ドラマ「DOPE」中村倫也が相方を絶賛!「髙橋海人はトークのファンタジスト」2025/06/30 05:00

TBS系で7月4日スタートの連続ドラマ「DOPE 麻薬取締部特捜課」(金曜午後10:00)の制作発表会見が開催され、ダブル主演を務める髙橋海人(King & Prince)と中村倫也をはじめ、共演の新木優子、三浦誠己、豊田裕大、久間田琳加、伊藤淳史、井浦新が登壇した。異能力バトルという重厚なテーマとは対照的に、会場は髙橋の“料理愛”や現場でのほほ笑ましいエピソードで終始和やかなムードに包まれ、キャスト陣の素顔が次々と明かされた。
「DOPE 麻薬取締部特捜課」は、木崎ちあき氏の同名小説を原作・原案とし、新型ドラッグ「DOPE」がまん延する近未来の日本を舞台に、正反対の性格を持つバディが不可解な事件解決に挑む麻取アクション・エンターテインメント。髙橋が演じるのは未来予知能力を持つ新人麻薬取締官・才木優人、中村が演じるのは超視力を持つ型破りな不真面目教育係・陣内鉄平で、相性最悪な2人がバディを組むことで徐々に影響し合い、変化していく熱き人間ドラマと本格アクションシーンが満載の作品だ。
TBSドラマ初主演を務める髙橋は、座長としての心構えを尋ねられ、「特別に“座長らしくしよう”と意識するというよりも、周りのキャストの皆さんが本当にキャリア豊富な方ばかりなので、まずはそこに甘えさせていただきつつ、自分としては誰よりも作品を楽しむこと、撮影を楽しんで真面目に取り組むことを大切にしています」と、自然体でのアプローチを明かす。「正直、現場を引っ張っていけるほどの技術はまだまだないんですけど、倫也さんをはじめ皆さんに支えられながら、のびのびと演じさせていただいています」と、謙虚な姿勢で共演者たちへの感謝の気持ちを口にした。
バディ役として共演する中村は、髙橋との関係性についてうれしそうにコメント。「個人的には、最初からわりと自然に打ち解けられたかなと思っていて。『一緒にやっていこうね』っていう空気感が早い段階からありました。今となっては、現場以外でも一緒に遊んだりしていますし。バディ感がましましですね。初日にお互いの関係性がだいぶ出来上がった気がします」と、短期間で築いた信頼関係を伝えた。

中村は髙橋の魅力についても言及。「僕自身、年齢やキャリアでは先輩にあたるんですけど、海人からは『みずみずしさ』というか、すごくフレッシュなエネルギーをもらっています。今ちょうど撮影も最終盤に入っていて、間もなく全体が終わるところなんですが、振り返ってみると、そうした日々を積み重ねてこられたことに感謝しています」と、相互に刺激を与え合う関係性を語った。
さらに、髙橋が明かした中村の意外な一面も話題に。「今回の撮影は、ちょうど肌寒い時期からスタートしたんですが、その頃からずっと陣内さん(中村)とのシーンが多くて。毎回、僕のシーンのカットがかかると、絶対に中村さんが何かしらボケてくるんです」と、現場でのほほ笑ましいエピソードを披露。これに対し中村は、「監督から『アドリブでやれ!』って言われることもあって。でもカットがかかってる状態で何もしないと、逆に気まずいんですよ。だからつい何かしちゃう。でもそれって結局、映像には一切使われないんです。ただの道化ですね」と、現場を和ませるための“カット後芸”の存在を認める。髙橋も「僕の記憶に残っているだけで…、あれは中村さんの“アドリブ集”として」と、中村の現場でのムードメーカーぶりを証言した。

また、特捜課のムードメーカー・柴原拓海役を務める豊田から「好きな食べ物は?」と質問された髙橋は、意外すぎる回答で会場の笑いを誘う。「髙橋家に伝わる“ボングー”っていう料理があるんですが…」と切り出すと、会場は一気にざわつきムードに。「“ボングー”というのは、うちの母親が名付けたんですが、めちゃくちゃおいしいんですよ。豚肉をスライスしたニンニクと一緒に炒めて、それをからししょうゆにディップして、ごはんにのせて食べるっていう、すごくシンプルな料理です」と、家族の味を丁寧に紹介した。
するとすかさず中村が「でも“ボングー”って…聞いたことない」とツッコミを入れると、髙橋は「そうなんです! だから目指すは“国民料理”なんです。今、地道に宣伝活動してるんですよ。これ、ほんとに“ご褒美料理”って感じで、わが家ではみんな大好きなんです。僕、髙橋家を背負ってますから!」と、熱のこもった“ボングー普及活動”への想いを語った。
続けて、豊田から「リフレッシュ方法は?」と問われた中村は、「そうですね…。“ボングー”作ってみようかな。料理は好きなので、ちょっと凝ったもの作ったりもするんですけど、最近は『次の休みで何を作ろうかな〜』って考えるのがリフレッシュになってます」と、早速髙橋の料理に興味を示す。続けて、「家事が結構好きで。皿洗いも好きですし、掃除とかも…あと散歩も好きです。あとはみんなの笑顔ですね」と穏やかに回答し、現場での人柄の良さをうかがわせた。

