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沢口靖子が“マリコ”から“まるこ”に。初の代議士役で八嶋智人とタッグ2020/07/15

 テレビ朝日系では8月30日に、沢口靖子が初の代議士役で主演を務めるドラマスペシャル「お花のセンセイ」(午後9:00)を放送。沢口が同系の新作ドラマに出演するのは、2009年1月放送の「松本清張生誕100年特別企画 疑惑」以来、約11年ぶりのこととなる。

 ドラマは、華道家元・鳳丸子(沢口)が国会に乗り込む社会派コメディーミステリー。可憐で清廉、日本全国に門下生を持つ丸子は、いわゆる“神輿(みこし)候補”として衆院選に担ぎ出された。しかし元来、丸子は困った人々を見捨てることのできない優しさを持ち、かつ生真面目で頑固な性格。ある少女から陳情を受けたことをきっかけに、党の重鎮たちの意に反して大暴走。名作映画「ローマの休日」のアン王女のように純真無垢で世間知らずの丸子が、薄汚れた社会の闇に直面しながらも、“世界一の誠実さ”で突破しようと奮闘していく。

 そんな型破りな新人議員・丸子の秘書である幸田幸喜を演じるのは、名バイプレーヤー・八嶋智人。沢口と八嶋は2001年の舞台「バッド・ニュース☆グッド・タイミング」や04年の大河ドラマ「新選組!」(NHK)で共演経験があり、約16年ぶりの顔合わせとなる。

 さらに、コミカルからシリアスまで自由自在にこなす梶原善が、丸子や幸田と衝突しながらも、いつしかブレない丸子の志に心を動かされ、協力する新聞記者・福武不二雄役で出演。また、互いにいがみ合う与党の重鎮である、鶴崎仙吾に西岡德馬、磯亀金四郎に麿赤兒が扮(ふん)して、圧倒的な存在感で老獪(ろうかい)な派閥の領袖を怪演。丸子を翻弄(ほんろう)する。そして、伊東四朗が丸子を見守る叔父・加持勘三役で登場。伊東は、沢口とは舞台やドラマでたびたび共演している間柄で、俳優として信頼し合う2人の絆がドラマに温かい空気をもたらす。このほか、吉満寛人、伊藤修子ら個性的なキャストが集結。

 沢口といえば、長年にわたって演じている「科捜研の女」(同系)の榊マリコが有名だが、今回の役名は“丸子”。似ている名前の2人について、沢口は「共通点は2人ともあっけらかんと明るいところでしょうか。でも、マリコは科学オタクで、自由でフランクで、マイペースで周りを巻き込んでしまう人。丸子は穏やかで落ち着いていて、周りの人に安心感を与えてあげる人です。名前のイニシャルは同じですが、全然違うタイプですね(笑)」と語り、「このところ、警察関係の役柄が続いていたので、全く違う、新たな一面を表現できる役をいただけて、とても感謝しています」と、新たなキャラクターとの出会いを喜んでいる。

 また、本作では、選挙につきものの“政見放送”のシーンも。台本約3ページにも及んだという演説のセリフについて、沢口は「舞台となる政治の世界をイメージするため、畑違いの人物が政界に入るというストーリーのドラマ作品を、何作か拝見しました。政見放送のシーンは脚本をいただいてから、毎日唱えるようにして覚えました。撮影ではとても広いスタジオにポツンとテーブルと椅子が置かれていて、カメラに向かってごあいさつをしました。いろんな角度から撮ってくださったので、意外と時間がかかっているんですよ(笑)」と明かした。なお、丸子は華道家元でもあるため、沢口は花を生けるシーンにも挑戦している。

 秘書役の八嶋に関しては「かねてご一緒したいと思っていた八嶋さんと共演がかなって、とてもうれしくて、現場でも毎日楽しく過ごしました。社会派ドラマであり、ヒューマンドラマでもあり、そして丸子や八嶋さん演じる幸田さんの成長物語でもあります。どうぞご期待ください」とアピールした。

 八嶋は「沢口さんは昔も今も、とにかくキラキラしています。かわいくて奇麗だし、なんといっても清らか。体の中、内臓だってすべてが奇麗なんだと思います。実は先日、部屋を掃除していたら、2001年に共演した舞台のパンフレットが出てきたのですが、沢口さんは当時と何一つ変わってないんですよ! 沢口さんの変わらなさは、内側の清らかさから来るんだなということが今回、よく分かりました」と絶賛。

 そして、「沢口さん演じる丸子さんは、ただただ人を助けたい一心で動くんです。本来、政治家の原点はそうあるべきなのに、最初はみんな志高くても、魑魅魍魎(ちみもうりょう)が跋扈(ばっこ)する世界に入ったら変わっちゃうんですね。そんな政治の世界でも強く、清らかであり続ける丸子は、まさに沢口さんそのもの。沢口さんはお芝居にも誠実に向き合って、何か違いがあれば質問し、相談し、修正して、さらに前に進んでいく。政治家さんも、そういう感覚を保ち続けるのが大切なんじゃないかなと、強く思いました。僕が演じる秘書の幸田は、実はある思惑を秘めているのですが、丸子さんの真っすぐさに触れて間違いに気付かされていく…。だから、丸子さんへの寄り添い方の変化に気を付けて演じています」と語った。

 最後に「混沌とした今、理想ばかり言っても受け入れられない人もいるかもしれないですが、でも“この人なら現状を突破できるんじゃないか”と思わせる強さが、丸子さんにはあるんです。このドラマは、きっとご自分と社会との関係を考える機会になるんじゃないかな。ご覧になった方が『次は選挙に行こうかな』なんて思ってくれたらいいなと思っています」とコメントしている。

 華道“鳳流”の第4代家元である丸子は、与党である自由新進党の幹部・鶴崎の要請を受け、衆院選比例代表候補として出馬。「誰もが笑顔の花を咲かせられる国づくり」を公約に掲げて見事当選する。長年、鶴崎のもとにいたベテラン秘書・幸田が指南役で丸子につくことに。国民一人一人の声に耳を傾けたいと考えた丸子は、ある朝、“駅頭”に立って有権者にあいさつするが、そこへランドセルを背負った女の子が現れ、「お父さんを助けて」と訴えかけてくる。その少女・ダオによると、ベトナム出身の父・トランが窃盗容疑で逮捕されてしまったという。

 父の無実を信じるダオの思いに胸を打たれた丸子は「絶対に力になる」と約束するが、それを聞いた幸田は苦言を呈す。しかし、困った人を放っておけない丸子に根負けした幸田は、友人の新聞記者・福武に連絡し、トランが逮捕された事件を調べてもらう。すると、トランは大手物流企業でIT技術者として働いていたが、同僚の財布を盗み、それを目撃した日本人社員にけがを負わせた疑いがかけられていることが分かる。勾留中のトランに面会し、彼の勤務先にも足を運んだ丸子は、トラン本人をはじめ、同僚たちが何かを隠しているのを感じ取る――。

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