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岡宮来夢、自身にとっての“ライナスの毛布”は「周囲の大切な人たち」【ミュージカル「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」リレーインタビュー②】2021/03/25

 世界中で読み継がれ、愛され続けている大人気コミック「ピーナッツ」(著:チャールズ・M・シュルツ)。これを原作としたミュージカルの歴史は古く、1967年にオフ・ブロードウェーに初登場し、99年にはブロードウェーに進出。まさに、世界中の多くの観客を魅了し続けています。

 そんなミュージカル「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」が、2021年3月30日より日比谷シアタークリエに登場。17年以来の再演として新たなキャストを迎え、さらにパワーアップして帰ってきます! 今回は、そんな注目作のキャストの皆さんを取材。会見の様子と合わせ、インタビューを通じて作品の見どころやそれぞれの魅力を深掘りしてご紹介します。
(ミュージカル「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」リレーインタビュー①はこちら:https://www.tvguide.or.jp/feature/feature-744208/

 今回お話を伺ったのは、博愛の哲学者・ライナスを演じる岡宮来夢さん。ミュージカル『刀剣乱舞』などに出演し、今注目を集めるミュージカル界きっての期待の星です。舞台への意気込みを伺ったほか、取材を通じて岡宮さんの愛すべき人柄のルーツが見えてきました。

――はじめに、出演が決まった時のお気持ちを教えてください。

「素直にうれしかったです。世界中で長く愛されている作品に携われることがものすごく光栄で。その分プレッシャーもありましたが、『やってやるぞ!』という気持ちでこの作品に臨んでいます」

――身近な人やファンの方など、周囲の反応はいかがでしたか?

「みんなすごく喜んでくれました。今までやってきた役とはガラっと変わるので、ファンの皆さんや見に来てくださる方々に『こういうこともできるんだ!』と、新たな可能性を感じてもらえたらと思います」

――これまでの稽古の中で、ご自身でも新たな発見はありましたか?

「今回演じるライナスは6歳から7歳くらいの設定で、登場する6人の中でも一番幼い役なんです。なので、自分の演技でキャラクター同士の年齢の差をしっかり出さなきゃいけないと考えていて、どうしたら幼さを表現できるか試行錯誤しながら稽古をしているんですが、その点では少し手応えがあります」

――「ピーナッツ」は子どもの世界を描いた作品でもありますし、やはり“自然な子どもらしさ”はポイントなんですね。

「歩き方やしゃべり方を意識したり、口を尖らせてしゃべってみたり。もうすぐ23歳になるので、最近は『大人に見られたいな』と思っていたんですけど、演技の中ではまだまだ子どもらしさを出せるのかなと。自然と子どもらしく見えるように頑張っています」

――では、今回演じるライナスの魅力はどんなところに感じていますか?

「ライナスは博識な哲学者で知性にあふれていながら、一方ではハロウィーンの『カボチャの大王』の存在を信じてる純粋な一面もあって。そのギャップが世界中でライナスが愛されている一番の魅力なのかなと思います。『ライナスの毛布』という言葉があるくらいですが、そういう何か手放せないものを持っているような子どもらしい一面もありつつ、大人顔負けにしゃべるようなところがかわいいなと思います」

――“博愛”という言葉も、ライナスの一つのキーワードですよね。ちなみに、ご自身も「ライナスの毛布」のように、手放せないものはありますか?

「僕の手放せないものは、周囲の大切な人たちです。ちょっと格好つけてるみたいに聞こえるかな(笑)。でも、僕は本当に家族やマネジャーさん、周りの友達がいないと何もできない人なんです。『めっちゃ好きだな』と思える存在が、何かを頑張ろうと思える原動力になっているところがあって。ファンの皆さんを含め、周囲の存在は僕にとって、とても大きいです」

――周りの人を大事にしようと強く思うようになったのには、何かきっかけがあるのでしょうか?

「小学校で委員長、中学で生徒会長、高校では部長をやったりと、昔から何かの『長』になることが多くて、そういう中で学んだのかもしれません。あとは、僕の一番の親友が本当に優しいんです。人には優しい言葉をかけてあげるし、ちゃんと自分の意見も言うけど、絶対に人を否定しない。すごく愛にあふれている人なんです。その人と中学・高校を過ごしてきたので、その影響が大きいですね。あとは親に『謙虚と感謝を』と言われて育てられてきたので、それもあるかもしれないです」

――すてきなお友達ですね。岡宮さんの周りに優しさや愛があふれていることが、とても伝わってきます。

「周りに恵まれる才能はあると思います。優しい人が周りにいてくれるから、自分も優しくしようと思えるのかもしれないですね」

――話は変わりますが、これまでミュージカル『刀剣乱舞』などを中心に活躍されてきていますが、今後挑戦してみたいことはありますか?

「人一倍好奇心が強いので、とにかく何でもやってみたいです。お仕事で言うと、歌手活動や映像作品にもチャレンジしてみたいし、バラエティー番組にもいつかは挑戦したいです。でも今は、ミュージカル舞台に対する熱量がすごくあるので、目の前で演じて影響を与えられる人になることが目標です」

――では最後に、舞台を楽しみにされている皆さんにメッセージをお願いします。

「幼い子の役を演じるのはチャレンジングなことで、今も試行錯誤しながら稽古に臨んでいます。舞台上でどのように自分が演じるのか、皆さんに同じ空間で見届けてもらえたらうれしいです。それと、大千秋楽を長野で迎えるんですけど、実はその日、偶然にも僕の23歳の誕生日なんです。しかも僕は長野県出身で、『そんなことある!?』って思うくらい奇跡が重なっていて。自分の故郷で、ふるさとに帰ったような温かい気持ちになれるこの作品に出演できることが、とてもうれしいです。皆さんにもぜひ楽しんでいただけたらと思います」

――ありがとうございました!

 終始、笑顔でインタビューに応じてくださった岡宮さん。感じたことを素直にお話してくださる姿勢が印象的で、雰囲気からも相手をひきつける魅力が感じられる方でした。周囲の方々を大切にしている様子が伺え、まさに“類は友を呼ぶ”のだと思います。これからの活躍にも注目です!

 開幕まであと5日! 明日は、気の強さも魅力的な女の子・ルーシーを演じる宮澤佐江さんのインタビューをお届けします。お楽しみに!

【プロフィール】

岡宮来夢(おかみや くるむ)
1998年4月23日生まれ。長野県出身。第28回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで準グランプリを受賞。2019年、ミュージカル『刀剣乱舞』~葵咲本紀~ 鶴丸国永役で注目を集める。また、21年8月には帝国劇場にてミュージカル「王家の紋章」の出演を控えている。

【作品情報】

ミュージカル「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」

東京公演 日比谷シアタークリエ/2021年3月30日〜4月11日
大阪公演 サンケイホールブリーゼ/2021年4月15日〜4月18日
愛知公演 日本特殊陶業市民会館ビレッジホール/2021年4月20日
長野公演 長野市芸術館メインホール/2021年4月23日

取材・文/佐藤佳奈恵

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