WEST.が“裏社員”のバディにするなら? 役作り秘話では驚きの告白も「室龍太を参考に」2025/05/04 15:45

WEST.(重岡大毅、桐山照史、中間淳太、神山智洋、藤井流星、濵田崇裕、小瀧望)の7人全員が主演する初めての劇映画「裏社員。-スパイやらせてもろてます-」が現在公開中。5月4日に公開記念舞台あいさつが開催され、一同が登壇した。
5月2日に全国公開した本作は、「劇場版おっさんずラブ〜LOVE or DEAD〜」(2019年)、「極主夫道 ザ・シネマ」(22年)、「Gメン」(23年)を手がけた瑠東東一郎氏の監督作。トータス松本がこの映画のために作詞作曲、ウルフルズがサウンドプロデュースしたWEST.の「ウェッサイソウル!」が主題歌を務める。
本作は今年1月から撮影を行っていたといい、藤井は「久しぶりに7人でお芝居ができるという、この環境を与えていただいたことに感謝だなと思いました。公開したてではありますが、面白いという声をいただくので、すごくうれしいです」と公開を迎えての気持ちを。濵田は「僕の演技を見て、皆さんどう思うか…」と緊張を明かしつつ、「僕は映画館で何か作品を見終わった後に帰る時、いつもとちょっと違う景色に見えるんですよ。今はサブスクでいろいろ見られる時代ですが、皆さんわざわざこうして映画館に足を運んでもらって、その後に何を感じていただけるかが楽しみです」と語った。
7人全員で主演を務めているのも大きな見どころだが、神山は「僕らはグループとして先日11周年を迎えたのですが、メンバーそれぞれが個人活動をしたり、いろいろなお仕事をさせていただいてきた中で、力を付けて、また7人で集まって一つの作品を作れたということが本当に感慨深いなと思います。それこそ先日、松竹座でみんなで公演をさせていただいた時に、うちのチーフマネジャーがぽろっと『主演が集まってる…すげぇ!』と言っていたのがすごく心に残っていて。ありがたいお話をいただいて僕らは本当に幸せ者だなと、その発言を聞いて思いました。ファンの皆さまのおかげです」と感謝を述べた。

続けて、本作の公式Xに事前に寄せられた質問に答えていくコーナーでは、まず「皆さん、どのように役作りをされましたか? 大変だったこともあれば合わせて教えてください」という問いが。すると、ジン役の中間から「僕はちょっと口が悪いといいますか、威勢のいいキャラクターなのですが、実はモデルにした人がいまして…うちの事務所の室龍太くんです。龍太のちょっと高い声で突っ込む感じがハマるかなと思って、龍太の今までの映像を見返しました。あの愛すべきツッコミ、声を張り上げる感じを意識していて、龍太に感謝しています」と、驚きの初告白が飛び出す。
一方、宝田役の神山は「この7人が演じる役の中で、実は宝田が一番自由度が高いんです。お芝居をする中でなかなか監督がカットをかけない時が多かったのですが、その“おかず的なアドリブ”はだいぶ苦労しましたし、頑張りましたし、たくさん助けてもらいました。カットがかかるまでは、もうとにかく宝田として生きていようっていう気持ちで撮影していました」と。チャラ役の藤井は「僕の場合は役を作ったといいますか、僕の中のチャラを呼び起こした感じです。…僕の中のチャラを呼び起こした感じです」と二度強調しつつ、「僕自身の明るい部分を元に、チャラチャラしていて、ノリが軽くて、元気で…。その中でジンのことを崇拝しているという、一本通っている芯を大事にしようと思ってやりました」とコメント。

陽一郎役の重岡は「陽一郎は商店街を大事にしていて、すごくエネルギーがある人物。そして、そのエネルギーが向かうのが商店街なのですが、僕にとってのそういう存在はなんだろうと考えて。どういうふうに何を思い浮かべれば、陽一郎のエネルギーを表現できるかなという部分は一番考えました」と。同じく商店街の住民・マコト役の小瀧は「僕は陽一郎の存在が大きかったかも。シゲ(重岡)自身もですが、陽一郎も組織の太陽のような人で、マコトはそれをうらやましく思っていると思うんです。でも、そうなれない自分が嫌で、そこまでいけないもどかしさを抱えたまま生きていて…。なので、シゲが陽一郎を演じたことによってリンクする部分が多くて、やりやすかったなって思います」と明かした。
対して、詳敷役の濵田は「僕はめっちゃ悩みました。僕が今までやらせていただいた役の中で一番難しかったです。もう、詳敷って名前からよく分からなくて…(笑)。“裏社員”=スパイで本名は誰にも明かせないわけで、まずみんなの本名はなんなんだろうかとか、そこから掘っていって。詳敷には悲しいバックボーンがあるのですが、それを経て性格が今のような感じになったんじゃないかとか。声のトーンや姿勢などもそこから作っていったのと、監督からもたくさんアイデアをいただきました。でも、本当は僕、宝田がやりたかったんですよ。やりた過ぎて、本読みの時に宝田を演じる上でのアイデアを持って行っていました(笑)」とにやり。
一方、宴役の桐山は「プライベートにおける僕自身は宴のような感じで、どちらかと言うと物静かなんです。そして、宴は本当は人が好きなのに、ある過去をきっかけに人に絡まなくなり、一匹狼のようになってしまったキャラクターなのですが、監督から『ツッコミをやってくれ』とオーダーをいただいたんです。ツッコミをするってその人が好き、興味があるということでもあるので、そこはすごく難しくて。監督とどこでみんなに心を開くのか、など2人でよく打ち合わせをさせていただいていました」と振り返った。

