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城島茂「昭和の名曲!」レギュラー化に喜び 昭和歌謡のレジェンドから学んだ“覚悟”2026/09/29 17:30

城島茂「昭和の名曲!」レギュラー化に喜び 昭和歌謡のレジェンドから学んだ“覚悟”

 BS12 トゥエルビでは10月14日より、城島茂が司会を務める「城島茂 昭和の名曲!~あの年あの歌あの記憶~」(午後9:00)がスタート。

 今年1月に、2夜連続で放送した本番組が、10月よりレギュラー化。昭和のある特定の1年にスポットを当て、その年にゆかりのあるゲストを迎えて当時の懐かしいメロディーをよみがえらせる。歌の合間には、その年の世相・流行・出来事を振り返りながら、音楽と共に昭和の魅力を伝える。

 昭和の時代を彩った名曲とともに時代の記憶を心に刻む歌謡番組で司会を担う城島が、初回収録を終えた感想や昭和歌謡の思い出などを語った。

城島茂「昭和の名曲!」レギュラー化に喜び 昭和歌謡のレジェンドから学んだ“覚悟”

――初回収録を終えた感想をお願いします。

「この番組は、自分が幼い頃や、芸能界に入る前の貴重な話を聞かせてもらえる、尊い番組だなとあらためて感じました。ゲストの皆さんが肌で感じてきた時代背景や、紡いできた歌の歴史、そして歌への思いなどに触れることができて、貴重な経験をさせてもらいました」

――ゲストとのトークコーナーで印象に残っていることは?

「初回放送は昭和50年(1975年)がテーマですが、僕は昭和45年(1970年)生まれで当時5歳だからあまり覚えていないんです。そして、第2回放送は、昭和29年をフィーチャーするので、自分が生まれる前の話ですよね。母親が昭和26年(1951年)生まれなので、母が育ってきた時代がどんな感じだったのかを振り返っている感覚でした。戦後6年はどんな時代だったのか、歌の背景を含めて勉強させてもらいました。自分が知らない時代について知ることができてすごく興味深かったです」

――ゲストの方から共通して感じたことは?

「皆さん、歌が大好きで、ずっと歌い続けてこられたんだなと。現在に至るまでの出来事や、歌い続けてきたという事実、そして、歌うことへの責任や覚悟、プロとは何かということを教わっている気がします」

――参考にしたいと感じた話はありましたか。

「僕自身、6歳になる息子の父親でもあるので、『わが子にも何か一つでも好きになれるものを見つけてほしい』という親心があります。だからこそ、ずっと『歌が好き』という気持ちを持ち続けてステージに立っているゲストの皆さんは素晴らしいですし、夢中になれることに出会えて、仕事として続けることができたのはすてきだなと。僕が40代の頃には、そう思わなかったかもしれませんが、父親になった今だからこそ深く感じたことかもしれません」

城島茂「昭和の名曲!」レギュラー化に喜び 昭和歌謡のレジェンドから学んだ“覚悟”

――司会をされる際、意識していることや工夫していることはありますか?

「進行台本やスタッフが準備してくれた資料はもちろん読み込みますが、“ここでしか聞けないこと”を聞きたいといつも思っています。例えば1月に、武田鉄矢さんがゲストでいらっしゃった時に『3年B組金八先生』の裏話や、サザンオールスターズの桑田佳祐さんが登場した当時の衝撃などを語ってくださいました。そういうお話は、どこを調べてもアーカイブには載っていないので、“彼しか知らない昭和のリアル”なんです。カットされるかもしれませんが……(苦笑)。その人にしか伝えられないリアルな引き出しを開けたいなと思っています」

――そんな引き出しを開けるアイテムは?

「AI技術などを駆使して当時の映像や写真を見ると、『そういえばこんな時代だった』と、記憶の奥にあった香りやにおいまでよみがえってくることがあります。やはり写真は、当時の記憶を呼び起こすアイテムの一つですね。ゲストの方自身も忘れていたような“昭和の引き出し”が少しでも開いてくれたらうれしいです」

――城島さんにとって「昭和を代表する名曲」と、それにまつわるエピソードを教えてください。

「候補がたくさんあって選びきれませんが、しいて挙げるなら、母が大ファンだった美空ひばりさんの『川の流れのように』ですね。母が小さい頃、とあるお店でひばりさんの生歌を聞いて、子ども心に『ひばりさんの歌声は何か違うんだな』と漠然と思ったそうです。『川の流れのように』は、ひばりさんのラストシングルであり、昭和を象徴する曲です。“昭和の歌姫”と呼ばれたひばりさんの伝説の歌声はレコードとして残っていますが、表現者としての心意気や覚悟のようなものを、あの立ち姿や歌声から教えられている気がします。いちファンとしてもさまざまな思いが詰まった楽曲です」

城島茂「昭和の名曲!」レギュラー化に喜び 昭和歌謡のレジェンドから学んだ“覚悟”

――幼少期の思い出深い曲や、ご自身の記憶に残っている歌はありますか?

