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「続・最後から二番目の恋」イベントにサプライズ登場! 小泉今日子「和平(中井貴一)は理想の相手」2025/06/17

「続・最後から二番目の恋」イベントにサプライズ登場! 小泉今日子「和平(中井貴一)は理想の相手」

 6月23日に最終回を迎える、フジテレビ系の月9ドラマ「続・最後から二番目の恋」(月曜午後9:00)の、ドラマ最終回本編「先行試写上映会」イベントが行われた。本作でダブル主演を務める、小泉今日子中井貴一がサプライズで登場し、会場に集まったファンからの質問に答え、撮影エピソードを語るなど、終始盛り上がった。

 本作は、古都・鎌倉を舞台に、小泉が演じるテレビ局プロデューサー吉野千明(小泉)と、中井が演じる鎌倉市役所で働く公務員・長倉和平(中井)の恋を描いたロマンチック&ホームコメディー。2012年1月に第1期の連続ドラマ「最後から二番目の恋」、同年11月にスペシャル版として「最後から二番目の恋2012秋」、そして14年に、第2期となる「続・最後から二番目の恋」が放送された。本作はその11年後を描いた第3期目となる。

「続・最後から二番目の恋」イベントにサプライズ登場! 小泉今日子「和平(中井貴一)は理想の相手」

 最終回を放送前に試写したドラマファンが余韻に浸っていると、ステージ上に「カフェナガクラ」の看板と共に、見覚えのあるテーブルと椅子がセットされた。会場がざわつく中、小泉が登壇し「毎回放送があるたびにいろいろなご意見を拝見しているんですけど、私たち以上にドラマ、そしてこのキャラクターたちを愛してくれているなと、励まされています。こうして今日みんなで一緒に最終回を見るという体験は、お家で一人で見てるより楽しかったのかなと思ったりして…。本当にありがとうございます」とあいさつした。

 そして、視聴者から寄せられた質問に答えていく。

 まず、「ご自身と千明の共通点・相違点を教えてほしいです」という質問に小泉は、前の2作ではなかった共通点が今回生まれたと明かし「千明が自分で会社を作ってプロデューサーをやるようになったのですが、私の方がそんな千明に寄っていってますね」と答えた。そして「だから自分が仕事で人と接する時に、千明を参考にすることもあります」と付け加えた。

「続・最後から二番目の恋」イベントにサプライズ登場! 小泉今日子「和平(中井貴一)は理想の相手」

 続いて2問目に移ろうとしたその時、劇中の千明さながら、小泉が「ちょっとごめんなさい。あれ、私どこに入れたんだっけ」と携帯を探し始める。すると、客席後方から、エンディング曲「ダンスに間に合う」に乗って中井“和平”が「そこのーー」と指をさして登場。ドラマで良く見ていたこのシチュエーションに客席はどよめき立った。

 2人とも、白のトップスとブルーのボトムスという爽やかなスタイルで、まるでリンクコーデのようだが、小泉は「たまたま色が合っちゃったね、相談したわけではないんですけど…」と笑顔。

「続・最後から二番目の恋」イベントにサプライズ登場! 小泉今日子「和平(中井貴一)は理想の相手」

 気を取り直して、「今回3作目となりますが、ご自身の中で11年間という月日で変わったところと変わっていないところを教えてください」という2問目の質問へ。

 「変わってないところは、みんなの関係性と仲の良さです」と小泉が語ると、中井は「本人たちは全く変わっていないと思っているのですが、枕投げをしたんですよ。そこで『割と本気でやってください』と言われて。あの枕、そばがらなんですよ。ものすごい痛いんですよ。最近あんまり使わないでしょ。それで枕投げをやった時に死ぬかと思うくらい息切れしたんですよ。これは変わったなと思いました」と、体力が落ちたことを嘆き、「枕投げをするのは50年ぶりぐらいですからね。そういう意味では自分の知らないところで変わっているんだなと感じました」としみじみ。

