東京パラリンピックの競技を解説【カヌー】姿勢を維持し、艇と一体化して漕ぐテクニックが見どころ2021/08/16

前回2016年リオデジャネイロ大会から正式競技になったカヌー。スラローム種目はなく、障害物のない200mの直線コースで着順を競うスプリントのカヤック種目のみが行われた。今大会ではカヤックに加え、新たにヴァー種目が実施される。カヤックはブレードが両側についているパドル1本で艇の左右を交互に漕ぎながら進む。一方、ヴァー種目は艇の左右どちらか片方にバランスをとるためのアウトリガー(浮き具)がついているカヌーを使用。片側だけにブレードがついているパドルを使って左右どちらかを漕いで進む。
出場対象となるのは下半身や体幹に障がいのある選手で、障がいの程度や運動機能によって三つのクラスに分けられる。クラスは程度が重い方から順に、L1クラス(胴体を動かすことが困難なため、肩と腕の機能だけで漕ぐ選手)、L2クラス(下肢で踏ん張ることが困難だが、胴体と腕を使って漕ぐことができる選手)、L3クラス(脚、胴体、腕を使って踏ん張ることや、腰を使う動作によって艇を操作できる選手)になる。カヤック部門はKL1~KL3、ヴァー部門はVL1~VL3と表記され、今大会で行われるのは、男女1人乗りのKL1、KL2、KL3、VL2と、男子1人乗りVL3の計9種目。
カヤックは先端がシャープで艇の幅が細く、スピードが出る半面、バランスをとるのが難しい。ヴァーは浮き具がついているため安定性に優れる分、直進性能が低いため、選手には艇の方向をコントロールするパドリング技術が求められる。もちろんパワーも必要だ。選手は艇の特性を引き出し、自分自身の力を存分に発揮するため、ルールの範囲内でカヌーの座席部分やコックピット内部を改造することが認められている。上半身の力を無駄なくパドルに伝えられるようにするための改造は、順位を大きく左右するファクターであり、体幹バランスをとることが困難な選手にとっては特に重要。座席の素材や形状などを自身の障がいや体形に合わせて変えたり、ベルトを取り付けたりして、いかに姿勢を維持して艇と一体化して漕げるようにするかを各自が追求する。
リオ大会で目立った成績を残したのはイギリス。女子の3クラスをすべて制した。今大会でもメダル争いをリードするか。日本勢で注目されているのは、女子KL1の瀬立モニカ。リオ大会に唯一の日本代表として出場し、8位入賞を果たした。2大会連続出場となる今大会は、競技が行われるのが生まれ育った江東区ということもあり、ひときわ話題と期待を集めている。地元中の地元でメダル獲得なるか。
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