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小室哲哉がショートドラマをプロデュース! 「ドラマと一緒にゼロから音楽作りをスタート」2025/06/03

小室哲哉がショートドラマをプロデュース! 「ドラマと一緒にゼロから音楽作りをスタート」

 2024年にスマートフォン視聴を前提とした縦型ショートドラマへの参入を発表していたDMM TVが、新コンテンツ「DMMショート」の配信を6月2日からスタート。このたび、「DMMショート」のオリジナルショートドラマを総合プロデュースすることになった小室哲哉と、DMM.com COOでDMM TVの総合プロデューサーである村中悠介氏が登壇し、発表会が行われた。

 若年層を中心とした幅広い世代に、より多くのコンテンツを楽しんでもらうため、ショートドラマへの参入を決定したDMM TV。DMMプレミアム会員(月額・550円/税込)ならショートドラマも見放題となる。ショートドラマの見放題配信はユーザーが100万人以上の配信サービスでは国内初の試みだ。

小室哲哉がショートドラマをプロデュース! 「ドラマと一緒にゼロから音楽作りをスタート」

 DMM TVでしか見られないショートドラマ「DMMショートORIGINAL」は、ショートドラマならではの手軽さと、DMM TVだからこそのクオリティーの高さをかけ合わせた、これまでにない作風が魅力。

 既に配信となっているコンテンツのほかに、伊藤英明主演のオリジナルドラマ「ドンケツ」のショートドラマ版となる「ドンケツ 裏街道ショート」が12月から、窪塚洋介&亀梨和也ダブル主演の「外道の歌」から派生した「外道の歌-Re:venge Short」が2026年1月から配信予定だ。

小室哲哉がショートドラマをプロデュース! 「ドラマと一緒にゼロから音楽作りをスタート」

 小室がプロデュースするショートドラマは、発表会当日に脚本が完成したばかり。「これまで音楽をドラマに寄せる作業を何十年もやってきたが、今回はドラマと一緒にゼロから音楽作りをスタートできる。それにPV(プロモーションビデオ)はだいたい3分なので、感覚的に尺感が分かるなと思って興味を引かれた」と、小室はショートドラマへの期待を語った。

 小室がプロデュースするショートドラマの物語は、かつてCMソング界を席巻した元作曲家の音部が、家庭からも社会からも見放されながら歌い続ける少女・愛子と出会うところからスタートする。音部は愛子の才能を信じて過酷な地下アイドル業界に飛び込むが、搾取とハラスメント、暴力と裏切りがまん延する環境に愛子は心を閉ざしていく。そんな中、愛子はいじめを受けていた少女・ルカと、夢を諦めた元格闘家のアイベリーと共に、3人組ユニット・オーバルシステムを結成する。「声は誰かを救えるのか」という問いを抱きながら、SNSとライブを武器に地下からはい上がった音部たちが、音楽の力で自分たちの価値と希望を取り戻していくさまを描いていくサクセスストーリーだ。

 物語のコンセプトについて、「やっぱり『夢は諦められない』という気持ちはあるし、時代が変わってきて『自分も古いのかな、でももうちょっとやれるかな』という思いを反映させた作品が作りたかった」と明かす小室。

 地下アイドルの業界についても「詳しいです」と胸を張り、「ショートドラマからのヒット曲ってたぶんまだないと思うので、(この作品の音楽で)もう1回ぐらいバズりたい。そのために僕がいるんです」と、劇中でオーバルシステ”が歌う楽曲を自らが手掛けることも発表した。加えて「キャスティングは今選考中ですが、音楽の部分はリアルにいきたいと思っているので、シビアな選考になると思います」と覚悟をのぞかせた。

 村中氏は「ほかのプラットフォームでは、1シリーズ全話見るために課金しなければいけないケースが多いが、『DMMショート』は550円で全話見放題。まずはショートドラマの楽しさを知っていただきたいし、ショートドラマの面白さを牽引していく立場になれたら」と展望を述べた。

 小室プロデュースのドラマは、ほかの「DMMショート」の作品と同じく1話・約3分✕30話ほどの作品を予定。7月くらいからの撮影スタートを目指して企画が進行中だ。小室が「僕の中では決まっている」と話したタイトルも、近日発表予定だという。今後の展開から、目が離せない。

取材・文/須藤美紀



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