 そんな中井たちの苦労が伝わったのか、SNSで枕投げのシーンが話題になり、フルバージョンで見たいという声が続出。すると小泉から「DVDの特典映像にいかがでしょうか、プロデューサー」と直談判。会場からも拍手が起きた。すると、「あれ、2テイクしたんですよ。最初っから頑張ってやったら監督から『すみません。もうちょっと投げ合ってください』と言われて…。それで2テイクやったんで余計苦しかったんですよ。だから、フルバージョンで2テイク入れてください!」と、中井からもさらなる提案がされた。

 次の質問は「自分だったらどの役柄の生き方がすてきだと思いますか?」ということで、小泉から答えていく。「私は、(長倉真平(坂口憲二)の義母である大橋秀子役)美保純さんのファンキーな感じで、街をフラフラしたいなとすごく思います。とても自由でユーモアもあって。でも、ちゃんと娘とか孫とかにも寄り添うんだけど、他は自由に楽しんでいるみたいな。あれなんか理想だなと思って見ていました」と吐露した。

 次に中井は、長倉家の長女・典子(飯島直子)の夫役を演じた浅野和之を挙げ「浅野さんみたいに、荒野に行くという人生も1回はいいかなというふうに思ったりしますけどね」と話し、「あの夫婦関係というか、典子の許容範囲の広さと、旦那さんとの自由な関係っていうんですかね。あれはある意味理想なんじゃないかなという気がしますけどね」と肯定した。

「続・最後から二番目の恋」イベントにサプライズ登場! 小泉今日子「和平(中井貴一)は理想の相手」

 劇中では、中井と浅野の掛け合いも話題になった。そのことについて中井は「僕63歳になったんですけど…。僕が20代の頃に63歳の先輩を見ていた時、もっと大御所感があって重鎮という感じがしたんですけど、63歳の僕と71歳の浅野さん、俳優が2人で手錠で結ばれて鎌倉の小道を走り回るっていうね。僕の中の辞書にはなかったですよ。友達は、あのシーンが面白かったと言ってくださるんですけど、すごく複雑なんです気持ち的には…」と、複雑な心情を打ち明けた。そして、「あんなにセリフをしゃべらされて、走り回されて、枕投げもさせられて、手錠でつながれて…。こんな人生って想像もしないですよ」と、改めてスタッフへのクレームとも取れる告白をした。

 改めて、思い出のシーンを聞かれた小泉は、「大変なシーンでもいつも本当に楽しくて、貴一さんとお芝居する時は信頼しているので、どんな球を投げても取ってくるし、投げ返してくれるという感じがあるので、全部楽しいんですよ」と振り返った。さらに「本作で1番反響が大きかったのは、第1話のなんでもないところで千明が転んだシーン。あれは周りの女性から連絡が来て『千明さんと同じ現象が起こって、友達が2人骨折しました』とかね。もうちょっとお姉さんの友達ですけど(笑)」と、実生活で同じ現象が起きていることを明かした。

 中井は楽しかったというより、難しさが強かったらしく「僕たちが2人でやっているああいうセリフって、人が違ったら面白くないんですよ。ということは、立て板に水のごとく言わなきゃいけないところを、普通に考えている速度よりも倍の速度で言うぐらいの気持ちがないと、あの速度になっていかないので。そういう意味では本当にコメディーをやる時は0.1秒の間を無駄にしちゃいけないといつも構えているので、楽しいと思いながらも、常に臨戦態勢でいなきゃいけない。それが、この番組の大変さ、難しさなんだろうなと思います。そういう意味でいうと楽しかったシーンはないのかな。全部が大変だったというね」と答え、さらに今回ゲスト出演した三浦友和石田ひかりに触れ「だから、今回、三浦さんと石田さんとがゲストで来てくださったけど、嫌だったと思います。『あの家族の中のシーンには絶対入れないで』というのは、お二人が常に言っていました。あのテンポでセリフを言うのは、パッと来た方には本当に大変なことだと思うんですけど、本当に三浦さんと石田さんはさすがだなと思いました」と、空気感が出来上がっている中で話を盛り上げた2人に感謝した。

