中村アン×小澤征悦がW主演のホームドラマ「こんばんは、朝山家です。」で衝突不可避の夫婦役に2025/05/22 05:00

テレビ朝日系では7月6日より、連続ドラマ「こんばんは、朝山家です。」(日曜午後10:15=ABCテレビ制作)がスタートする。この作品は本枠初のホームドラマで、中村アンと小澤征悦がW主演で夫婦役を演じる。
脚本は、2023年度後期連続テレビ小説「ブギウギ」(NHK総合ほか)を手がけた足立紳氏が、自身の連載日記「後ろ向きで進む」をベースに執筆。“キレる妻”と“残念な夫”という衝突不可避の夫婦が、罵倒と叱責(しっせき)、時々愛で家族の難題を切り抜けていく、一家奮闘の物語が描かれる。
赤裸々な日常が描かれる朝山家は、夫と妻、子ども2人の、外から見れば普通の4人家族。しかしその内情はというと……。
国民的ドラマを手がける脚本家の夫・朝山賢太(小澤)は、自分が認められることに必死のあまり、家事も子育てもないがしろに。果てにはエゴサーチに時間を費やしてしまう“残念な夫”。そんな賢太を現代を代表する脚本家へと育て上げたのは、売れない頃から経済・精神の両面で支え、家事・育児も担ってきたスーパーウルトラな妻・朝山朝子(中村)だ。まるで朝ドラの主人公のような妻だが……家では残念な夫へのイライラが止まらず、日々“キレる妻”と化していた。
外では立派でも、家庭内ではダメ人間。そんな夫を妻は、気持ちいいほどの正論で罵倒する。とはいえ、決して見捨てることはなく、夫の「映画監督になる」という夢をかなえるため懸命に動くものの、その間も子どもたちを巡る問題は待ったなしに発生。特効薬も一発逆転もない家族の悩みは、日々解消どころか増えていく一方。そんな毎日を、くじけず諦めず、衝突を繰り返しながら乗り越えていく家族の姿には、いつしか不思議な共感が芽生えていくはず。

中村にとって本作は、地上波全国ネットのゴールデン・プライムタイム連続ドラマの初主演作。演じる朝子について「これまでは自分の実体験や経験をお芝居に生かすことが多かったのですが、今回は“お母さん役”。私自身、まだ結婚や子育ての経験がなく、本当に未知の世界」と自身と重なる部分が少ない役であることに不安を感じたという。その気持ちを素直に監督に伝えたところ、「『分からなくていいんです』と言っていただき、とても心強かったです」と言われたことで自信が芽生え、「“家族”の物語には強く興味があったので、お話をいただいた時は『これはチャンスだ!』と思い、とてもうれしく飛び込ませていただきました」と出演を決めた経緯を明かした。
また、初共演となる小澤の印象を「本当にユーモアのある方で、現場ではリラックスできる雰囲気を作ってくれます」と話し、「私が演じる朝子は賢太に対して、かなり強い口調で言葉をぶつけることが多い役なのですが、小澤さんは気を使わせないようにドンと受け止めてくれる、とても優しい方です。小澤さんが醸し出す雰囲気にとても助けていただいていますし、賢太役が小澤さんで本当に良かったです!」と安心して芝居に取り組めていると語る。
そして視聴者へ、「私は結婚や子育てに少し理想を抱いてしまいますが、この作品を通じて“家族の現実はそんなに甘くないのかも”と感じました(笑)。それでもやはりうらやましさもあり、『家族ってすてきだなぁ』と思います。朝子を全力で演じますので、ぜひご期待ください!」と、ホームドラマならではの見どころを交えて、メッセージを寄せる。

