「キス、してもいい?」湊(吉澤要人)と航(雨宮翔)、2人の関係が動き出す夜「同棲まで」第6話2026/02/23 12:00

吉澤要人さん(原因は自分にある。)と雨宮翔さん(GENIC)がダブル主演を務める読売テレビ・ドラマDiVE「親友の『同棲して』に『うん』て言うまで」(月曜深夜1:39)。2月16日放送の第6話「キスをするまで」では、ついに湊(吉澤)の部屋へ足を踏み入れた航(雨宮)が、たわいないやりとりの中でじわじわと胸を高鳴らせながらも、友達という境界線を守ろうとする姿が描かれた。
湊の「おかえり」に対し、「おじゃまします」と返す航。前回の踏切の場面から続くその一言には、まだ“親友”という距離を手放せない航の葛藤がにじむ。部屋に入ってからの2人の会話は、高校時代と変わらない他愛のないものばかりだ。「人生の半分以上一緒だな」。湊の何げないひと言に、航の心は静かに揺れる。

部屋には、航が撮った写真とともに、2人で作った木彫りの置物が丁寧に飾られていた。離れていた3年間も、湊が航を思い続けていたことを、言葉ではなく空間がそっと物語る。赴任先の事業所で作っていたというヨーグルトを2人で食べながら、「ヨーグルトに湊を取られた」と愚痴る航。すると「湊を絶つと好き度が増す」と返され、湊は思わず「お口が甘くなっちゃった」とつぶやく。その言葉の柔らかさが、場の空気をさらに甘くする。
写真を見返す場面では、航が3年の空白の間に撮り続けた景色が次々と映し出される。思い出をたどるうちに、湊は出会いから再会、そして今に至るまでの気持ちを静かに語り始める。普段は寡黙な湊だが、自分の思いは真っすぐに届ける。その姿勢が、この回に特別な熱を宿していた。

「一緒にいたい」という湊の言葉に、航は「同棲ではなく同居ならいい」と距離を保とうとする。恋人としての関係を認めてしまえば、いつか壊れるかもしれない。その恐怖が航を「うん」と言えない場所に縛り付けている。
「同棲」と「同居」。一文字の違いに、航の防衛本能が凝縮される。湊が「好き同士。恋人でも何も変わらない。何が変わるの?」と問いかけると、航は「もう好きじゃなくなった。今の関係が最高」とはぐらかす。
夜が更け、ふと部屋を見渡した航が声を上げる。「ベッド1個! 盲点」。慌てる航とは対照的に、湊は落ち着いた手つきで航の顔に化粧水を塗る。その距離の近さに、航の胸はまた一つ跳ねる。

大学時代、湊の引っ越し前夜。航がうっかり布団まで梱包してしまい、2人は仕方なく床に丸くなって肩を寄せ合い、そのまま眠った夜があった。湊は「あの時、航を好きだと自覚した」と明かす。その記憶は航にとっても忘れがたい特別なものだ。現在の部屋で向き合う2人と、寒さを分け合ったあの夜の情景が重なり合う瞬間、画面には甘さと切なさが同時ににじみ、胸の奥をそっと締めつける。
真剣なまなざしで航を見つめる湊。
「あの時、しそこねたことしてもいい?」
「好きじゃなくなったって言ったじゃん」
そして――
「キス、してもいい?」
「いいよ」
引っ越し前夜に肩を寄せ合ったあの夜から、ずっと続いてきた気持ち。友達という境界線と、もう止められない感情。そのどちらかを選ばなければならない瞬間が、ついに訪れる。やがて、2人の唇が静かに重なった。
第6話は、過去と現在が溶け合いながら、2人の感情が確かに重なっていく回となった。吉澤は、普段は寡黙でありながら思いは揺るがない湊の芯の強さを、抑制の効いた表情で表現。雨宮は、胸が高鳴るたびに言い訳を探してしまう航の不器用さといとおしさを、視線の揺れで丁寧に描いた。正反対の2人が、たった一夜で“その先”へと踏み出す。

23日放送の第7話では、お泊まり会の翌朝、昨夜のキスを意識してしまう航とは対照的に、拍子抜けするほどいつも通りの湊の温度差に戸惑う姿が描かれる。さらに、不動産会社に勤める友人・汐入(中山翔貴)のもとを訪れ、湊が2人で住める部屋を探していたことが判明。ふたをしていた感情が一気にあふれ出した航。あの一夜で越えたはずの境界線は、その先へ続いているのか。それとも、まだ親友という場所へ引き戻されてしまうのか。2人の関係がどう動くのか、その行方を見守りたい。


【番組情報】
ドラマDiVE「親友の『同棲して』に『うん』て言うまで」
読売テレビ
月曜 深夜1:29~1:59
文/斉藤和美
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