「子どもの頃に聞いていたのは圧倒的に演歌でした。当時は“歌=演歌”というイメージがあり、有線やヒットチャートでも演歌が主流でしたね。母が演歌好きでカラオケでも歌っていたので、その影響が大きいです。特に思い出深いのは、杉良太郎さんの『すきま風』です。『遠山の金さん』のエンディングで流れていて、家でも母がレコードプレーヤーでかけて聞いていました。後に僕が仕事で杉さんにお会いすることになるのですが、ご本人とお会いした時は、昭和を代表するスターのオーラというか貫禄にビビりました(笑)。『本物だ!』と思ったと同時に不思議な縁を感じましたね。『すきま風』ではなく、心に温かい風が吹いた思い出です(笑)」

――10代の頃に、憧れていた歌手やギタリストは?

「TOKIOというバンドでデビューしてギターを担当していましたが、実は、10代の頃、Charさんのスタイルや生きざまに憧れていました。『どこの馬の骨か分からないと思われるだろうけど、チャレンジしよう』と、単身でギター1本を持ってアメリカに渡り、ここまできた生きざまが格好よくてしびれました」

――面識はあるのですか。

「何年か後にお会いしました。Charさんは携帯電話を持っていらっしゃらなくて、連絡先を聞いたら『家にいるからいいよ』と言われたり、ギターレコーディングのノイズ対策について相談したら『ノイズも含めて音楽だろ!』と言われたり(笑)。言うこと一つ一つが、人間的にもギタリストとしても“格好いい大人”ですね」

――番組を通してあらためて感じた“歌謡曲や演歌の魅力”とは?

「歌の多様性はもちろん、クリエーターたちの熱量が今とは違うところです。例えば阿久悠先生は5,000曲以上を制作された作詞家ですが、『スター誕生!』のような番組企画も手がけられていました。阿久先生の『時代を読んで描くのではなく、みんなが言葉に出せないけれど感じている潜在的な部分を描くことが大事だ』という言葉がすごく印象的です」

城島茂「昭和の名曲!」レギュラー化に喜び 昭和歌謡のレジェンドから学んだ“覚悟”

――第1回のゲスト・岩崎宏美さんは、まさに「スター誕生」で発掘されてスターの段を登った1人。細川たかしさんは岩崎さんと同期で、2人は昭和の歌謡界を盛り上げて楽しませてくれました。

「岩崎さんは阿久悠×筒美京平コンビの『ロマンス』が大ヒット、一方の細川さんは、なかにし礼×中村泰士コンビの『北酒場』が大ヒット。同期の2人で、レコード大賞を競い合っていたという、歌謡曲ヒットの裏側にあるドラマをひもとくと、歌の世界って本当に面白いなと思います。表に立つ表現者の後ろには、本当に多くの作り手や支える人がいる。それは歌だけでなく、僕たちの普段の生活や仕事も同じだなと感じさせられますね。今日は帰ったら、今日聞いたお話を子どもに自慢しようかな(笑)」

――視聴者の皆さまへメッセージをお願いします。

「今はテレビだけでなく、さまざまな媒体で、自分の好きな曲を好きな時に選んで聞ける時代になりました。ですが、こういう時代だからこそ、BS12でこの番組をやっている意味を感じていただきたいです。時代をひもとき、あの頃を振り返りながらも前を見続けている歌手の皆さんの“歌への思い”に触れていただけたら幸いです。そこからどう次につながっていくのか、僕自身も期待しております」

城島茂「昭和の名曲!」レギュラー化に喜び 昭和歌謡のレジェンドから学んだ“覚悟”

【番組情報】
「城島茂 昭和の名曲!~あの年あの歌あの記憶~」

BS12 トゥエルビ
10月14日スタート
水曜 午後9:00~9:55

取材・文/松下光恵

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