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柿澤勇人&西山潤「終のひと」で初共演! 母校が一緒の先輩後輩コンビが紡ぐ葬儀の物語【前編】2026/02/24 18:00

柿澤勇人&西山潤「終のひと」で初共演! 母校が一緒の先輩後輩コンビが紡ぐ葬儀の物語【前編】

 TBS系で柿澤勇人主演のドラマストリーム「終のひと」(火曜深夜0:58)が現在放送中。一見粗野な余命宣告された葬儀屋・嗣江宗助(柿澤)と、仕事に忙殺され自分を見失ったエリート会社員・梵孝太郎(西山潤)という正反対の師弟コンビがさまざまな死や遺族と真摯(しんし)に向き合う過程で、現代社会の家族、孤独、老い、喪失そして再生を描いたヒューマンドラマだ。

柿澤勇人&西山潤「終のひと」で初共演! 母校が一緒の先輩後輩コンビが紡ぐ葬儀の物語【前編】

 本作で息の合った掛け合いを見せる柿澤と西山。実は同じ中学校の出身で共通点も多いという。そんな二人に、前後編にわたってインタビューを実施。前編となる今回は本作の出演の感想や反響、役作りのこだわりなどを聞いた。初対面時に起きたハプニングとは。

柿澤勇人&西山潤「終のひと」で初共演! 母校が一緒の先輩後輩コンビが紡ぐ葬儀の物語【前編】

――お二人は今回が初共演とのことですが、お互いの印象についていかがでしたか?

柿澤 「初めて会ったのは衣装合わせの日だっけ?」

西山 「そうです。キービジュアルの衣装合わせの時で。その日僕は遅刻してきてですね……(苦笑)」

柿澤 「潤のマネジャーさんに『どうしたんですか』と聞いたら、『西山が緊張してしまい、腹痛でファミリーレストランのトイレにいます』と(笑)」

西山 「初めてファミレスのトイレを借りました(笑)」

柿澤 「それを聞いて“かわいい人だな”と思って。話していくと共通点が多いことも分かりました。出身中学が一緒で家も近所。その日すぐ飲みに行ったんだよね」

柿澤勇人&西山潤「終のひと」で初共演! 母校が一緒の先輩後輩コンビが紡ぐ葬儀の物語【前編】

――ハプニングがありつつも初対面から意気投合したんですね!

柿澤 「僕のことをかっきーさんとか柿澤さんと呼ぶ人が多いんですけど、潤は僕のことを『勇人さん』って呼んでくれるんです。懐にスッと入ってくる能力は天才的ですね。まるで作中のボン(梵)のよう。撮影中も支えられたところや救われたところがたくさんあります。潤との出会いに感謝しています」

西山 「僕は以前から勇人さんが中学の先輩で家が近いことを知っていましたし、舞台はもちろん映像でもたくさん拝見していました。なのでいつかは共演させていただきたいと思っていて。そんな時にドラマの話をいただきました。『相手は柿澤さんです』と言われた瞬間、『本当ですか!』と。共演できるなんて身に余る光栄でした。そして張り切っていたら、顔合わせ初日にお腹が痛くて遅刻をするという(笑)。そんな中でも勇人さんは『おなか大丈夫? これからよろしくね』と声を掛けてくださって。本当にありがたかったです。共演してみると想像通りのかっこいい方でした。終始、勇人さんに甘えさせてもらっていましたね」

柿澤勇人&西山潤「終のひと」で初共演! 母校が一緒の先輩後輩コンビが紡ぐ葬儀の物語【前編】

――本作で柿澤さんはドラマ初主演ですが、座長を務めた感想を教えてください。

柿澤 「座長としての責任やプレッシャーはあるんですが、いわゆる“座長っぽさ”が僕にはなくて。僕が考える座長らしい人は(小栗)旬くん。大河ドラマ『鎌倉殿の 13人』(2023年/NHK総合ほか)では隅々まで気配りしてくださって、働きやすい現場を作ってくださいました。舞台の現場で言えば(藤原)竜也さんがコミュニケーションを多く取ってくださいます。お二人を尊敬しつつも、僕にはまねできない。だからとにかく自分の役を全うするしかないなと。座長として『俺についてこい』とか言ってみたいけど、多分一生言えないんだろうなと思っています(苦笑)」

西山 「勇人さんはそうおっしゃっていますが、自然とみんな勇人さんについていきたくなるんですよね。スッと撮影に入っていける。そういう現場だったからこそ撮影がすごく楽しかったですし、とても居心地がよくて。僕は自分が主演の立場だったら『よし、みんなでやっていこうぜ!』と盛り上げていくタイプなのですが、勇人さんを見て、座長が背中で語るかっこよさもあるんだなと思いました」

