News ニュース

祝・35周年「世にも奇妙な物語」木村拓哉、大杉漣、織田裕二らの伝説の名作が一夜限りの復活!2025/05/22 18:00

祝・35周年「世にも奇妙な物語」木村拓哉、大杉漣、織田裕二らの伝説の名作が一夜限りの復活!

 フジテレビ系では5月31日に、土曜プレミアム「世にも奇妙な物語35周年SP~伝説の名作 一夜限りの復活編~」(午後9:00)を放送する。今回は、35周年という記念の年にふさわしい、ファンの中でも人気の高い過去作から、タモリ演じるストーリーテラーが選んだ、珠玉の5本の名作をお届けする。

 1990年4月にスタートした「世にも奇妙な物語」は、その後、年に2回の特別編という形で放送を重ねてきた。時代ごとの空気を映すように、さまざまな作家と俳優たちが“奇妙”な世界を形づくってきた歴史あるシリーズだ。

 今回、35周年を記念して“もう一度見たい”と熱望されてきた伝説のエピソードが復活すると発表されるやいなや、SNSではファンによる予想合戦が勃発。そんな中、ついに待望の5作品が解禁された。

 まず、木村拓哉が主演を務めた「BLACK ROOM」(2001年、脚本・演出:石井克人)が選出された。

 木村が、奇妙な家に帰省した息子役として、抜群のテンポとキレッキレの芝居を魅せた。両親役は、今は亡き名優・志賀廣太郎と樹木希林という最強のコンビ。3人の絶妙なセリフの応酬と、予測不能な展開が笑いと混乱を巻き起こす。そして、度肝を抜く圧倒的なラスト…。SNSでも「もう一度見たい!」の声が絶えず、35年の中でも人気トップクラスと称される唯一無二の傑作だ。

 アメリカ留学中のナオキ(木村)は、3年ぶりに両親を驚かせようと帰国。しかし、実家は真っ暗な空間に変わり果てていた。暗闇の中で両親(志賀・樹木)と再会するが、2人の様子もどこかおかしい。不可解な状況に、戸惑いといら立ち、不安を募らせるナオキだったが、やがて、予想もしなかった出来事が彼を待ち受けていた…!

 そして、大杉漣主演・鈴木雅之演出という「夜汽車の男」(02年)もラインナップ。

 駅弁の食べ方だけで17分―――。そんな突拍子もないテーマを、ここまでおかしく、狂気的に、そして、どこか切なく魅せた作品。主演は、今は亡き名優・大杉漣。惜しくもこの世を去られた今もなお、人々の記憶に深く刻まれている大杉は、「世にも奇妙な物語」の最多出演を誇る、まさに「奇妙」のレジェンドであり、ストイックで繊細な演技も必見。視聴後、あなたも駅弁の順番に悩み出すこと間違いなし。異色だけど、なぜか心に残る、そんな静かな怪作がよみがえる。

 乗客の少ない寂れた夜汽車に乗り込んできた謎の男(大杉)は、ただ黙々と弁当を食べ始める。彼は何の変哲もないおかずの一品一品を、無駄に高い洞察力で分析し、ご飯の割り振りや食べる順序のプランを立てて、食べ進めていく。その姿は異様でありながらも、どこか引き込まれるものがある。やがて、彼の行動にはある意図が隠されていることが明らかになり、物語は予想外の展開を迎える。

 さらに、“トラウマ級”と語り継がれる、初期「奇妙」の伝説的ホラーエピソードである、織田裕二主演作「ロッカー」(1990年、演出:瀧川治水)が選出された。織田が、ロッカーに閉じ込められて極限状態に追い込まれていく密室の恐怖を体現する。本作は、1990年の第2回目で放送された通算四つ目のエピソードであり、今回のラインナップ中では最も古い作品となる。その強烈なインパクトから長年再放送が望まれていたものの、権利上の問題で封印されてきたが、35周年という節目の力を借りて、幻の名作が奇跡の復活を果たす。

 産業スパイの悟(織田)は、研究所に忍び込み、重要なデータを盗もうとしていた。しかし、作業中に研究所職員・佐口邦夫(段田安則)に見つかり、もみ合いの末に彼を殺害してしまう。逃げようとした悟は、警備員の足音を聞き、とっさに近くのロッカーに身を隠す。安心したのもつかの間、ロッカーの扉が開かなくなってしまう。さらに、そのロッカーが殺害した佐口のものであることに気付き、悟は愕然(がくぜん)とする。外では警備員が警察を呼び、現場検証が始まる中、ロッカーの中で孤立し、次第に追い詰められていく悟に、衝撃の展開が待ち受ける。

 妻夫木聡が主演を担った、「奇妙」では珍しい“恋愛ジャンル”の傑作「美女缶」(05年、脚本・演出:筧昌也)も放送する。「理想の女性が缶詰めから出てくる」という突飛な設定ながら、物語は抒情(じょじょう)的で美しく、特にラストの描写には胸を締めつけられる。映像全体を彩る鮮やかなトーンと余韻のある演出が、今なお多くのファンの心をとらえ続けている。妻夫木と臼田あさ美のみずみずしい演技も光を放ち、視聴後にじんわりと感情が染み渡るような一本だ。恋愛を描いた「奇妙」のなかでも突出した評価を受ける名作は必見だ。

 フリーターの雄太(妻夫木)は、同棲中の彼女・春子が出張に出かけたことで、一人暮らしを始める。ある日、隣人の冴えない男の部屋から毎朝違う美女が出てくるのを目撃し、不思議に思う。興味を持った雄太は、冨岡の部屋に忍び込み、「美女缶」という缶詰を発見する。試しに使用してみると、藤川サキ(臼田)という美女が現れ、雄太は彼女と心を通わせていく。しかし、「美女缶」には、ある秘密が隠されており…。

