風吹ジュンと夏木マリが“シスターフッドドラマ”「照子と瑠衣」で初共演！ 監督は大九明子2025/06/11
NHK BS＆BS プレミアム 4Kで、6月22日放送開始のプレミアムドラマ「照子と瑠衣」（日曜午後10：00）の試写会と会見が行われ、ダブル主演を務める風吹ジュンと夏木マリ、そして脚本＆ディレクターを担当した大九明子氏と制作統括の阿利極氏が出席した。
「照子と瑠衣」は、70代の女性2人が、自由を手に入れて新しい人生に踏み出し、若い世代に希望をつないでいくさまを、爽快に、時にコミカルに、歌と笑いと感動で描いた“シスターフッドドラマ”。井上荒野氏の同名小説を、第61回ギャラクシー賞テレビ部門奨励賞を受賞した「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」（2023年、NHK）を手がけた映画監督・大九氏が脚本を手がける。風吹が、夫のもとで平凡な生活を送っている70代の主婦・音無照子役、夏木が、歌うことに自信をなくした70歳の歌手・森田瑠衣役を担う。
最初に阿利が、「企画段階で原作を拝見した時に、一番最初に風吹ジュンさんと夏木マリさんで、照子と瑠衣を勝手にイメージしておりました。そして、一方的にファンだった大九監督と一緒にこの作品を手がけられて、今日試写会を迎えられたことを大変光栄に思っております」と感謝を述べた。
続けて、風吹が「テレビドラマ初の主演で、結構ドキドキしながら参加しました。3月3日にクランクインしたのですが、珍しく雪が降ってくれてとてもラッキーでした。マリさんとは今回初めての共演で、緊張しながらも楽しみにしておりました。実はデビューがほぼ一緒で、ポイント、ポイントで偶然会うことが人生で2回ほどあったんですけど、共演はなかったんです。ここへ来て、運の良い、とてもラッキーな作品になったと思います」と、笑顔で報告。さらに、「一度見て分からないという方は、二度も三度も見ていただければ、作品がどんどん面白くなり、いろいろ見えてくるので、楽しみにご覧になっていただけたらと思います」と、さりげなく視聴を呼びかけた。
そして、夏木も「原作を読んだ時に、リドリー・スコット監督の『テルマ＆ルイーズ』をテーマに書いていらっしゃって、非常に面白く拝読しました。私たち、『テルマ＆ルイーズ』の世代ですから、いい作品だったなと記憶に残っている映画です。それを脚色してドラマにするということで、ぜひ出演させていただきたいと思いました。今終わってみての感想は、お相手が風吹ジュンさんで本当にありがたかったなと。朝ドラを撮影しているかのようなスケジュールできつかった…。私たちは若く見えますけど、70代でございまして、長野に30泊というのがすごいですよね（笑）。その間、私は体調を壊したりジュンさんもちょっとありましたけど、老体にムチ打って頑張りました」と振り返った。
次に大九氏にマイクが渡り「30泊お疲れ様でした。現場は、70代の主演お二人と、80代までの俳優、そしてスタッフは一番若い人で20代そこそこくらいと、さまざまな世代で一つのものを作る楽しさを感じる作品だったなと思っています。最初にプレゼンしていただいて、お引き受けする時に言われたのが、私がもし70代を描いた時にどうなるかを見たいと言っていただきました。その点が私としてもトライするところだなと思ってお引き受けしたのですが、いざ風吹さんと夏木さんにお会いしてみると、本当にお若くて、私自身も作っていくことの楽しさにどんどんエンジンかかっていきました。無理なこともいっぱいやっていただいたなと思います。気が付けば70代の人とお仕事をしているという感覚は全くなく、まさにリドリー・スコット監督の『テルマ＆ルイーズ』を踏襲した形の作品に楽しく臨みました」と感想を述べた。