柿澤 「僕が感銘を受けた座長の一人に阿部サダヲさんがいます。阿部さんとはドラマ『不適切にもほどがある!』(24年/TBS系)の時にご一緒させていただいたのですが、最初はずっと端の方で『おはようございます』『よろしくお願いします、阿部です』と言って、たたずんでいらっしゃったんです。でも空き時間になるとすっと横に入ってきてくださり『柿澤くん、今舞台中なの?』『今度はどんな舞台なの?』と。そういうさりげない優しさを見て、“僕が目指すべき座長の姿はこれだ!”と感じたんですよね。だから今回の現場ではスタッフさんの名前をすぐに覚えて、自分から話しかけるようにしていました」

西山 「初めて一緒に飲んだ時、その場にプロデューサーの佐井(大紀)さんもいらっしゃったのですが、勇人さんはスタッフの方の名前と顔を覚えたいから名簿と写真が欲しいと佐井さんにおっしゃっていて。それを見たときに『あ、この人好き』ってなりました(笑)。撮影に入ってからの勇人さんは、ちょっとした空き時間でもカメラマンさんや照明部のアシスタントの方と積極的に話をしていて。そういう姿がかっこいいなと思いました。大好きです!」

柿澤勇人&西山潤「終のひと」で初共演! 母校が一緒の先輩後輩コンビが紡ぐ葬儀の物語【前編】

――お二人の仲の良さと現場の雰囲気の良さが伝わります。現在5話まで放送している本作ですが、周りからの反響はいかがですか?

西山 「ありがたいことにとても大きな反響をいただいています。僕は同世代の友達から見たよと言われることが多くて。ボンに共感する人もいれば、会いたい人に会おうとか葬式は他人事じゃないと感じたって言ってくれる人もいて。僕が作品を通して伝えたかったことがみんなに伝わっているようでとてもうれしいです。あとは嗣江とボンのバディ感が見てて心地いいというコメントも。実は放送前までボンがちょっと暑苦しく見えてしまわないかなと不安だったのですが、バディ感を表現できたような気がして安心しました。全ては勇人さんのおかげですね」

柿澤 「僕は今までも映像作品には出させてもらっていましたが、役者仲間からは『この役が一番ハマっている』と言ってもらえています。ちょうど今朝もすごくお世話になっている方から超長文のメッセージが来て。内容を要約すると『ものすごく嫉妬した』と(笑)。どうしてこの作品をやろうと思ったのか、なぜこのキャスティングになったのかなど質問攻め。テレビ画面越しにドラマに対する愛を感じたともおっしゃってくださいました。うれしかったですね。視聴者の方々の反応もSNSを通じて見ていますが、いいドラマだと伝わってるのだなと感じています」

柿澤勇人&西山潤「終のひと」で初共演! 母校が一緒の先輩後輩コンビが紡ぐ葬儀の物語【前編】

――今回の舞台は葬儀屋ですが、演じるにあたりどのように役作りをしていったのでしょう?

柿澤 「作品に入る前に原作を読ませていただいたのですが、一気読みしました。とにかく嗣江に近づきたいなと思って、ビジュアルも原作にリスペクトを込めて銀髪にするなど可能な限り寄せて。スタッフさんにも『嗣江になるためなら何でもします』とお伝えしました。自身を嗣江に近づけていくことは非常に楽しい作業でしたね。葬儀に関しては、できるだけ関連資料を読み、題材が近い映画をたくさん見ました。毎週図書館に通い、ビギナー向けの本から納棺師の方や住職さん、葬儀社に勤めている方が書いたものまで片っ端から目を通していきましたね。本を読んでいて感じたのですが、葬儀には絶対にこうしなくてはいけないという厳密な決まりがない。最初は僕もお葬式のしきたりにとらわれていたのですが、葬式を行う人によって全然違うものだと知り、少し気が楽になりました」

西山 「僕もまず原作を読ませてもらいました。ボンはとても素直で、いい意味でどんくさくて。かわいいキャラクターだなと(笑)。でも、その後にもらった台本のボンは原作ほどのどんくささがなくて。原作のボンが持つ素直さはそのままに、少し真面目な感じになっていました。だから、役作りの際も嗣江の周りをちょこまかしつつも邪魔になりすぎないバランスを心がけていましたね。葬儀に関しては本当に知らないことだらけで。インターネットで調べつつ、知り合いの葬儀屋の方にお話を聞いたり見学させてもらったりして理解を深めていきました。ただ演じるにあたり、知らないものに対しては素直なリアクションの方がよりリアルなボンに近づけるかなと思いました。なのでその後は知識を付けすぎずに、ボンと同様、新鮮な気持ちで葬儀の現場に挑んでいました」

柿澤勇人&西山潤「終のひと」で初共演! 母校が一緒の先輩後輩コンビが紡ぐ葬儀の物語【前編】

――葬儀屋という特殊な世界を演じるにあたり驚いたことはありますか?

