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尾上松也&中村隼人が新春浅草歌舞伎の裏話を語る「どっぷり副音声~ボタンひとつでステージ裏へ~」2020/10/30

 舞台作品の出演者による解説が副音声で楽しめる新番組「BSスカパー!×衛星劇場『どっぷり副音声~ボタンひとつでステージ裏へ~』」が11月8日にスタート。第1回の放送では、自らも出演した尾上松也と中村隼人が「新春浅草歌舞伎『菅原伝授手習鑑 寺子屋』」の裏話をたっぷり語る。番組の収録を終えた2人に、その手応えや“裏話”の裏話を聞いた。

「実はあまり見たくない(笑)」…舞台の映像に反省しきり!? 一方で新たな発見も

──副音声の収録を終えて、いかがでしたか?

松也 「自分の演じている映像を見るというのは、決して得意なわけではなく、どうしても自分の映像というのはよく見えないものですから。特に歌舞伎においては、反省点や感じることがたくさん見えてくるので、見たいか見たくないかと言えば、実はあまり見たくない(笑)。しかも、まさか見ながらお話をするという機会が来るとは思ってもいませんでした。実際にやってみて…とてもやりづらかったです(笑)」

隼人 「やりづらいんかい!(笑)」

松也 「どうしても見入ってしまうんで。『寺子屋』という演目が非常に重厚なものなのですから、自分たちも集中して見ちゃいますし…」

隼人 「僕は1月の本公演中の映像だったので、懐かしいなという思いがありました。でも、やはりお兄さんもおっしゃったように、見ていると反省点は多いんですれけど。一つ新鮮だったのは、自分が出ていない場面や自分が違う方向を向いている場面など、相手の表情が分からないところがあるんですけど、そういう表情をあらためて見られたのは面白かったです。『寺子屋』というのは歌舞伎の中でも重い演目なので、あまりフランクにはできなかったのですが、その中でも『この役にはこういうお話がある』など、役のちょっとした苦労話とか裏話ができたんじゃないかなって思います」

──お芝居を見ながら話すということは初めてだったそうですが、楽しめた点もありましたか?

松也 「言葉にした方が意外と自分で気付くことがあったり、黙って見ているだけでは分からない感情とか、言葉にしないと思い出せなかったこととか、そういうのは多々あったなと思いますので、大変でしたけど面白いなと思いましたね」

「寺子屋」への熱い思い。そして次なる副音声企画の提案

──今回の「寺子屋」では、松也さんは初めて松王丸を、そして隼人さんは以前松也さんが演じられていた源蔵を演じられましたが、そういう意味でも特別な公演だったのではないでしょうか。

松也 「個人的には松王丸という役だけではなくて、『寺子屋』というお芝居自体がすごく好きなものですから、副音声の中でもお話させていただきましたが、まずは新春浅草歌舞伎でやりたかったという思いが強かったですね。松王丸をさせていただくにあたっては、自分が源蔵をやっていた時に松王丸に対して抱いた感情や印象というのが、どう変わるのかとにかく楽しみでしたね。副音声でも何度もお話させていただきましたが、源蔵が非常に複雑で難しい感情が多かったものですから、松王丸はどう感じているのかということが知れるというのが、すごくうれしかったです」

隼人 「僕は実は『寺子屋』をさせていただけると思っていなくて、できても30代に入ってからか40歳くらいかなと思っていたほど。それくらいのお役なんですよね。かつて松也さんが源蔵を最初にやるってなった時、とうとう『寺子屋』に出られるんだ、すごいね!って僕らの世代でも話題になったくらい。すごくうれしかったのは覚えています。そんなお兄さんが、すべて受け入れてくれる器の大きさがある松王丸役だったので、こちらはすべて感情を開放してぶつけていけばよかった。そういた意味では、今までお兄さんとたくさんお芝居をさせていただいた中で一番楽しかったというか。この先もぜひご一緒させていただきたいなと思った演目になりましたね」

──お二人にとって特別な公演ゆえに、当時の思いや裏話などをたっぷり語っていらっしゃいましたね! 今回の副音声解説をやってみて、今後もこういうことをやってみたいなどありますか?

松也 「今後また『どっぷり副音声』に出る機会があれば、演目によって副音声の解説スタイルが変わっても面白いのかなとも思いました。『寺子屋』とは別ジャンルの、もっとフランクに話せるようなお芝居とか、そういうのでもまた参加してみたいなと思いました」

隼人 「今回は結構裏話や芸談というのも出たんですけど、こういう情報は重要ではないけど、知っていたら面白いと思うんです。今回この機会で少しずつ出せたっていうのは自分たちも面白かったですし、自分の中では今後はもっとテーマを特化していろいろしゃべりたいなっていう思いも出てきましたね」

【プロフィール】

尾上松也(おのえ まつや) 
1985年1月30日生まれ。東京都出身。90年5月に「伽羅先代萩」の鶴千代役で二代目尾上松也を名のり初舞台を踏む。2014年6月にはコクーン歌舞伎「三人吉三」でお坊吉三に抜てきされ、注目を集める。歌舞伎以外にもNHK大河ドラマ「天地人」、「半沢直樹」(TBS系)、ミュージカル「ボクの四谷怪談」など幅広く活躍。21年3月公開の映画「すくってごらん」では主演を務める。


中村隼人(なかむら はやと) 
1993年11月30日生まれ。東京都出身。2002年2月に「寺子屋」の松王丸一子小太郎で初代中村隼人を名のり初舞台を踏む。スーパー歌舞伎Ⅱ「NARUTO」「オグリ」ではダブル主演を果たす。NHK大河ドラマ「龍馬伝」や「八重の桜」などに出演するほか、BS時代劇「大富豪同心」(NHK BSプレミアム)では主演を務めるなど、歌舞伎以外でも活躍。

【番組情報】

「BSスカパー!×衛星劇場『どっぷり副音声~ボタンひとつでステージ裏へ~』」 
11月8日スタート 
BSスカパー! 
毎月第2日曜 午後10:00~

舞台俳優が自らの出演作品について副音声で解説。作品の舞台裏や、出演者との秘話、物語の解説などを披露。第2回以降は、BSスカパー!のほか、衛星劇場でも放送。

「新春浅草歌舞伎2020 菅原伝授手習鑑~寺子屋」 
衛星劇場
11月18日 午後4:00~5:30(再放送は、11月30日 午後4:00~5:30)

山城国芹生の里にある寺子屋では、今日も菅秀才(板東孝一郎/山田こはな)と近所の子どもたちが手習いをしている。そこへ武部源蔵(中村隼人)が浮かない顔をして帰ってきた。しかし、女房の戸浪(中村米吉)から今日寺入りした小太郎(占部智輝/土屋光大)を見ると一転、機嫌を直し子どもたちを奥で遊ばせる。心配した戸浪が訳を尋ねると、庄屋方に呼び出された源蔵は、藤原時平の家臣・春藤玄蕃(中村歌昇)からかくまっている菅秀才の首を討つよう迫られているとのこと。若君の首を討つわけにもいかず、かといって寺子屋の子どもたちはいずれも山家育ちで似ても似つかない。器量がよく高貴な顔立ちの小太郎の顔を見て、菅秀才の身代わりにできると思いつく。そして、駕籠(かご)に乗った松王丸(尾上松也)、春藤玄蕃が首実験のためやって来る。

■【無料放送】BSスカパー!本人が副音声ガイドする新番組がスタート![尾上松也さんコメント動画] 


■【無料放送】BSスカパー!本人が副音声ガイドする新番組がスタート![中村隼人さんコメント動画]




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