市川実日子、東京03・角田晃広ら「ホットスポット」でのバカリズム脚本の面白さを絶賛!2025/01/12
日本テレビ系で1月12日スタートの、バカリズム脚本、市川実日子主演による連続ドラマ「ホットスポット」(日曜午後10:30)の制作発表会見が開催され、市川をはじめ、共演の角田晃広(東京03)、鈴木杏、平岩紙が登壇。宇宙人が登場する異色の設定とバカリズム脚本の世界観について、終始和やかな雰囲気の中で語られた。
「ホットスポット」は、シングルマザーと宇宙人との不思議な出会いを描く「地元系エイリアン・ヒューマン・コメディー」。物語の舞台は富士山の麓にある山梨県の小さな町。主人公・遠藤清美(市川)はビジネスホテルで働くシングルマザー。ある日、彼女は宇宙人と出会うことに。もし彼女がピュアな少女だったら、宇宙人と友情を育み、正義のために巨悪と戦う…そんな青春冒険活劇が始まりそうだが、人生経験豊かな清美は、宇宙人の機嫌を損ねないよう、日常の中でちょっとした事件の解決をお願いすることに。その普通の日常と宇宙人というファンタジーが交わる奇妙な世界で、清美は新たな発見と感動を経験していく。角田は、市川演じる清美の職場の先輩・高橋孝介役、鈴木と平岩は幼なじみの中村葉月役、日比野美波役をそれぞれ担当している。
民放連続ドラマ初主演となる市川は「バカリズムさんの脚本は、本当に自然で、隣の喫茶店の隣の席で話しているくらいの感覚で見てもらえるような作りになっています」と作品の特徴を説明。「自分自身も“力まない”ことを大切にしています。主演という責任感はもちろんありますが、とにかく自然体で臨むことを心がけています」と語る。
「脚本が非常にリアルで自然な会話が特徴なので、力んでしまうと途端に遠い世界の話になってしまうのではないか」と懸念を示しつつ、「現場ではスタッフの皆さんやキャストの方々が本当に温かく支えてくださっています。『甘やかされているな』と感じるくらいで、日々感謝の気持ちがあふれています」と、共演者に向けて「ありがとう」と深い感謝の気持ちを述べた。
そんな市川の座長ぶりについて、角田は「市川さんは脱力感がいい。いい意味で緊張感がないというか…」と表現。鈴木も「とにかく現場が穏やかで、スタッフの方々も実日子ちゃんのことを見て思わずニコニコしてしまうような、そんな朗らかな雰囲気を作ってくださっています」と絶賛。角田も「市川さんは遠くにいても分かるくらいよく笑っている。みんながリラックスできる楽しい雰囲気を作ってくれている」と、ふわふわとした雰囲気ながら、現場をまとめる手腕を高く評価した。
また、第1話の感想を聞かれると市川は、「まず、富士山の美しさに目を奪われました。撮影現場でも感じていましたが、映像になるとまた一段と感動が増しますね」と笑顔を見せ、「これまでのバカリズムさんの作品同様、会話劇としての魅力が詰まっていると感じました。ただ、これまでの作品とはまた一味違った雰囲気があり、見る人それぞれの解釈で楽しんでもらえるんじゃないか」と、作品の新しい魅力に触れる。
角田は「宇宙人が出てくるという壮大な設定が、まるでコントのように描かれていて、個人的にはとても楽しく見られました」と感想を述べ、「派手なSFではなく、あくまで日常の延長線上にある物語として描かれているのが新鮮でした」と魅力を強調。「ただのSFではなく、日常の中に非日常が紛れ込んでいる感覚がとても面白い。これからの展開がどうなるのか、とてもワクワクしています」と、期待を膨らませた。
鈴木は「自分が出演していないシーンは、視聴者のような気持ちで楽しみにしていました。特にホテルでのシーンや、母親としての清美さんの姿には感動しました」とコメント。「見ながら何度も笑ったり、ちょっとホロリとしたりと、いろんな感情が湧き上がる作品でした」と、作品の持つ多面性を評価した。
平岩も「脚本を読んだ段階から面白さを感じていましたが、完成した映像を見るとさらに期待を超える作品になっていました。監督の編集力が素晴らしく、テンポの良さが際立っていました。少年コミックを読んでいるようなワクワク感があり、先が気になって仕方ありませんでした」と、熱を込めて語った。