一方、残念な夫に扮(ふん)する小澤は、「足立監督から企画書をいただいて読んだ時に、面白そうな家族のフワッとした優しいお話みたいな感じがしてすごくいいなぁと思ったんですけど、台本をいただいたらセリフ量がえぐくて(笑)。2人の夫婦のかけ合いというか、けんかなのか、そういうのも含めて結構あるので」と笑う。その膨大なセリフに「(中村アンさんとは)待っている時に2人でセリフを合わせたりしています。試行錯誤しながら頑張ろうと思っています」とチャレンジを明かす。
タッグを組む中村に対しては「今回初めましてですが、実際にお会いしていろいろお話させてもらったりすると、すごく心が柔らかい人なんだなというのを感じます」と印象を語る。続けて「柔らかさっていうのは、自然に人が集まってきちゃうような。今回役名が朝子ですけど、朝がすごい似合う感じの、そういうプラスのエネルギーみたいなものがすごくある方だなと思って。朝子は中村さん以外ありえないんじゃないかなと思っています」と太鼓判を押す。
また「『この家族を描くことによって、世の中にはいろんな人がいるんだなっていうことを伝えられたら』っていう、脚本家である賢太のセリフがあるんですけど、まさにそうだなと思っています」と演じる賢太の思いに共感し、「朝山家という一つの小さな家族の話なんですけど、見ていただいた皆さんが、こんな人いるな〜とか、知ってる、知ってる、俺もそういうことあるよね、こんなことでウジウジしちゃったりとか、けんかしちゃったりとか、もうどうでもいいことなのに、なんかその気持ち分かるなぁって共感できるお話だと思うんです。もしかしたら自分の家族の話かもしれない、っていう目線で見ていただけたら、より深くこのドラマを楽しめるんじゃないかなと思っています」と、視聴者も共感必須の作品であることをアピールした。
脚本及び監督を務める足立氏は、「今、どうして家族を描くのか」というテーマにこんな思いを持っている。「脚本を書きながら考えて自分なりの答えというのか、答えがあるようなものでもないと思いますが、そんなようなものを書きました。その脚本をもとに今まさに撮影中です。目の前で起きていることをちゃんと見なければと思っていますが、父親役の小澤征悦さんがふざけ、姉役の○○さんと弟役の××くんが小競り合いをし(2人とも大変ユニークな俳優さんで情報をしばしお待ちください!)、そんな様子を笑いながら見ている母親役の中村アンさんがいて、本番以外でもどこまでがご本人でどこまでが架空の朝山家の人物なのかよく分からなくなる瞬間があるのですが、とにかく皆さんを撮影現場で見ている今の時間がとても幸福です。出来上がりを見る方にもそんな幸福な気分を少しでも感じていただけるドラマに、きっとキャストスタッフの方々がしてくれるような気がしています。僕はドラマが放送されたらエゴサーチ三昧になると思いますので、どうか優しい感想をお願いいたします」と、続報に含みを持たせて本作への思いを明かした。
あらすじ
朝山家は、脚本家として売れている夫の賢太(小澤)、夫が所属する事務所で社長を務める妻の朝子(中村)、高校1年の長女・蝶子と小学6年の息子・晴太の4人家族。その日、賢太は執筆した朝の国民的ドラマ「ムキムキ」の初回放送を家族と一緒に見ようとそわそわしながら朝を迎える。しかし、居間には誰の姿もない。発達障がいの特性から朝が弱い晴太はぐずって起きてこず、朝子はそんな晴太の世話と家事、そして仕事に出かける準備で大忙し。反抗期的な不機嫌さがデフォルトの蝶子に至っては、そもそも興味の対象外。一世一代の日を寂しく迎える賢太。だが、それは朝子から見れば、夫が日がな一日エゴサーチに明け暮れる、悪夢のような1日の幕開けだった。
子どもの面倒も見ず、自分の承認欲求を満たすためエゴサーチに没頭する賢太と、そんな賢太を長年夢見る映画監督としてデビューさせるため、家庭と仕事を切り盛りしながら営業に勤しむ朝子。どこまでも自己中心の夫と、そんな夫にキレまくりながらも自分以外のことを優先する妻の、いとおしくも奇妙な家族の物語が始まる。
キーワード
関連リンク
この記事をシェアする
ドラマガイド(最新シーズン)Drama Guide Season
【2025年夏】TVドラマガイド

2025年7月・8月・9月にスタートする夏ドラマを曜日別の一覧で見やすく紹介!
阿部サダヲ✕大石静のタッグでおくる「しあわせな結婚」、窪塚愛流主演の夜ドラ「あおぞらビール」、綾瀬はるかが挑む“終活”コメディー「ひとりでしにたい」のほか、深夜ドラマやBS放送の新ドラマを含め、出演者、主題歌、あらすじ、記者会見リポートなどの連続ドラマの最新情報を随時更新☆
【2025年春】TVドラマガイド

2025年の春(4月・5月・6月)にスタートする連続ドラマを曜日別の一覧で見やすく紹介!
今田美桜&北村匠海共演の朝ドラ「あんぱん」、月9「続・続・最後から二番目の恋」、北川景子主演「あなたを奪ったその日から」や桐谷健太主演「いつか、ヒーロー」、小芝風花主演「あきない世傳 金と銀2」のほか、深夜ドラマやBS放送の新ドラマを含め、出演者、主題歌、あらすじ、記者会見リポートなどの最新情報やドラマ視聴ランキングも☆