 最後の一本は、斉藤由貴主演の「恋の記憶、止まらないで」(19年、演出:岩田和行)。比較的新しいエピソードながら、SNSを中心に「本気で怖い」「トラウマ級」と話題を呼んだ、“令和の奇妙”を代表する1本。都市伝説的モチーフと呪いの連鎖が巧みに絡み合い、「奇妙」が描き続けてきた「日常のすぐ隣にある恐怖」を、90年代Jホラーの要素に現代の感性を抱え合わせて再提示。斉藤の鬼気迫る演技が物語の不穏さを加速させ、見終えた後も“あの声”と“あの歌”が頭から離れない――。10年代以降で人気の傑作が再来。

 シンガーソングライターの村瀬志保(斉藤)は、創作に行き詰まりを感じていた。ある日、夢の中で聞いたメロディーを元に新曲を作り、大ヒットを収める。しかし、そのメロディーが自身が幼少期に出演したローカルテレビ番組の間に流れたCMソングであったことに気付き、盗作の疑念に悩まされる。そんななか、志保の身に、奇怪な出来事が起こる。

 番組を担当する、編成企画の水戸祐介氏は、「今回お届けするのは、『BLACK ROOM』『夜汽車の男』『ロッカー』『美女缶』『恋の記憶、止まらないで』の5作品。ホラー、SF、ヒューマン、コメディー、その他、ジャンルの枠を軽々と飛び越えながらも、それぞれが放送当時に鮮烈な印象を残した名作ばかりです。なかでも、1990年放送の『ロッカー』は、長らく権利の都合により再放送がかなわなかった“幻の名作”。今回の35周年という節目だからこそ実現した、まさに奇跡の復活です」と、コメントしている。

 さらに「改めて今回の5作品を見返してみると、そこにあるのは、“自由さ”でした。テーマの選び方、展開の構築、描写のタッチ。そのどれもが、既存の枠にとらわれない大胆さに満ちています。それは『奇妙』という舞台だからこそ許された、表現の自由の極みであり、いまのテレビではなかなか見かけなくなった表現の豊かさであります。そして今、その“自由さ”こそが、ドラマづくりという営みの“面白さの原点”であるということを、作品たちが現代の我々に教えてくれている気がします」と、心境を吐露した。

 続けて「もちろん、『奇妙』に対する思い入れは人それぞれ。時代も、好みも、記憶も千差万別。それでも、今回お届けする5本は、そうした多様な思いを超えて、多くの人の心を動かす名作ばかりです。私たちとしても、自信を持ってお届けできる、渾身のラインナップです」と語っている。

 リアルタイム配信・見逃し配信を行わないらしく、「本当に“一夜限りの奇跡”の放送。この夜を逃したら、もう二度とテレビで見られないかもしれない。そんな奇跡の夜を、ぜひテレビの前でお楽しみいただけると幸いです。かつてご覧になった方は、あの時感じた感動を、そして初めての方には、今なお色あせない名作たちの魅力を味わっていただけたらうれしく思います。どうぞお楽しみに」と呼びかけている。



この記事をシェアする


ドラマガイド(最新シーズン)Drama Guide Season

【2025年夏】TVドラマガイド

2025年7月・8月・9月にスタートする夏ドラマを曜日別の一覧で見やすく紹介!<br />
阿部サダヲ✕大石静のタッグでおくる「しあわせな結婚」、窪塚愛流主演の夜ドラ「あおぞらビール」、綾瀬はるかが挑む“終活”コメディー「ひとりでしにたい」のほか、深夜ドラマやBS放送の新ドラマを含め、出演者、主題歌、あらすじ、記者会見リポートなどの連続ドラマの最新情報を随時更新☆

2025年7月・8月・9月にスタートする夏ドラマを曜日別の一覧で見やすく紹介!
阿部サダヲ✕大石静のタッグでおくる「しあわせな結婚」、窪塚愛流主演の夜ドラ「あおぞらビール」、綾瀬はるかが挑む“終活”コメディー「ひとりでしにたい」のほか、深夜ドラマやBS放送の新ドラマを含め、出演者、主題歌、あらすじ、記者会見リポートなどの連続ドラマの最新情報を随時更新☆

【2025年春】TVドラマガイド

2025年の春(4月・5月・6月)にスタートする連続ドラマを曜日別の一覧で見やすく紹介!<br />
今田美桜&北村匠海共演の朝ドラ「あんぱん」、月9「続・続・最後から二番目の恋」、北川景子主演「あなたを奪ったその日から」や桐谷健太主演「いつか、ヒーロー」、小芝風花主演「あきない世傳 金と銀2」のほか、深夜ドラマやBS放送の新ドラマを含め、出演者、主題歌、あらすじ、記者会見リポートなどの最新情報やドラマ視聴ランキングも☆

2025年の春(4月・5月・6月)にスタートする連続ドラマを曜日別の一覧で見やすく紹介!
今田美桜&北村匠海共演の朝ドラ「あんぱん」、月9「続・続・最後から二番目の恋」、北川景子主演「あなたを奪ったその日から」や桐谷健太主演「いつか、ヒーロー」、小芝風花主演「あきない世傳 金と銀2」のほか、深夜ドラマやBS放送の新ドラマを含め、出演者、主題歌、あらすじ、記者会見リポートなどの最新情報やドラマ視聴ランキングも☆

Copyright © TV Guide. All rights reserved.