「しあわせは食べて寝て待て」桜井ユキ、さとこを取り戻した瞬間「氷魚くんに助けられました」2026/08/16 08:00

NHK総合で8月18日に放送される特集ドラマ「しあわせは食べて寝て待て~早春の養生編~」(午後10:00)で、主人公・麦巻さとこを演じる桜井ユキが、約1年ぶりに作品の世界へ戻った思いや、宮沢氷魚、加賀まりことの再会、心に残ったシーンなどを語った。
水凪トリさんの同名コミック「しあわせは食べて寝て待て」(秋田書店)を原作に、一生付き合う病気を抱える麦巻さとこ(桜井)が、隣人で大家の美山鈴(加賀)や、謎の居候で薬膳料理が得意な羽白司(宮沢)や薬膳との出会いを通して、日々の中に小さな幸せを見つけていく姿を描く。2025年にドラマ10で放送された全9話の特別編となる今回は、第6話と第7話の間で語られなかったエピソードが描かれる。
さとこは、一生付き合う病気を抱え、家賃5万円の団地で暮らしながら週4日のパートに通う女性。無理をすると体が悲鳴を上げる中、自分のペースで日々を重ねている。
――特別編のお話を聞いた時の率直な思いから聞かせてください。
「単純にすごくうれしかったです。前作の撮影を終えた時に、どこかでまた皆さんと集まれるんじゃないかなという気がしていました。それは願望も含めてですけど。撮影時間が本当に楽しかったので、いつ撮影になるんだろうなと心待ちにしていました」
――約1年ぶりのクランクイン。再びさとこを演じることには、どんな感覚がありましたか。
「1年ぶりということもあり、再びさとこを演じることへの若干の不安がありました。バス停で歩いているシーンは、自分の中でまだ不安要素がちょっと残っていて、歩き方だったり、そのテンポがなかなかうまく取り戻せないところがありました。正直、あの時はセリフがなくてよかったなと思っていたんです」

――その不安がほどけたきっかけは?
「でもその後、司(宮沢氷魚さん)と会うシーンを撮影させていただいた時に、パチンと来たというか、さとこってこの温度感だったなというのを取り戻せて、『あ、さとこに戻れた』と感じました。そこはすごく氷魚くんに助けられました。その後、鈴さん(加賀まりこさん)にまた再会した時に、さらにそこでさとこが完成したというか、やっと戻ってきたなと思えました。最初からさとこに戻れたというよりは、キャストの方たちに会うたびにどんどん“取り戻していった”という感覚が一番しっくりきます」
――加賀さんが演じる鈴について、あらためて感じる魅力を教えてください。
「加賀さんが演じられる鈴さんは、実は原作を読んで想像していた印象からちょっと違ったんです。『あ、こういう鈴さんで来るんだ』という衝撃からの、そこからの鈴さん、本当に大好きになりました。気を遣われすぎてしまうと逆に萎縮してしまったりすることって日常でも多々あると思いますし、もちろん鈴さんは空気を読んで、優しさも込めて接してくださってるんですが、時にあえて気付かないふりをしてさとこに遠慮せず来てくださるあの感じ、その加賀さんのあんばいがもう絶妙で。『あ、こういう人がそばにいたら本当に救われることってあるんだろうな』と思いました」
――一方、宮沢さんが演じる司は、桜井さんにとってどんな存在でしょう。
「氷魚くんが演じる司は、原作から飛び出してきたような魅力もありつつ、そこに氷魚くん自身の持つ柔らかさだったり、繊細さみたいなものがプラスされて、司がいるだけでその場が柔らかくなるというあの安心感、本当にすてきだなと思います。お芝居をしていても沈黙が嫌じゃない、むしろ沈黙さえも心地がいいと思えるテンポの取り方や雰囲気を醸し出せるのが素晴らしくて、それが司のキャラクターの魅力でもあり、やっぱり氷魚くんが演じるからこその魅力だと強く思っています」

――今回、特に心に残っている場面を挙げるとしたら?
「早朝に司と、とある場所に向かうシーンです。深夜2時ぐらいに集合しまして、本当に景色が美しくて。あの景色を見た時に、『あ、司さんはこれをさとこに見せたいと思ってくれたんだ』と心から感じました。司は身近な幸せを、さとこにそっと優しく届けてくれる存在。こんなところにもさとこの知らない美しい景色や幸せがあって、それを一緒に共有しようと言って、司が連れて行ってくれたあの景色が本当に忘れられません」
――その後に続く塩むすびのシーンも印象的だったそうですね。
「その後に、なんてことない塩むすびを一緒に食べるシーンもありました。セリフはそんなに多くなく、静かなシーンではあるんですが、温かでささいな幸せを感じさせてくれるあそこの一連はまさに私が『これぞ「しあわせは食べて寝て待て」だな』と思うシーンで、とても心に残っています。また、現場にはフードコーディネーターの飯島奈美さんが駆け付けてくれて、早朝に温かいおむすびを握ってくれました。私も氷魚くんもとても驚きましたし、『握り立てを食べてほしい』とおむすびを届けてくれたそのお気持ちがすごくうれしかったです」
――作品をきっかけに、日々の食生活へ取り入れたものはありますか。
「ニラをよく食べています。前作に登場したニラに黒ごまをかけて炒めるメニュー、ニラを炒めてそこに黒ごまがかかっているだけのお弁当のおかずだったんですが、それがびっくりするぐらいおいしくて。いろいろ調べると、やっぱりニラはすごく体にいい効能があるみたいで。それ以来『ニラにゴマかけとけばなんとかなるかもしれない』と思って、忙しい時とか、撮影が続いて食事にちょっと気を遣いたいという時に、私はごま油でニラを炒めて黒ごまかけて済ませています。そういうのでも自分の体に気を遣っているんだって思える、その時間もすごく大事だなと思うようになりました」

――薬膳そのものへの印象にも変化が?
「以前は、薬膳というものに対して、もっとハードルの高い、手の出しづらいイメージが私にもありました。でもこのドラマの撮影を通して飯島さんの作った薬膳料理というものをいただいて、『あ、これも薬膳なのか』『このシンプルな調理すらも薬膳と呼んでいいのか』という新しい発見が本当にたくさんあって、意識が変わりましたね」
――最後に、放送を楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします。
「スペシャルドラマだからといって特別な出来事が起きるわけではありません(笑)。ただ、もう一度あの団地の人たちに会いたい、あの温かな空気を感じたい。そんな気持ちで観ていただけたらうれしいです。この夏も、皆さまが健やかで穏やかな日々を過ごされますように。スタッフ・キャスト一同、心を込めて撮影しました。ぜひ楽しんでいただけたら、しあわせです」
【番組情報】
特集ドラマ「しあわせは食べて寝て待て~早春の養生編~」
NHK総合
8月18日 午後10:00~11:12
文/TVガイドWeb編集部
キーワード
関連リンク
この記事をシェアする














