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入隊直前のロウンが登壇! 主要キャスト&監督による「濁流」制作会見2025/10/03 12:00

入隊直前のロウンが登壇! 主要キャスト&監督による「濁流」制作会見

 「偶然見つけたハル」で知られるロウン主演でおくる、ディズニープラス(Disney+)オリジナルで初の韓国時代劇シリーズとなる「濁流」が独占配信中。9月に韓国・ソウルで制作記者会見が行われ、ロウン、パク・ソハム、シン・イェウンら主要キャスト6人とチュ・チャンミン監督が、ドラマの見どころやキャラクターについて語った。

入隊直前のロウンが登壇! 主要キャスト&監督による「濁流」制作会見
入隊直前のロウンが登壇! 主要キャスト&監督による「濁流」制作会見

 「濁流」は、朝鮮のすべての金と物資が集まる“京江(現在の漢江一帯)”を舞台に、混沌とした世の中で夢を追いかける若者たちの運命と青春を映し出すアクションドラマ。今作が初のシリーズ演出作品となるチュ・チャンミン監督は「王や貴族階級、両班の姿を描く既存の史劇と違い、下層民の姿、特に京江に生きるワルペ(無法者)を描いている点に強くひかれました」と明かした。

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 ロウンは、洗練された紳士的イメージから一転、“ならず者”を荒々しくワイルドな姿で熱演し、新境地を切り開いた。「監督と一度お食事をした時、監督が『君の一番大きな武器である“カッコよさ”を奪いたい』とおっしゃったんです。その言葉を聞いて、心が躍りました。『濁流』で変身する時間もとても楽しかったですし、普段とは違う姿を見せることができたことで、僕さえ頑張れば、これからも長く演技を続けられるという確信を得ました」とコメント。演じたシユルについては、「“過去を隠して生きるキャラクター”という事前説明がありますが、僕は『名前も呼ばれず、帰る居場所もない孤独な狼のような人物』だと思って演じました」と説明した。

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 当初、7月に入隊予定だったロウンだが、入隊が10月に延期されたことで、本作のPR活動への参加が可能になった。釜山映画祭のプレミア上映にも立ち会い、「これは祝福だと思いました。釜山映画祭にも行けず、映像や資料でその様子を見ることになっていたら、本当に心が痛かったと思います。本作をPRするところまでが僕に与えられた責任だと考えていたので、PRができてとてもうれしいです」と語ると、「元気に行って帰ってきます。パク・ジファン先輩が『(軍隊の中で)心の糧(かて)を蓄えなさい。軍隊に本をたくさん送ってあげるよ』とおっしゃっていたので、楽しみに待とうと思います」と言って笑った。

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 清廉な官吏を志すチョン・チョン役には、これが時代劇初挑戦となるパク・ソハム。最初のあいさつでは少し緊張気味だったが、キャラクター紹介では「チョンは剛直で真っすぐな人物。生きやすい世の中を夢見て、不正腐敗に立ち向かいます」とチョンに負けず劣らず剛直な姿で話すと、役づくりのため剣術や国弓、乗馬を習得したこともアピールした。

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 シン・イェウンは、朝鮮一の商人を夢見るチュ・ウン役。「ウンは、愛情をたっぷり受けて育った朝鮮チェ氏商団の末っ子。誰よりも聡明で賢明で、どんな状況にも屈せず堂々と立ち向かいます」と説明すると、演技のため珠算を習ったと明かした。

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 ムドク役のパク・ジファンは「ムドクはかつて麻浦界隈を牛耳る実力者だったが、今は平凡なワルペ(無法者)になり下がった人物。シユルと出会い、彼の秘密を知ったことから、再起を図ります」とキャラクターを表現。「混濁とするほど輝く主人公3人の青春と切ないストーリーを、監督が時代に合わせ、よく作り出したと思います」と作品を評価した。

