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写真家・大竹英洋が星野道夫の足跡をたどるアラスカの旅へ。「単なるラッキーではなくて、全部つながっていると思った」2023/04/03

写真家・大竹英洋が星野道夫の足跡をたどるアラスカの旅へ。「単なるラッキーではなくて、全部つながっていると思った」

 NHK BSプレミアム・BS4Kでは本日4月2日に、ワイルドライフ「アラスカの光と風-星野道夫✕大竹英洋 時を超える旅-」(午後7:30)を放送。試写会に、出演した写真家・大竹英洋氏 、番組を手掛けた制作統括・早川正宏氏、ディレクター・原田美奈子氏が出席した。

 「アラスカの光と風」では、優しいまなざしの写真と心に響く文章でアラスカの自然を伝え続けた写真家の故・星野道夫さん。その世界に共感して写真家になった大竹氏が、星野さんの足跡をたどる旅に出る。アラスカで、星野さんが生涯を懸けたトナカイの大移動に遭遇し、ザトウクジラの群れに星野さんが出合ったクジラを発見。さらに、倉庫に眠っていたカメラから見つかった遺作フィルムの現像にも成功した。時を超えて届いた手紙のようなその写真を公開する。

 大竹氏は、1999年から北米の湖水地方・ノースウッズをフィールドに、野生動物、旅、人々の暮らしを撮影。2021年には、写真集「ノースウッズ 生命を与える大地」(クレヴィス)で「第40回土門拳賞」受賞した写真家。

 今回の旅を終え、大竹氏は「星野さんが20年かけてやっていた場所をわずか1年5カ月だが、じかに見られたことはありがたいです。星野さんの本の中で見た世界に実際に足を踏み入れ、風を感じました。アラスカにはダイナミックで目くるめくスペクタクルがあった」と感動を伝えた。

 続けて、アラスカについては「短い期間の中で、これほどたくさんのものを知れたことで、この場所が持つ力が星野さんの作品を生み出したのだと思った」と思いをはせた。

 そして、「自然の撮影は賭けのようなところがありますが、今回は奇跡の撮影の連続。星野さんが撮ったクジラも撮れて、オーロラも現れてくれた。星野さんの魂を、現地の人やアラスカの大地から感じて、いかに星野さんが現地で愛されていたのかを知りました。プロジェクトがスタートした時から星野さんへの思いが集まって、いろいろなものが実現したと思うと、単なるラッキーではなくて、全部つながっていると思いました」と思いとともに、手応えを語った。


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