この“ボングー愛”は、共演者たちにも印象を残していたようで、司会者が謎の男・ジウを演じる井浦に「本作ではさまざまな変装も披露されていますが、これまでの撮影で特に印象に残っているものは?」と尋ねると、井浦は真顔のまま「そうですね…印象に残っているのは、やっぱり“ボングー”ですかね」と、まさかの回答を投下。
困惑した表情の髙橋が「この長い撮影期間で、ですか!」とツッコむと、井浦は「からしが、けっこうポイント高いなと」とボングーの魅力を冷静に分析。すると髙橋も思わず「そうなんです! からししょうゆと普通のしょうゆって、やっぱり全然違うんですよ!」と、変装そっちのけでボングー談義に熱が入る。司会者が「変装の話に戻すと…」と軌道修正を試みるも、井浦は再び「いや、でもやっぱり“ボングー”が…」と食い下がり、髙橋も「やばいな! まずい情報出しちゃいましたね」と苦笑。まさかの“ボングー”旋風が会見を席巻するという、異例の展開となった。
視聴者から「ご自身、あるいは共演者の中で、『これはもはや異能力だ!』と思う一面があれば教えてください」という質問が寄せられると、バディ役として共演する中村が、髙橋の“異能力的”な一面を暴露。「僕、やっぱり海人は、希代の“トークのファンタジスト”だと思ってるんですよ」と切り出し、「前に別の番組で一緒になった時、急に『オリオン座の近くにある星の土地を持っているんです』って言い出して。しかもそれを5〜6分くらいずっと話し続けるんですよ」と、想像の斜め上をいく髙橋の語り口に苦笑交じりの証言。
すると髙橋は慌てて「いや、ちゃんと持っているんです! 緯度経度まで書いてあるんで!」と必死にフォローするも、中村は「周りも『え? これ詐欺か何か?』みたいな空気になっていましたよね」と、当時の困惑ぶりを再現して見せた。
撮影現場の和やかな雰囲気も次々と判明。髙橋によると、疲れた時には中村が癒やし動画を見せてくれるという。「スタジオセット内を移動しながら撮影することが多くて、ヘトヘトな日が続いた時期があったんです。そんな時、僕がメーク台に座っていたら、横にいた倫也さんが『見て!』ってスマホを差し出してくれて。そこに赤ちゃん猫の動画が映っていて、めちゃくちゃ癒やされてました」と、現場でのほっこりエピソードを披露。

さらに驚きのエピソードも。豊田が「昨日の撮影が本当に大変でした! めちゃくちゃ暑くて、みんなグッタリしてて…」と振り返ると、新木優子が「立っているのもつらいぐらい暑かったのに、2人(髙橋と豊田)は虫を探しに出かけていましたよね」と暴露。中村は苦笑いしながら「あの時、スタッフが『髙橋さんどこ行った!?』って探していて、『さっき虫探しに行ってましたよ』って答える羽目になったの、僕初めてでした」と、現場でのほほ笑ましい事件を報告した。
この“昆虫採集”について、髙橋は「最近、ちょっと虫にハマってて。現場ではいろんな生き物に出合えるんですよ」とニッコリ。豊田も「周りに虫がたくさんいて、すっごい大きなカミキリムシや、めちゃくちゃでかいバッタとか。合間に2人で虫を捕まえたりしてました」と続く。極めつけに、髙橋は「見つけた虫が、井浦さんのコートぐらいのツヤ感があって!」と、見つけた虫の美しさを井浦新のファッションに例える独特なセンスで笑わせた。