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 ワルペたちを管理するイ・ドルゲ役のチェ・ギファは、「日頃から監督と仕事がしたいという気持ちがありました。今回、多くのことを学びました。『こんな税金があったの?』『こんな税金を払いながら、どうやってこの人たちはこの苦しい人生を生きぬいたのだろう』と台本を興味深く読みました。そんなところにも注目していただくと、より楽しく見られると思います」と鑑賞ポイントを説明した。ちまたには、チェ・ギファが韓服を着るとヒットするというジンクスがあるそうだ。それをMCから伝えられると「本当ですか? では今作は、本当に超ヒットしますね」とニコリ。余裕満々の姿がダンディーだった。

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 キム・ドンウォンは、女真族出身の将軍であり、京江を支配しようと野心を燃やすワンヘ役。「ワンへは、数多くの戦場を経験し、血の海の中で必死に生きるためにもがいてきた人物です。彼の事情や人生が雰囲気から感じられるように努力しました」と、役づくりのこだわりを伝えた。加えて「濁った水も流れ続ければ清くなるのと同じく、世の中も変わることができると信じています。今作が今の私たちに小さな慰めと勇気を与えられる作品になることを願っています」と語った。

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 また、見どころの一つが迫力ある映像美。リアルな京江や風景を再現するため、オープンセットを建設したそうで、ロウンは「98%くらいはオープンセット。室内セットはほとんどありません。リアルなセットのおかげで演技に自然と没入できました。劇中の夜の明かりがとても奇麗なので、部屋の電気を消して今作をご覧いただきたいです」と胸を張った。

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 現場の結束力の強さが垣間見える場面も。シン・イェウンは「ロウンさんは私と同世代なのに経験値が高くて、この環境にとても慣れた人に見えました。明るくて元気なだけでなく、心(しん)がしっかりした方なんです。ソハムさんは演技を本当に愛していて、俳優という仕事へのリスペクトを感じられる人でした」と2人への信頼を寄せると、「失礼でなければ、僕からもイェウンさんの自慢をしてもいいですか?」とロウン。「イェウンさんは、灯火のようなエネルギーを持つ方です。疲れている時、イェウンさんが来ると周りが明るくなるんですよ。僕がどう表現すればいいのか悩んで緊張したシーンでは、イェウンさんを見ているうちに『こうしたらいいんだ』と気付くことができました。演技をする中で、たくさん助けてもらいましたし、こんなに情熱のある方ともう一度必ず一緒に仕事がしたいと思いました。宝物のような友人に出会えたと思います」と絶賛した。

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 一方、ソハムは「ロウンさんは、いつも僕に自分の知っているすべてのことを教えてくれようとしました。本当に演技を愛していて、情熱的な人なんです。大変な中でも精いっぱい走り回って、自分のシーンではなくてもモニターで僕の演技をチェックしてコメントをしてくれました。イェウンさんは、いつも台本読みを一緒にしようと言ってくださったり、現場で散歩をしたり、おしゃべりをしたりして、撮影現場の空間に慣れるよう気を使ってくださいました」と感謝を述べた。

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 チュ・チャンミン監督も「今までで一番楽しかった現場でした。どの俳優たちも明るく、俳優同士とても仲がよかったです」と満足げな表情を浮かべた。

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 最後のあいさつでは、「1年半近く、多くの方が一生懸命努力して作り上げた作品です。俳優がどれだけ激しく演技をし、監督、スタッフの方々がどれだけ激しく撮ったのか、画面からも感じられると思います。ぜひ電気を消してご覧になることをおすすめします」とロウン。MCが「行ってらっしゃい!」と激励の言葉を投げかけると、「チュンソン(忠誠)!」と軍隊式あいさつをして、1時間の会見の幕を閉じた。

入隊直前のロウンが登壇! 主要キャスト&監督による「濁流」制作会見
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【コンテンツ情報】
濁流(全9話)
ディズニープラス
独占配信中(1~6話配信中。以降、金曜に2話ずつ配信)

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