次に、「自分がスパイとしてバディを組むとしたら、メンバーの中で誰と組みたい?」という質問が。これに対し、中間は「濵ちゃん(濵田)。僕は身体能力が低いので濵ちゃんに頼りたい」、濵田は「望かな。2人ともすぐにスパイだってバレちゃいそうですが(笑)。それで上司に怒られて、『まぁ、たこ焼きでも食べに行こうや』って言っているのが思い浮かぶ」、小瀧は「流星は顔に出なさそう。あと、僕がやりたくないようなことを言葉巧みにスイッチしたら、気付かずにやってくれそうなので(笑)」、藤井は「神ちゃん(神山)もポーカーフェイスなので、ここ2人でポーカーフェイス系でやるのもいいんですけど…楽できる人がいいので、照史かな。僕の働きが少なく済みそう(笑)」、桐山は「僕も流星で。他のみんなは僕が言ったことを理解してくれると思うけど、流星は理解してくれないことが多くて、それが面白そう(笑)」、神山は「淳太ですかね。頭脳派で、ライブの時などもみんなと違う角度から意見が出てきたりして。そういうところは僕にないところなので補ってもらえるかなって」。そんな中、重岡はかたくなに「僕はトム・クルーズで」と主張した。
最後は、重岡が「僕たち、もう20年近く一緒にいる仲間なんですよ。本当にずっとで、家族よりも一緒にいて。10代から20代、30代にかけていろいろなことを経験して乗り越えてきましたが、この作品も“仲間”というのがテーマの一つなんです。普段映画やドラマのお仕事をする時はいろいろ作り込んでいくのですが、今回は監督からも『もしシゲちゃんがのんちゃん(小瀧)にこの言葉を言うならどうする? そういうところを感じてみて』という言葉をいただいて。監督が言わんとしていることを感じて、もう本当にグッときたんですよね。僕らが一緒にいた時間というのは何物にも代えられない宝物ですし、そこからすごいエネルギーが湧くんです。言葉にできないエネルギー、決して役作りでは作れないエネルギーというのが、この映画にはあふれていて、それを監督が撮ってくださいました。そして、そんな映画がこうやって出来上がったのも、0から1にしてくださったのも、ファンの皆さんのおかげです。重ね重ねになりますが、いつもありがとうございます。WEST.が全員主演で挑んだこの映画、隅から隅まで体験していただけたらと思います」と、真摯(しんし)にファンに思いを伝えた。

この記事をシェアする
ドラマガイド(最新シーズン)Drama Guide Season
【2025年夏】TVドラマガイド

2025年7月・8月・9月にスタートする夏ドラマを曜日別の一覧で見やすく紹介!
阿部サダヲ✕大石静のタッグでおくる「しあわせな結婚」、窪塚愛流主演の夜ドラ「あおぞらビール」、綾瀬はるかが挑む“終活”コメディー「ひとりでしにたい」のほか、深夜ドラマやBS放送の新ドラマを含め、出演者、主題歌、あらすじ、記者会見リポートなどの連続ドラマの最新情報を随時更新☆
【2025年春】TVドラマガイド

2025年の春(4月・5月・6月)にスタートする連続ドラマを曜日別の一覧で見やすく紹介!
今田美桜&北村匠海共演の朝ドラ「あんぱん」、月9「続・続・最後から二番目の恋」、北川景子主演「あなたを奪ったその日から」や桐谷健太主演「いつか、ヒーロー」、小芝風花主演「あきない世傳 金と銀2」のほか、深夜ドラマやBS放送の新ドラマを含め、出演者、主題歌、あらすじ、記者会見リポートなどの最新情報やドラマ視聴ランキングも☆