さらに、それぞれが思う作品の見どころをフリップに書いて回答。市川は「宇宙人」を挙げ、「このドラマには宇宙人が登場します。ただ奇抜な設定ではなく、とても愛らしい存在として描かれており、話ごとに清美と宇宙人の関係性が深まっていくので、その変化もぜひ注目してほしいです」と説明。「個人的には宇宙人がどんどんかわいく見えてきて、見るたびに愛着が湧いてくるのが魅力的」と、笑顔を見せた。
角田は「富士山」に注目し、「このドラマの舞台である富士山が、象徴的な存在として物語を彩っています。ロケで映し出される富士山だけでなく、スタジオ撮影部分では、LED技術を駆使してリアルな富士山の映像をスタジオに再現し、時間帯や天候に合わせた映像が背景として使われています。その細かい演出が物語の雰囲気を一層引き立てていて、視覚的にも楽しめる作品です」と、撮影の工夫を詳しく説明した。
鈴木は「実は伏線だらけ…」と題し、「ドラマ全体に伏線がたくさん散りばめられているのが見どころです。最初は気付かないようなささいなシーンが、最終話で大きな意味を持つこともあるので、視聴者の皆さんもぜひ推理しながら楽しんでいただけたら」と、物語の緻密さをアピール。
平岩は「バカリズムさんのセリフがカッコいい」として、「バカリズムさんの脚本は、日常の何げない会話に深い意味やユーモアが込められていて、普通に話しているだけなのに印象的なシーンとして残るんです。セリフが非常に自然なので、演じる私たちも『これ台本通りだったのかな?』と思うほどで、まるで素で話しているような感覚にさせてくれる」と脚本の特徴を解説した。
続いて、ドラマのタイトルにちなんだ、自身の「ホットスポット」について聞かれると、角田は「談合坂サービスエリアですね。山梨でのロケに向かう途中で必ず寄る場所なんです。たくさんの飲食店があって、何を食べようか考えるのが毎回楽しみです。食べた後にコーヒーを飲んで、そこから現場までの時間が心地よい」と撮影の合間の楽しみを明かした。
鈴木は「昨年、長野に移住したんですが、今は雪に囲まれている家のまきストーブの前がホットスポット。ポカポカと暖かい場所でのんびりするのが至福のひとときです」と、新生活での楽しみを披露。市川は「生田スタジオです。このドラマの撮影で頻繁に通っている場所が、今一番居心地のいい場所。温かい空気が流れていて、毎日通うのが楽しみ」と現場への愛着を示した。平岩は「自宅で作るおでんのある食卓がホットスポット。去年の11月頃から、おでんを毎日食べる習慣ができまして、だしを継ぎ足しながらずっと楽しんでいます。食卓を囲む時間が、ホッとできる瞬間ですね」と、温かなひとときを紹介した。
締めくくりとして角田は「この作品は、地元系エイリアンヒューマンコメディーという独特なジャンルで、バカリズムさんの脚本が光る作品です。宇宙人は登場しますが、派手なSFではなく、日常の延長線上にある不思議が描かれています。会話劇の中で宇宙人がどう絡んでいくのか、そして登場人物たちの日常にどんな変化が起きるのか、ぜひ楽しみにしてご覧いただけたら」と力を込めてアピール。
最後に市川は「この撮影中に紙ちゃんが『この歳になって、こんなに楽しい現場に参加できるなんて幸せだね』と言ってくれた言葉が心に残っています。私も本当にそう思いましたし、そんな思いを共有できる仲間たちと一緒に、このドラマを作ることができたのが何よりうれしい」と感慨深げ。加えて「この作品を通じて、久しぶりに幼なじみに会いたいなとか、宇宙人に会ってみたいなとか、身近な作品として感じてもらえたらうれしいです。そして、毎週日曜日の夜10時半に『ホットスポット』があることで、来週まで頑張ろうと思えるような作品になればと願っています」と柔らかな表情で作品への思いを語った。
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