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“原点は「ブラタモリ」”林田理沙が「ニュースウオッチ9」から「サタデーウオッチ9」へ異動。初の記者キャスター起用にも注目2024/03/29

“原点は「ブラタモリ」”林田理沙が「ニュースウオッチ9」から「サタデーウオッチ9」へ異動。初の記者キャスター起用にも注目

 新年度から大幅に刷新される、NHK総合のニュース番組「ニュースウオッチ9」(月~金曜午後9:00)、「サタデーウオッチ9」(土曜午後9:00)の取材会が行われ、4月1日からの「ニュースウオッチ9」の新キャスター・広内仁記者、佐藤真莉子記者、星麻琴アナウンサーと、4月6日からの「サタデーウオッチ9」の新キャスター・伊藤良司記者、林田理沙アナウンサーが出席した。

 2006年にスタートした「ニュースウオッチ9」は、「とどける。いまを、深く。」をキャッチフレーズに、番組として初めて高い専門性を持つ2人の記者キャスターを起用し、多角的な視点から日本や世界で起きている“今”を徹底取材し、視聴者に届ける。一方、22年から始まった「サタデーウオッチ9」のキャッチフレーズは「情報空間の『いま』が分かる!」とし、フェイク情報の検証をはじめ、情報空間で起きていることを、確かな取材と斬新なプレゼンテーションで伝えていく。

“原点は「ブラタモリ」”林田理沙が「ニュースウオッチ9」から「サタデーウオッチ9」へ異動。初の記者キャスター起用にも注目

 これまで米・ワシントン支局で記者として取材してきた広内記者は「入局して27年たちましたが、こうして記者会見する側に立つというのは、非常に不思議な気持ち。今年は世界的に選挙イヤーとも言われ、国内や世界情勢が大きく動く年になるので、これまでの取材経験を生かして、視聴者の関心に応えられるニュースを届けたい」と意気込みを語った。

 続いて、直近までアメリカ総局にいた佐藤記者が「初任地の福島放送局では、南相馬市の沿岸部で東日本大震災を経験しました。それが自分にとってのスタートで、記者としての姿勢や自分を作り上げてくれました。以降、事件や事故、災害を中心に現場を歩いてきました。このような場は初めてで緊張していますが、これから記者としての経験を生かして、視聴者の皆さまと一緒に世界や日本の出来事を考えられる1時間にしていきたいです」と笑顔で話した。

 19年に「ニュースウオッチ9」でリポーターを務めていた星アナは、「以前リポーターをしていた時は、毎日取材先の皆さんへの感謝の気持ちを感じていました。その気持ちを持ち続けながら、今度はスタジオからお届けしたいと思います」と当時を振り返りつつ、決意を新たにした。

“原点は「ブラタモリ」”林田理沙が「ニュースウオッチ9」から「サタデーウオッチ9」へ異動。初の記者キャスター起用にも注目

 報道局・国際部の記者や海外の特派員として国際ニュースの発信に取り組んできた伊藤記者は、「これまでの主なフィールドは朝鮮半島、中国、ヨーロッパ、そしてアメリカです。中東もイラク戦争が終わった後のバグダットに、出張ベースで7回、合わせて1年間駐在していました。こうした海外での取材経験で得た知見を番組に生かして努めたい」と自身の強みをアピール。

 現在、「ニュースウオッチ9」を担当し、4月からは「サタデーウオッチ9」のキャスターとなる林田アナは、「ニュースを伝える中で原点となっているのは『ブラタモリ』です。『なぜ? どうして』という素朴な疑問を持つこと、そして多角的な視点で物事を捉えることの大切さを学びました。これまでニュースを伝える中で、2020年には新型コロナウイルスの感染拡大があり、さらに世界各地で戦争が起きて、今、日本各地でも災害が相次ぐなど、当たり前の日常をすごく考えさせられることが多かったと感じています。その中で、少しでも皆さんの不安や知りたいに答えることで、心穏やかに過ごせるようお役に立てればと思い、ニュースをお伝えしてきました」と視聴者に寄り添ったニュースを心掛けていることを明かした。

 新年度は記者がキャスターとなることが最大の変更点。第一線で活躍してきた3人の記者たちが、現場を離れ、キャスターになることへの思いを聞かれると、広内は「記者をやっている時は少し憧れもあったのですが、今はすごいプレッシャーを感じています。自分がそこに到達してるのかという思いを持ちながらも、今までの自分の経験をしっかり出せるようにやっていきたいです。気持ちの切り替えは正直、難しいところもありますが、これまで以上に感度やアンテナを高くして、一つ一つのニュースにしっかり向き合っていかなきゃいけない」と重圧を感じている様子で、胸中を吐露。

 直前にキャスターになることを電話で聞いたという佐藤は「青天の霹靂(へきれき)はこういう時に使うんだと思ったくらい、本当にびっくりして、『どういうことですか?』と聞き返してしまいました。ただ、自分の目で見たこと、感じたこと、聞いたことを自分の言葉で伝えたいという思いを持って記者になったので、キャスターという立場になっても、自分の言葉できちんと伝えられるキャスターを目指したいと思っています」と驚きながらも目指すキャスター像を明かした。

 ベテラン記者の伊藤は、広内と佐藤を見ながら、「この2人はかなり脂が乗り切っている時期にキャスターをやるんです。僕も脂が乗り切っている時にキャスターと言われたら『よしっ』という感じで来たかもしれませんが、かなり終わりが見えてるところで急に言われたので非常に驚きました。今は集大成としてまとめるにあたって、どんなことができるだろう、それを楽しみにしながらやろうと気持ちを切り替えました。また、記者人生の集大成を迎える中で、キャスターを任されたので、正直、晩節を汚さないようにしなきゃいかんと思いました」と引き受けるまでに葛藤があった様子。

 さらに、今後チャレンジしたいことを聞かれた一同。広内は「個人的にはアニメやお笑いが好きなので、そういった明るいリラックスしてもらえるような話題も届けられたら」と意外な一面を見せ、佐藤は「米・ニューヨークにいた時には、ブロードウェイミュージカルの取材やジェンダー関連の取材など、本当にさまざまな分野の取材させていただいたので、これからも幅広く皆さまと一緒にいろんな問題を考えられるようなテーマをお伝えしていきたい」といろんな問題に取り組みたいと熱く語り、星は「専門家などスタジオに来てくださる方が言葉を紡ぎやすい雰囲気をつくり、インタビューに行く機会がある時には、相手の方が話しやすい雰囲気を心掛けたいです。生放送で一つの分野だけでなく幅広くできるからこそ、全方位で知識を蓄積しておかなくてはいけないので、楽しみというより不安、勉強しなければならないという気持ちになっています」と気が休まらない部分もあるよう。

 そして、伊藤は「新しいコーナーもできるなど刷新する部分はあるんですが、土曜にほっと一息つける感じと、女性の視聴者を意識した番組作りをずっと続けてきた部分、そういったいいところは、どんどん残して、さらに発展的に成長したいです」とこれまでのよさを生かしてブラッシュアップすることを誓う。最後に、林田が「私自身、初任地が長崎で被爆された方を取材させていただくことがあったので、今の戦争が相次ぐ中で、国際的にも戦争や平和などの問題にも取り組んでいきたいと考えています」と世界情勢に思いをはせ、締めくくった。


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