています」と魅力を伝える。「誰に翻弄(ほんろう)されて、誰を疑っているのか、視聴者の反応もすごく気になっています。SNSなどで感想をどんどん発信していただけたらうれしいです」とも呼びかけた。
佐藤は「台本を読んで内容を知っている僕ですら、登場人物全員が怖く見えてくるんです。きっと初見の方も、そう感じるんじゃないかと思います」とコメント。「1話のラストに“謎のブログ”のようなものが出てきたのを覚えている方も多いと思いますが、あれが物語全体のカギになります。今後、新たな登場人物も続々と登場して、主人公・瑞帆との関係性や環境がどのように変化していくのかも注目してほしいです」と続けた。

監督も、「2話以降、消えた遺体の謎が少しずつ明かされていきますし、次々に予想外の展開が待ち受けています」と力を込める。「実はこの作品、原作が2019年に単行本として刊行され、その後文庫化された際にはラストが変更されているんです。そして今回のドラマには“第三の結末”が用意されています」と裏話を披露し、「その中でも、ドラマのラストが一番“怖い”んじゃないかと思っています」と明かした。
伊原は、ドラマ版の結末を知った際の率直な驚きをこう表現する。「“え~~っ、あなた!”って、そして“え~!? あなたも!?”って感じでした(笑)。“どんでん返し”が何度もあって、きっと視聴者の皆さんも驚かされると思います」と期待をにじませる。続いて佐藤は、「撮影中、あまりに食べ過ぎて、ちょっとふっくらしました(笑)」と笑いを誘いながら、「でも、原作を知っている方にも、初めて触れる方にも楽しんでいただけるよう、新しい魅力を詰め込んだドラマになっていると思います」と作品への手応えを語った。

ここからは、主題歌「コエ」を担当したIS:SUEのメンバーも加わり、トークが展開された。メンバーのRINOは、「人に見せられない心の奥底の思い」をテーマにした楽曲であると説明し、「衝動的に誰かを守ろうとするエネルギーや、迷いや痛みも描いています」とその世界観を紹介。「ドラマのテーマと深くリンクしていて、私たち自身もすごく共感できる曲に仕上がりました」と胸の内を明かした。
伊原も「最初に聴いた時、本当にすてきな楽曲だなと思いました。瑞帆という役は、過去の経験から、人に笑顔を見せることさえ難しくなっている女の子なんです。その気持ちを、この曲が代弁してくれているように感じました」と語り、「この曲を聴くと、自分の中にある感情が引き出されて、演技にも深く入っていける気がするんです」と音楽の力の大きさを実感した様子だった。
楽曲はm-floの☆Taku Takahashiがプロデュースを担当、作詞・作曲・編曲を手がけた。制作に至るまでの経緯についてYUUKIは、「以前カバーした『come again』の動画を、☆Taku Takahashiさんが偶然見てくださったことが、今回の楽曲提供につながりました」と振り返り、「制作中にはスタジオにもお邪魔して、直接ディレクションを受ける機会もありました。大きな経験になったし、楽曲を通してドラマを一緒に盛り上げていけたらうれしいです」と意欲をのぞかせる。
さらに実際に第1話を視聴した感想をNANOが、「普段あまりドラマを見ないんですが、1話を見て『来週が待ち遠しい!』って素直に思いました。久しぶりに毎週楽しみにしたくなる作品に出合えました」と率直な思いを口にしていた。
会見の最後には、出演者から視聴者へのメッセージも寄せられた。佐藤は「このドラマは“考察”しながら見るのが楽しい作品です。先の展開を読み切るのは難しいと思うので、ぜひSNSなどでいろんな感想をシェアして盛り上げてもらえたらうれしいです」と、視聴者とのコミュニケーションに期待。

伊原は「物語は『消えた遺体』という謎から始まり、次々に新たな秘密が明らかになっていきます。最後までどうか見届けてください。そして面白いと思ったら、ぜひ誰かに『このドラマ、見て!』と広めてもらえるとうれしいです。私たちキャスト・スタッフ一同、心を込めて丁寧に作り上げています。その熱量が、皆さんに届きますように」と、作品への思いを真っすぐに伝えた。
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