中島健人「本がビショビショになるくらい泣いた」、Netflix「桜のような僕の恋人」トークセッション2021/11/16
Netflixが2021年秋以降に配信する日本発の映画やドラマシリーズと、海外の実写作品を一挙に発表するイベント「Netflix Festival Japan 2021」が開催され、中島健人の主演でおくる大ヒット恋愛小説を映像化した「桜のような僕の恋人」のトークセッションに中島のほか、共演の松本穂香、深川栄洋監督が登壇した。
本作は、“泣ける恋愛小説”として話題になり、TikTokで人気に火がつきベストセラーとなった宇山佳佑氏の同名小説が原作。カメラマンへの夢を持っていた中島演じる晴人と、人の何十倍も早く老いていく病に冒された松本演じる美咲の恋模様が描かれる。
中島は、この原作小説との出合いについて「書店で、小説の中ですてきな恋愛ができないかなと思って本を探している時に目に止まったのが、この本でした。本がビショビショになるくらい泣いてしまって、こんなすてきな本に出合ったのは人生で初めてでした。だから、出演のオファーを受けた時は本当にびっくりして、僕に“桜が咲くんだ”と思いました。小説がとてもすてきな作品なので、これを脚本にした時に世界観が変わらないかと心配される方もいらっしゃると思うのですが、小説の良い所を引き出して、さらにパワーアップさせていると思いました。脚本も小説と同じぐらいの、もしくはそれ以上の感動がありました」と小説への思いを披露。
松本は「出演が決まってから小説を知ったのですが、脚本が特殊な形になっていて、私の脚本は私が演じる美咲のシーンだけ描かれていて、健人くんが演じる晴人がどうしているのか分からないようになっていたんです。だから、小説は撮影が終わってから読みました。読んだら、いろんな感情が相まって、私もビショビショになりました」と語ると、中島は「本はふやけているので、ドライヤーで乾かしています」と続けた。
深川監督は中島へのオファーについて「プロデューサーの方から、健人くんが小説を好きらしいと聞いて、作品を愛してくれる人がいいなと思ってオファーしました」と言うと、中島は「感謝です。ありがとうございます！」とにこやかにお礼の言葉を述べた。
また中島は、松本との初共演の印象を「穂香さんは、常に美咲として現場に立っていて、現場の中でも華々しい方で、晴人として見とれながら演じました。撮影は3カ月ぐらいで、ちょうど会えない期間もあり、ラブストーリーで大切なことは、会えない中でも相手のことを思うことだと思うので、常にその思いにはせながらその3カ月は生きていました」と打ち明け、松本は「普段の健人くんは、しっかりされていてキラキラしている人ですけど、晴人になっている間は本当に晴人で、キラキラオーラをなくして現場に立っていました。だから私も、美咲として晴人を好きな、恋愛モードに生きることができました」とコメント。
それぞれに印象に残ったシーンを聞くと、中島は「東京から世界に発信する作品という意味でお話させていただくと、夜明け前の渋谷のシーンです。誰もいない空虚な渋谷を温かい2人が駆け抜けていく姿は、演じていてもすごく幸せでしたし、あの期間“幸せの桜”が渋谷のスクランブル交差点にもたくさん咲いていたなという感覚になりました」と話し、松本は「夜の誰もいない美容室で、晴人の髪を切ってあげているシーンが印象的でした。その時に晴人が言った言葉が美咲の中に残っていくので、すごく大切なシーンなりました」と美しいシーンを懐かしんだ。
最後に、視聴者へ向けて3人がメッセージを披露。深川監督は「実は、昨日の夜中に本編が完成しました。だから僕もまだボヤッとしています。2時間の魔法の中で、何が心に宿るか確かめていただければと思います」と言うと、松本は「最初から最後まで大切な温かいものが詰まっている映画だと思っています。時間の尊さや人を愛することの素晴らしさなど、国などは関係なく、いろんな方に愛してもらえる映画になっているんじゃないかと思います」とアピール。
中島は「もともと小説の大ファンだったので、この作品の実写映画に出させていただけたことがとても幸せです。一瞬一瞬の時間を本当にあらためて大切だと思える、そんな映画になっていると思います。そして、今目の前にいる人、これから出会うかもしれない人、そんなすべての方々を、この作品を見たらもっと愛そうというふうな気持ちになると思います。ぜひ、この作品で“桜のような”すてきな時間を皆さんにお過ごしいただきたいです」と呼びかけた。
Netflix映画「桜のような僕の恋人」は2022年3月24日より全世界独占配信
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