「続・最後から二番目の恋」イベントにサプライズ登場! 小泉今日子「和平(中井貴一)は理想の相手」

 常に小泉のことを「最高のパートナー」と話している中井。「みんなに『これアドリブですか?』と聞かれるんですけど、アドリブはないんです。ここはこういうふうに言った方がいいと2人で話し合って台本に起こして、お互いにやっていくんですけど、監督がカットをかけない時があるんです。僕たちは、監督がカットをかけるまで芝居を続けろと教わった世代なので、芝居を続けるんですけど、小泉さんはどんなことを言ってもびっくりするくらいのことが返ってくる。それもアドリブで。それが多分信頼関係なんですよね。お互いに節度が分かっていたりするので、僕にとっては本当に最高のパートナーだと思っていますね」

 それに対し小泉は、「ありがたきお言葉です。本当に私も信頼しているので、背中を追いたい先輩です。ずっと、背中を見ていたいです」と、感謝した。

 次の質問は、「11年ぶりに復活した本作にちなんで、11年後にどのような人生を送っているのか」について。まず、小泉が「来年60歳になるのですが、その先のことは、今決めないで60歳になった日に考えたいと思っているんですよね。その時に何を選択するか分からないですけど、でも、とにかく元気で健康で何かものを作っているっていうのは変わらないだろうなとそんなふうに感じています」と話し、中井は「11年後ですか? 僕、生きています?」とおどけつつ「20代くらいの時に男は50代、60代で飯が食える俳優でいようと思っていたものですから、その先の10年後は、先輩から受け継いだものを後輩たちに渡していく10年にしていきたいなと思っています。でも、それを嫌がるやつもいると思うので、嫌がらないやつだけには渡していこうかな」と語った。

「続・最後から二番目の恋」イベントにサプライズ登場! 小泉今日子「和平(中井貴一)は理想の相手」

 最後に、最終回を楽しみにしているファンに向けて中井が「最終回は、七輪でエイヒレを焼いてそれがおいしかったのと、撮影が終わってもエイヒレを食べ続けていたというのは、ものすごく覚えてるんですけどね…」と、あまり内容を明かさないように気を使う中井。そして「僕はいつも、この作品は大人の理想なんだなと思っています。お互い、最高に好きで思い合っているんだけども、ちゃんと距離を保ちながら、ナーナーになるのではなく、より奥まで相手のことを思い合っている。そんな千明と和平は、本当に生活の中の理想だなと思っています。もう本当にこれで皆さんにお会いすることがないかもしれませんし、分からないですけど。今朝、後輩からメールが来て、『本当にドラマ終わっちゃうんですか』と。さらに『僕はこれを一生続けてほしいです』と連絡が来たんですよ。一生続けられるわけないだろうと言ったんですけどね。皆さんの心の中と、鎌倉にいらした時には、そこに吉野千明も長倉和平も長倉家のみんなも生き続けていると思いますので、どこかでこの家族のことを思い出していただけたら幸せだと思います」と思いをはせた。

 小泉は「私は、放送後に必ずエゴザーチをするんですけど、皆さんがよくつぶやいているのは『どこかに和平落ちていませんか』とか『私の和平はどこにいますか』とか。本当に長倉和平は理想だと思うんです。だから、私も千明がすごくうらやましいと思うんですよね。どんな時でも気持ちを分かってくれて、話したい相手がいるって、すごく幸せなことなんだなと。年を取れば取るほどそういう人が減っていってしまうと思いますけど、同性でも異性でもいいから、お友達でも恋人でも、この先の人生で宝物になるだろうなという気がするので、“私の和平”をみんなで探しましょう!」と呼びかけた。

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