「時計館の殺人」は全8話・2部制に！　山中崇、今野浩喜ら追加キャストも解禁2025/12/22 17:00

　Huluオリジナル「十角館の殺人」に続く「館」シリーズ実写化第2弾「時計館の殺人」の配信開始日が、2026年2月27日に決定。第1部（全6話。2月27日～）、第2部（全2話。3月20日～）の2部制となることも発表された。併せて、山中崇、今野浩喜ら追加キャスト8人とティザー予告第2弾も解禁された。

　日本ミステリー界の巨匠・綾辻行人氏の代表作である「館」シリーズは、1987年発行のデビュー作「十角館の殺人」からこれまでに9作の長編が刊行され、全世界シリーズ累計発行部数800万部を突破。現代本格ミステリーシーンを牽引（けんいん）し、国内のみならず世界中のファンを魅了し続けている。24年3月には、長年“映像化は不可能”と言われ続けてきた「十角館の殺人」を、Huluオリジナルドラマとして映像化。真相が明らかとなる衝撃の“あの1行”を、原作に忠実に丁寧に描き、国内外で大きな話題となった。

　そんな「十角館の殺人」のスタッフが再集結しておくる待望の第2弾「時計館の殺人」の舞台は89年。オカルト雑誌の新米編集者として働く江南孝明（奥智哉）は、自身が担当する特別企画の取材のため、再びあの天才建築家・中村青司が設計した館を訪れることに。鎌倉の外れに建つ“時計館”と呼ばれるその館では、9年前に主人が亡くなった前後から周辺で人死にが相次ぎ、ある時期から少女の霊が出るといううわさが立っていた。江南は「時計屋敷の亡霊に挑む」という特別企画で、その時計館の旧館に閉じこもり、少女の亡霊と接触する“交霊会”を行うが……。

　このたび解禁となったのは、そんな特別企画に参加するために時計館を訪れることになった8人。江南が就職した出版社・稀譚社の上司で、「CHAOS（ケイオス）」の副編集長・小早川茂郎を演じるのは、学生時代から演劇活動をはじめ、映画、ドラマ、舞台、CM、ナレーションと多岐に渡り活躍する山中。映画「正体」や「九龍ジェネリックロマンス」、ドラマ「VIVANT」（TBS系）や大河ドラマ「鎌倉殿の13人」（NHK）など幅広いジャンルの作品に出演し、自然体な人物表現と静かに響く存在感で物語に深みを加える。

　取材班の一員として特別企画に同行する稀譚社のカメラマン・内海篤志役は、お笑い芸人としてのキャリアを持ちながら、12年に主演映画「くそガキの告白」でゆうばり国際ファンタスティック映画祭のベストアクター賞・ファンタランド大賞（人物部門）をダブル受賞、ドラマ「僕たちがやりました」（フジテレビ系）、映画「ドールハウス」など話題作に多数出演し、独自の存在感を放つ今野。

　そして、時計館で本格的な“交霊会”を開くための霊媒役として招かれた、売り出し中の霊能者・光明寺美琴役に、「釜山国際映画祭2023」アジア・スター・アワードにおいて今後活躍が期待される俳優におくられる「フェイス・オブ・アジア」賞を受賞、海外ドラマ「SHOGUN 将軍」の遊女・菊役の演技が光りエミー賞の助演女優賞候補リストに名を連ねるなど世界で注目を集める向里祐香が扮（ふん）する。

　さらに、江南たち取材班と共に企画に参加することになったW＊＊大学ミステリー研究会のメンバーには、内片輝監督のワークショップ型オーディションで選ばれた俳優たちが名を連ねる。

　研究会の会長・瓜生民佐男役に映画「カラオケ行こ！」や「新幹線大爆破」、連続テレビ小説「虎に翼」（NHK）や現在放送中の連続テレビ小説「ばけばけ」（NHK）など話題作へ次々と出演し注目の岡部ひろき。研究会メンバーの樫早紀子役に人気恋愛リアリティー番組への出演で話題を呼び、主演映画「オカムロさん」でのアクション演技も注目されたドラマやCMなどで活躍中の吉田伶香。

　河原崎潤一役にドラマ「夫の家庭を壊すまで」（テレ東系）や生配信舞台演劇ドラマ「あの夜であえたら」など幅広いジャンルへ出演が続く渡辺優哉。新見こずえ役に、ドラマ「なれの果ての僕ら」や「95」（ともにテレ東系）など俳優業をはじめ、タレント、モデル、リポーターなどマルチに活躍する阿部凜。渡辺涼介役は「第35回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを受賞し、24年に俳優デビュー以降、今年はドラマ「修学旅行で仲良くないグループに入りました」（ABCテレビ）で初主演を務め、ドラマや映画中心に活躍中の藤本洸大が演じる。

　そんな個性豊かなキャストは今回解禁されたティザー予告第2弾にも登場。

　森の中にこつ然と姿を現す時計塔、“霊衣”と呼ばれる特殊な衣装に着替え、旧館に入っていく参加者たち。そして暗闇の中、ろうそくの火だけがともったホールで、時計の文字盤を模ったテーブルを囲み交霊会が開かれる。旧館の中はまさに“時計の館”、壁一面を埋め尽くす、華麗な装飾の時計たち。交霊会の後、メンバーの1人が何者かによって襲われる事態に。忍び寄る悪夢、やがて参加者たちは互いに疑心暗鬼になっていく。これは館に潜む悪霊の仕業か、それとも──？

　「時計館の殺人」が2部制で描かれることについて、綾辻氏は「原作の『時計館の殺人』はそもそも『十角館の殺人』よりも相当に分量の多い、つまりは長い小説です。これを『十角館』と同様、なるべく原作に忠実に映像化しよう、という内片監督の意気込みが、最終的な確認・調整の作業にまで関わらせていただいた全8話の脚本からも、ひしひしと伝わってきました」とコメント。さらに先日、撮影セットを訪れた際のことも明かし、「ここを舞台にあの恐ろしい連続殺人劇が繰り広げられるのか、と想像して、原作者のくせに思わずゾクゾクしてしまったりも──」と、完成への期待の言葉を寄せている。

　内片監督は「巨大な館は、なぜ建てられたのか。誰が、どのように、なぜ凶行に及んだのか。8話の長さだからこそ表現できた『時計館の殺人』の魅力。そう、長さに意味があるのです。一体どんな意味が？　それはご覧になってからのお楽しみ」と手応えをにじませ、山本大輔監督も「張り巡らされた伏線を丁寧に描くうえで欠かせない話数でした。原作の世界観へ深く没入してもらえると思います」と自信をのぞかせている。

【コンテンツ情報】
Huluオリジナル「時計館の殺人」（全8話）
Hulu
第1部　2026年2月27日第1～6話一挙配信
第2部　2026年3月20日第7話・最終話一挙配信

Huluオリジナル「十角館の殺人」（全5話）
Hulu
独占配信中
＜地上波放送　日本テレビ（関東ローカル）＞
第1・2話　25年12月30日深夜1：24～3：32
第3話　25年12月30日深夜3：32～4：36
第4・5話　26年1月3日深夜1：25～3：30
※TVer・日テレTADAで見逃し配信予定。