演出から見た横浜流星はかわいい!? 大河ドラマ「べらぼう」試写会リポート2024/12/16
2025年1月5日にNHK総合ほかでスタートする横浜流星主演の大河ドラマ「べらぼう～蔦重栄華乃夢噺～（つたじゅうえいがのゆめばなし）」（日曜午後8：00ほか）。本日、東京・渋谷のNHKで第1回の試写会が開かれ、主演の横浜、脚本家の森下佳子氏、演出家の大原拓氏、制作統括の藤並英樹氏が登壇した。
親なし、金なし、画才なし…ないない尽くしの生まれから、喜多川歌麿や葛飾北斎などを見いだし、“江戸の出版王”として時代の寵児（ちょうじ）になった“蔦重”こと蔦屋重三郎（横浜）の生涯を笑いと涙と謎に満ちた物語として描く「べらぼう」。脚本をを担当する森下は、NHKで、大河ドラマ「おんな城主 直虎」（17年）や連続テレビ小説「ごちそうさん」（13年）、ドラマ10「大奥」（23年）など数多くのヒット作を手掛けてきた。
会見に登場した横浜は、「撮影中から感じていましたが、完成した作品を見ても、新たな大河ドラマになってます。合戦はありませんが、商売の戦いが繰り広げられますし、人間ドラマがよく描かれていて、展開がスピーディーで痛快なエンターテインメント作品になっています。自分の中でも挑戦なので、皆さまにどう感じていただけるのかがすごく楽しみです。蔦重は、あまり知られてない人物だからこそ、先入観なく見ていただけると思うし、町人なので視聴者と同じ目線で自分事のように近く感じられて共感していただけると思います。これから1年、この作品を愛していただけるとうれしいです」と見どころを熱く語った。
続いて森下は「台本はよく“設計図”と言われるんですけど、今回は設計図というよりも種だった気がしていて。私が書いた種で、“森”が出来上がったという印象を受けました。横浜さん、監督をはじめ、キャストスタッフ一丸となって作ってくれていることをものすごく感じました」と、出来上がった映像をべた褒め。
記者からの質問で「着物へのこだわり」を尋ねられた横浜は、「青は江戸時代にはやっていた色ではあると思うんですけど、吉原の舞台で登場人物がたくさんいる中で、エネルギッシュで埋もれないように緑にしました。柄がないと落ち着いて見えてしまうのでしま模様がはいっていたりして。もうユニフォームみたいな感覚でいます。戦隊モノをやっていた時も緑だったので、緑には縁があるんです。今後、着物も変わっていくと思うので、そこも楽しんでいただけたら」と明かした。
また、「これまで横浜さんに抱いていたイメージと、今作を通じて感じた魅力を教えてください」と問われた演出の大原氏は「これまで抱いてたのは“格好いい”で、今抱いてるのは“かわいい”です。笑顔がすごく好きなんです。蔦重のキャラって明るいよねというところを大事にしたい。蔦重は、引っ張るというよりも、明るいからみんなが蔦重のもとに集まってしまうキャラクターでありたいという話をしていて。そんな中、横浜さんの笑顔を見ると、こちらが元気になりますね。笑顔力がすごい」とコメント。
さらに、役作りで苦労していることについて横浜は、「結構、地口（言葉遊びの一種）を言うんですよね。それをいかにナチュラルに言うかが、なかなか苦労しました。1人の時も言いますから（笑）」と苦笑。第1回では、蔦重が忘八（女郎屋の主人）の親父たちにボコボコにされるアクションシーンが何度も出てくる。今後の「アクションシーンの見どころ」について問われると、「蔦重は弱いのでとにかくやられっぱなしなんです。蔦重の行動を通して、少しずつ親父さんたちも認めてくれるようになっていくので、（アクションシーンは）少しずつ減っていきますね（笑）」と笑いを誘った。
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