柿澤 「葬儀社の方とお話ししていて気付いたのですが、皆さん本当に明るいんですよ。“お葬式”と聞くとどうしても堅いイメージがありますが、しょうもないギャグとかもよくおっしゃいます(笑)。皆さんものすごい数の葬儀を行ってきていらっしゃいますし、いろんな死を見てきているので勝手に厳かな人が多いのかと思っていたのですが、非常に会話好きだし、お葬式と全然関係ない話も大好き。心が温かいんだなと感じました。あとは本作の葬儀監修をご担当された佐藤(信顕)さんもおっしゃっていたのですが、どんな死や遺族の姿を見ても葬儀屋は仕事場では涙を流さないのが基本なのだそう。一番大事なのは遺族と同じ気持ちになって悲しむことではなく、遺族に寄り添うことなのだと。ただ身内や自分の親しい人の葬儀に参加するとなると話は別で、たくさん泣くのだそうです。そういった葬儀屋の方の人間らしいエピソードを聞いて、葬儀に対するある意味での無機質な印象が払拭されましたし、役作りの参考にもなりました」

西山 「演じてみて改めて実感したのが、葬儀屋という仕事は1週間、1か月の予定すら分からないということ。基本は電話が来たその日にすぐ現場へ赴き、どんな方が亡くなり、どういう葬式にしたいかを聞いて対応しなくてはならない。精神的にも体力的にもとても大変な仕事だと思います。そんな中、佐藤さんに『葬儀屋を続けるモチベーションは何ですか』と伺ったら『お客さんが喜んでくれることです』とおっしゃっていて。とにかく“遺族ファースト”で遺された方が前を向けるよう、遺族の意向には極力沿うようにしているそうです。遺された家族に寄り添う佐藤さんの姿が印象的で。改めてすごいお仕事だなと感じました」

柿澤勇人&西山潤「終のひと」で初共演! 母校が一緒の先輩後輩コンビが紡ぐ葬儀の物語【前編】

 丁寧な下調べや現場の声を聴くことでキャラクターを形作っていった二人。後編では二人が理想とする葬式や二人が思うお互いのかわいいところ、ドラマ後半の見どころについて掘り下げていく。

柿澤勇人&西山潤「終のひと」で初共演! 母校が一緒の先輩後輩コンビが紡ぐ葬儀の物語【前編】

【プロフィール】
柿澤勇人(かきざわ はやと)
1987年10月12日生まれ、神奈川県出身。2007年に劇団四季でデビュー。退団後は舞台、ドラマや映画などの映像作品に多数出演。第31回読売演劇大賞 優秀男優賞、第49回菊田一夫演劇賞を受賞。近年の出演作に「ライオンの隠れ家」(24年/TBS系)、「全領域異常解決室」(24年/フジテレビ系)、「新東京水上警察」(25年/フジテレビ系)、映画「トリツカレ男」(25年)などがある。3月からはミュージカル「ジキル&ハイド」、7月にはミュージカル「ディア・エヴァン・ハンセン」の出演も控えている。「Sky presents 柿澤勇人のカキノキ坂ラジオ」がABCラジオ、TBSラジオにて毎週好評オンエア中。ウエンツ瑛士、木南晴夏とのユニット『カキンツハルカ』としても活動中。趣味はサウナと芋焼酎。

西山潤(にしやま じゅん)
1998年7月12日生まれ、神奈川県出身。2006年に映画「サイレン~FORBIDDEN SIREN~」でデビュー後、映画「20世紀少年」(08〜09年)では主人公・ケンヂの幼少期を演じる。近年はドラマ「あらばしり」(25年/読売テレビ)、「明日はもっと、いい日になる」(25年/フジテレビ系)、連続テレビ小説「あんぱん」(25年/NHK総合ほか)、映画「風の奏の君へ」(24年)、「BATTLE KING!! Map of The Mind -序奏・終奏-」(25)に出演。今年は日曜劇場「VIVANT」続編の出演も控えている。

【番組情報】
ドラマストリーム「終のひと」
TBS系
火曜 深夜0:58~1:28
※一部地域を除く

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【締め切り】2026年3月24日(火)正午

取材・文/TVガイドWeb編集部 ヘアメーク/(柿澤)松田蓉子、(西山)舩戸美咲 スタイリング/(柿澤)大野紗也、(西山)川久保はるか 衣装協力/(柿澤)Yohji Yamamoto

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