風間俊介が「横山秀夫サスペンス ペルソナの微笑」で主演。「第三の時効」所収作品ドラマ第4弾2023/01/10
テレビ東京系では1月23日に、月曜プレミア「横山秀夫サスペンス ペルソナの微笑」（午後8：00）を放送。“警察小説の最高傑作”第4弾で、風間俊介と仲村トオルがタッグを組む。
「ペルソナの微笑」は、警察小説の最高峰との呼び声も高い横山秀夫氏の連作ミステリー短編集「第三の時効」に所収されている同名小説が原作。山梨県警本部を舞台に、“最強の捜査集団”と謳われる強行犯捜査係が事件の真相に迫る。2020年10月に仲村主演の「沈黙のアリバイ」が、同年11月に岸谷五朗主演の「モノクロームの反転」が、21年11月に松重豊主演の「第三の時効」がオンエアされ、本作は「第三の時効」からのドラマ化第4弾となる。
山梨県警本部最強と謳われる強行犯捜査係の班長は、“冷血”楠見昌平（松重）、“ひらめき”村瀬恭一（岸谷）、そして一番の検挙率を誇る“笑わない男・青鬼”朽木泰正（仲村）という3人のらつ腕くせ者ぞろい。朽木の推薦で一班配属となった若手刑事の矢代勲（風間）は、普段は明るく振舞っているが、実はあるトラウマで心から笑えなくなっていた。
そんな中、厚木北署管内でホームレスが青酸カリで毒殺されたとの報せを受けた朽木は、16年前の事件との関連を疑う。被害者の息子を唆して酒に青酸カリを混入させ殺害した未解決事件だ。厚木北署の刑事課課長・安川（神尾佑）の話では、被害者はスズキ（山本浩司）と名乗っていたが身元は不明だという。だが、事件3日前に目撃された不審者の似顔絵を見た矢代は驚く。サングラス、口ひげ…なんと16年前の犯人とされる似顔絵とあまりに酷似していたのだ――。
風間は「今までの、錚々（そうそう）たる主役たち、班長たちの“くせ者っぷり”というのはすごい存在感なので、そこに肩を並ばせていただくということで、身が引き締まる思いです」と緊張感を漂わせ、自身が演じる矢代という人物については「笑顔で過ごしている人も、その笑顔の裏に“悲しみ”というのがあると思います。その“悲しみ”がとても強かったからこそ“笑い”という逆の方に動いたキャラクターなんだと思うと、すごく魅力的なキャラクターだなと思います。班長とは対称的ではありつつ、ある種シンパシーみたいなものもきっとあって、形や手段は違えど根底に流れているものは一貫していると思うと、“笑わない班長”と“笑い顔の刑事”が、不思議と『ここは同じなんだ』と合わさる瞬間みたいなものも楽しいだろうなと思っています」と、班長・朽木との共通点を見いだしていることを明かした。
そして、「初めて見る方は今作からでも十分楽しめるし、今までの作品も見たくなるんじゃないかと思うくらい、本当にキャラクターの魅力というものにあふれている作品だと思います。もちろんミステリーが好きな人たち、人間の機微が美しい作品が好きなドラマファンたちに喜んでもらえる作品だと思います」とアピール。
「沈黙のアリバイ」の主役で、“笑わない男・青鬼”こと班長・朽木を演じる仲村は、「約2年前に初めて朽木を演じた時は、緊急事態宣言の自粛期間が明けたばかりで、状況的にも日程的にも精神的にも厳しい日々でしたが、その分､この役が自分の中に深く刻まれていたことに、今回の現場に入ってから気付きました」と、自身の役についてあらためて感じることがあった様子で、「今回の見どころは矢代。風間くんにも言ったのですが、役者として“すごく面白い役”です。そして矢代のような過去と現在をもつ人間を演じる役者として、風間くんは最適だと思います。矢代のあのセリフを風間くんがどう語るのか、あのシーンをどう演じるのか、共演者としてもすごく楽しみにしています」と期待を寄せた。
なお、松重、岸谷も引き続き出演。さらに、そんなくせ者ぞろいの班を率いる捜査第一課長の田畑昭信役を平田満、物語の鍵となる16年前の未解決殺人事件に巻き込まれた息子・阿部勇樹役を須賀健太、勇樹の母・阿部光子役を戸田菜穂が務めることも発表された。
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