撮影中の印象的なエピソードを聞かれると、風吹が「スケジュールは確かに、朝ドラの女優さんぐらい厳しいねと2人で話していました。本当に『これもあれもやるの？』という日が、2～3か月近く続いたわけですけども、さすがの私も季節がちょっと寒いのと、花粉の季節ということもあって、喉を痛めました。撮影には影響なくギリギリ乗り越えられたかな。現場は、女性のパワーがすごかったです。それが私たちには励みになりましたし、とても楽しくていい経験になったなと思いました。スタートの時はいろいろつらいなと思っていましたけど、会えば会うほど楽しみになってくるような現場でした」と打ち明けた。
次いで夏木が、「雪はやっぱり滑りますよね。もうおばあちゃん2人、滑らないように必死に雪道を歩きました。監督が、車から降りて雪道を歩くシーンを、颯爽とかっこよく演じてとおっしゃったものですから、見えないところで腰を支えながら歩きました（笑）。かっこよく雪道を歩くのはなかなか大変でございまして…」と話すと、風吹は「私は雪に強いんですよ。実は雪国生まれで、足腰強くてごめんなさい」と謝り、夏木が「足腰弱くてごめんなさい」と、お互い謝る場面も。
雪のエピソードに加えて夏木は、「NHKってお弁当が出ないんですよ。それで、阿利さんにお願いしてお弁当が出たんですけど、私個人的に豚肉を食べないものですから、気を使ってくださって牛肉は高いのであまり出なかったんですけど、鶏肉ばかりでした。昼夜昼夜お弁当が鶏肉で鶏になりそうになっちゃって、それがつらかったかなぁ」と苦笑した。
長年知り合いだった風吹と夏木は、意外にも共演が初めてということで、お互い感じていた印象や、共演して感じたこと、この作品を通して伝えたいメッセージなどについて語り、大九氏は撮影を終えての感想や、第1話の印象的なシーンを発表。
さらに、本作のキャッチコピーである「人生、まだ これからよ バカヤロー」にちなんで、バカヤローと言いたくなったエピソードについて質問される。すると夏木が「私この現場で一回怒ったんですよ。バカヤローとまでは言わなかったけど、日々いろいろなことが積み重なりまして、“仏のマリ”も怒るぞって言って、現場で怒ったのが最近の怒りです」と告白。
すると風吹も、現場で不満があったようで、「私も普段怒らないタイプなんですけど、気管支炎をやった原因がタバコの煙だったので、現場で何度もタバコのシーンを撮影した時、『もういいんじゃない？』と言ってしまいました。普通は、本当のタバコじゃなくて、ネオシーダというのを使うんですが、どうも煙自体がダメらしくて、炎症を起こして喘息になっちゃったんです。なので、いろんな角度からそのシーンを撮影するのがつらくて。監督はそういう撮影に対しては妥協がないので、その時はさすがにもう撮れたでしょって言いました」と本音を吐露した。
それに対して大九氏は、風吹がそう感じていたと知らなかったと告げて、みんな笑顔で会見は終了。70代女性2人が、さまざまなことから解放されていく姿を描いた本作のように、風吹と夏木が生き生きとした表情でフォトセッションに応じた。
キーワード
関連リンク
この記事をシェアする
ドラマガイド（最新シーズン）Drama Guide Season
【2025年夏】TVドラマガイド
2025年7月・8月・9月にスタートする夏ドラマを曜日別の一覧で見やすく紹介！
松本潤主演の日曜劇場「19番目のカルテ」、人気漫画の実写化「北くんがかわいすぎて手に余るので、3人でシェアすることにしました。」、木村文乃×ラウール共演「愛の、がっこう。」のほか、深夜ドラマやBS放送の新ドラマを含め、出演者、主題歌、あらすじ、記者会見リポートなどの連続ドラマの最新情報を随時更新☆
【2025年春】TVドラマガイド
2025年の春（4月・5月・6月）にスタートする連続ドラマを曜日別の一覧で見やすく紹介！
今田美桜＆北村匠海共演の朝ドラ「あんぱん」、月9「続・続・最後から二番目の恋」、北川景子主演「あなたを奪ったその日から」や日曜劇場「キャスター」、芳根京子＆本田響矢「波うららかに、めおと日和」のほか、深夜ドラマやBS放送の新ドラマを含め、出演者、主題歌、あらすじ、記者会見リポートなどの最新情報やドラマ視聴ランキングも☆