アクションシーンに挑む新木は、撮影の大変さを率直に打ち明ける。「やっぱり一番大変だったのは、アクションをする現場の『環境』ですね。現場の状況が違って、すごくやりやすい場所もあるんですけど、例えば砂ぼこりが舞う場所だったり、雨のあとでぬかるんでいたり、見晴らしの悪い場所だったり。足場が不安定だったり…」と、理想的な練習環境と実際の撮影現場のギャップを説明。
「かっこよくやりたいけどやりきれない場所でのアクションシーンは緊張しました。練習は常に整った環境でやらせていただいている分、本番との違いが大変でしたね」と、プロ意識の高さをのぞかせる一方で、中村から「砂ぼこりとか、絵になってかっこよくなっていいよね」とフォローされ、「そうですね。映像としてすごくかっこよくなっているので、見ていただけたら『なるほど、こんな現場でやっていたんだ』と感じてもらえると思います」と、完成度への自信を見せた。

特捜課の課長・葛城康介を演じる三浦は、撮影セットに施された緻密な工夫に感心しきり。「セットが本当に素晴らしいんですよ。椅子一つとっても、それぞれのキャラクターに合わせて作られていて。中には“秘密の扉”なんてものもあって、『この扉なんだろう?』って開けてみたら、いろんなものが入ってたりするんです。さらに、“開かずの扉”なんかもあって(笑)」と、細部にまで行き届いた美術のこだわりを称賛した。すると中村倫也が「よく僕がサボりに行ってる場所なんですよね」とユーモラスに付け加えた。
特捜課のメンバーでジウと関係のある泉ルカを演じる久間田は、井浦との共演を振り返りながらその印象を語った。「本当に、『人類史上いちばん穏やかで優しい方だな』って思うくらい柔らかい空気をまとっていらっしゃるんです。でも、カメラが回ると一転して“人を痛めつけるプロ”みたいになるので、そのギャップに毎回驚いています」と、井浦の役者としての切り替えの早さと迫力に感嘆。
一方の井浦は、久間田の“笑顔の異能力”に言及。「あの笑顔は、絶対的な異能力だと思います。場が一瞬で明るくなるし、ずっと見ているとだんだん“狂気”にも見えてくるんですよ。すごいエネルギーです」と評すると、久間田は「初めて言われました…。“狂気の笑顔”って肩書きに使えそうですね」と照れ笑いを浮かべた。

山口始役の伊藤は、役柄の秘匿性に終始苦笑い。「正直、話せることがほとんどありません。皆さん、さっきの映像ご覧になって驚かれたと思いますが、僕も台本を読んだ時、びっくりしました」と、衝撃的な展開を示唆した。「ただ特捜課っていうチームを、山口は『作った』わけで。やっぱりそれだけ強い思いを持って向き合ってきた人物です」と役柄を解説した。
そして、作品の核となる異能力バトルについて、髙橋は撮影の特殊性をこう語る。「やっぱり、特に大変なのは『アクションシーン』の撮影ですね。ただ体を動かしてぶつかり合うというだけじゃなくて、このドラマでは『異能力者』たちが登場するので、戦う相手にも能力があって、自分たちもそれを使いながら戦うんです。だから、体だけじゃなくて、想像力もめちゃくちゃ使う。脳みそをフル回転させて挑むので、ほんとにこの作品ならではの大変さがある」と、見えない能力を前提に組み立てる演技の難しさに言及。「アクションシーンの前の日は、『明日はくるぞ!』って、気合を入れて臨む…そんな緊張感がありました」と振り返った。

また、豊田も自身が演じる“嗅覚”を使った異能力の描写に触れ、「僕のキャラクターには“鼻”を使った異能力があって、それを生かして捜査を進めていくシーンがあるんですけど、そこはけっこう印象に残っていますね。やっぱりその“嗅覚で事件を追う”という発想自体が特殊なので、想像力がすごく求められましたし、遠くの匂いを感じ取る演技って、やっぱり難しかったです」と、苦労しながら役と向き合っている様子だった。
最後に髙橋から、視聴者へのメッセージが届けられた。「僕自身も先日、完成した第1話を拝見させていただいたんですが、『これがあと9回見られるのか』って、本当にワクワクしました。先が気になる作品になっていて、それがまず、すごくうれしかったです。撮影期間は大変でしたが、約3か月間、今回はキャストもスタッフも全員が“本気”で挑んだ作品です。その“本気度”が、きっと映像にも映っていると思います」と、作品への自信をにじませた。

中村も「この作品は、少しダークな要素もありつつ、メッセージ性もある。そして人間ドラマとしての深みや、ちょっとした“抜け感”もあって…何より“能力バトル”が描かれている。こういうフィクションの魅力がぎゅっと詰まった作品って、なかなか地上波では今までになかったんじゃないかと思うんです」と、その独自性を力強くアピールした。
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