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松岡茉優&宮本エリアナが「フェンス」でダブル主演。野木亜紀子が放つオリジナル・クライムサスペンス2022/10/24

松岡茉優&宮本エリアナが「フェンス」でダブル主演。野木亜紀子が放つオリジナル・クライムサスペンス

 松岡茉優と宮本エリアナが、2023年春にWOWOWで放送・配信がスタートする「連続ドラマW フェンス」(日時未定)にダブル主演。ドラマ「アンナチュラル」「MIU404」(ともにTBS系)、「フェイクニュース」(NHK)など話題作を放ち続ける脚本家・野木亜紀子氏によるオリジナルのクライムサスペンスで、2人がバディを組む。

 ドラマは、世界最大規模の米軍基地を抱える現在の沖縄が舞台。東京から来た雑誌ライター・キーこと小松綺絵(松岡)と、沖縄で生まれ育ったブラックミックスの大嶺桜(宮本)が、ある性的暴行事件の真相を追う。肌の色の違う女性バディが主人公になるのは、日本のドラマ史上初めてだ。

 キーは、米兵による性的暴行事件の被害を訴えるブラックミックスの大嶺を取材するために、沖縄へ向かう。桜の供述には不審な点があり、事件の背景を探る必要があったのだ。米軍基地の門前町、通称・コザを訪ね、桜の経営するカフェバー「MOAI」へ行き、観光客を装って接近。桜の祖母・大嶺ヨシ(吉田妙子)が沖縄戦体験者で平和運動に参加していることや、父親が米軍人であることを聞く。一方でキーは、都内のキャバクラで働いていた頃の客だった沖縄県警の警察官・伊佐兼史に会い、米軍犯罪捜査の厳しい現実を知る。やがて、沖縄の複雑な事情が絡み合った真相にたどりり着く――。

 取材を重ねて本作を生み出した野木氏は「かつて報道記者として沖縄に住んでいたという北野拓プロデューサーから『沖縄が舞台のクライムサスペンスを作りませんか』と言われたのが、2020年の夏。その時は『とてもじゃないけど背負えない』と断りました。翌年に普天間出身の高江洲義貴プロデューサーが加わり企画が通り、取材を始めたものの、『こんなに複雑で重い荷物をどうしたらいいのか』と幾度も挫けました。この『複雑で重い荷物』は、沖縄が否応なしに背負わされてきたものであり、日本という国の縮図でもあります」と経緯を明かす。

 加えて「取材の中で私はたくさんの悲しみに触れ、たくさんの戦う女性たちに励まされました。この物語は悲劇ではありません。キーと桜が悲しみをぶん殴り、フェンスに挑む話です。今、多くの人に見てもらいたいです」と思いを伝える。

 そして、松岡は「もれなく私も野木さんの作品のファンですが、台本を拝読したのは初めてで、今まで楽しく見ていた作品の諸先輩方は、このプレッシャーを乗り越えてお芝居をされていたのかと、うなっています」と心境を語り、「野木さんからの俳優に対しての信頼が、ギリギリと音を立てて詰まっていました。努めて、務め上げたいです」と襟を正す。続けて、「相棒となる宮本エリアナさんと共に、知らない人には知ってもらう、知ってる人は傷つけない作品を作れたらと思っています。見守っていただけたらうれしいです」とメッセージを寄せている。

 一方、宮本は「野木亜紀子さんらしいテンポの速さと、ストーリーの展開にさすがだなと思いました。私が演じさせていただく大嶺桜は、ミックスの子ならではの自身の悩みや葛藤があり、脚本を読みながら自分の幼少期の気持ちとリンクする部分がたくさんあるなと感じました」と役柄に触れつつ、「沖縄の抱える問題や、女性の抱える苦悩がギュッとこの作品に込められている印象です。SNSが当たり前の現代、そのSNSやメディアの裏ではどのような出来事が起こっているのか? どんな現実があるのか? 何が正しくて何が間違いなのか? そして、私たちには何ができるのか? さまざまな視点から考えさせられる作品になっていると思います。ぜひ皆さまに見ていただきたいです!」と呼び掛けている。

 なお、比嘉奈菜子、佐久本宝、志ぃさー、吉田ら、地元・沖縄出身のキャストが集結。本作のリアリティーを高めていく。撮影は沖縄で10月上旬にクランクインしている。


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