「人は見た目じゃないと思ってた。」主演・菅生新樹の心に刺さった“リアルなセリフ”とは?2026/01/08

菅生新樹が主演を務める、テレ東系木ドラ24「人は見た目じゃないと思ってた。」(木曜深夜0:30)が、1月8日よりスタート。
「人は見た目じゃなくて中身だ!」と思って生きてきた主人公・石黒大和(菅生)は、小・中・高・大学と、野球一筋で生きてきたため、イケメンでもオシャレでもなく、周りに求められるキャラ一本で勝負してきた。ノリで出版社に合格し、順風満帆な人生を送っていたが、配属希望だったスポーツ誌が入社と同時に廃刊。なんと、ファッション雑誌編集部に配属されてしまう……。
ファッション誌の世界に身を投じたことから“人の見た目”について改めて考え直す、オリジナルのファッションヒューマンドラマ。職場で見た目を意識することを求められ、新たな価値観に直面していくさまをユーモラスに描いていく本作で、菅生が初めてドラマ主役を果たす。新年早々、座長として挑む作品への意気込みや本作の見どころを聞いた。
――初主演作が決定した気持ちは?
「以前『凋落ゲーム』(23年/フジテレビ系)で主演を務めた際は、関東ローカルで全4話の作品でしたが、全国ドラマでの連続ドラマの主演は本作が初めて。まずは『えっ、自分ができるんだ!』とびっくりして、実感がわかなかったです。撮影が始まって、少しずつですが主演なんだと実感しています」
――大和は、イケメンでもオシャレでもないキャラクターという、この設定についてどう捉えていますか。

「僕は、自分のことをいわゆる同世代の俳優さんと比べると、大和側の人間だと思っています。いい意味で、みんなと演じる役柄のタイプが被らないなとポジティブに捉えてきました。自分はビジュアルで勝負しているわけではないと思っているタイプなので、最初の頃の大和とそっくり。ちょうど、人は見た目じゃないよなと、考えていたんですよね」
――共感できる部分は?
「結構あります。でも、そう感じるのは僕だけじゃないと思うんです。本作で描かれているのは、恋愛でも青春でもなく、日常の中でふと感じる価値観やその変化にフォーカスしたものです。人の“見た目”について、一度も考えたことがないという人はいないと思うんですよね。だからこそ、タイトルを見ただけで興味を持ってくださる方が多いのではないでしょうか。どんな年代でも、どんな時代でも通じる普遍的なテーマで、これからもずっと考え続けられていく題材だと思います」
――撮影していく中でグッときたり、刺さったりしたセリフはありますか?
「本作のストーリーは、おそらく監督自身の経験がベースになっているのではないかと思うんです。だからこそ、言葉のチョイスが“セリフっぽさ”を感じさせないほどリアルで、演じていても心に刺さる言葉がたくさんありました。なかでも僕の心にグッときたのは、『自分を変えるのが怖かった』という一言です。誰だって、自分を変えるのは怖いものだと思うし、最初に身を置いた環境の中で自然と形作られた“自分”が本当の自分なのかと問われると、それは本当でもあり、うそでもあるような気がするんです。ドラマの中でも、そうした葛藤が描かれていて、その中で出てくる“自分を変えるのが怖い”という言葉に強く共感しました。ほかにも、うそのない真っすぐな言葉がちりばめられているので、ぜひセリフにも注目してほしいです」
――撮影中の印象的なエピソードがあれば教えてください。
「今作は、“みんなで一緒に作っている”という感覚が本当に強いです。監督自身も、迷いながら脚本をつくったとおっしゃっていましたし、実際、これまでのどの作品よりも監督としっかり会話している気がします。監督の中に“こう描きたい”というベースのイメージがあって、そこに僕たちの意見を重ねながら、一緒に作品を形にしていく。現場でもその場で『この角度でも撮ってみたい』と監督がアイデアを出されて、シーンが増えることもあるんですけど、それも全部“より良いものを作りたい”という空気感から生まれているんですよね。そういう意味でも、この作品は本当にチーム全体で作り上げている実感があります」
――そうすると一体感が生まれて、皆さんが同じ方向に向かっている気がしますね。
「現場で急きょ撮影するシーンが増えると、当然ながら想定していなかった準備も出てくるので、どうしても少しバタついてしまうこともあります。でも、そんな状況でも監督のこだわりは一切ぶれないんです。それが僕にとってはすごくありがたくて。こだわる分、時間がかかることもありますが、そこはチーム全員で協力し合って乗り越えています。監督やカメラマンをはじめ、みんなでしっかり相談しながら進めているんです。僕が主演という立場だからこそ、より多く意見を聞いてくださっている部分もあるのかもしれませんが……それも含めて、みんなで作品を作っている実感があります」
――菅生さんご自身は、ファッションに興味がありますか?
「もともと俳優の仕事を始める前はファッションに関わる仕事をしていたので、今でも興味はあります。ただ、この仕事を始めてからは現場では衣装を着るので、自分の服を着るのは行き帰りくらい。私生活でも、ちょっと出かける程度ならあまり着飾らなくなってしまいました。気づけばプチプラのスウェットで過ごすことが多くなって、服自体をあまり買わなくなったんです。その代わり、“買うなら質のいいものを一着”という考え方にシフトしました。それまではいろいろなアイテムに興味があって、幅広く買っていたんですけど、最近はそこまで執着しなくなったというか……。例えば、デザインよりも機能性を重視するようになりました。でも、今回の作品で久しぶりにファッションに触れてみて、やっぱりかわいいな、すてきだなと改めて興味が湧いてきています」
――本当に大和と似ていますね。
「今回、もう一度ファッションへの興味が戻ってきたという部分もありますが、“人は見た目じゃない”と考えているところも自分と重なる気がします。僕が以前、ファッションへの関心が薄れていったのは、どれだけ見た目を変えても、中身が変わらなければ本当の意味では変われないと思ったからなんです。服を変えればおしゃれにはなるけれど、それ以上に“自分を磨くべきことがあるんじゃないか”と考えていた時期だったので」

――大和というキャラクターを確立させるために、ビジュアル面や衣装などのアイデアも出したのですか?
「そのあたりも、結構考えました。メガネはキャラクターにとって最初の一歩になる重要なアイテムだったので、どのメガネがベストなのかをみんなで一緒に話し合いながら決めていきました。髪形についても、ヘアメークさんと“最初は前髪を下ろして、徐々におでこを出していくのはどうか”といった細かな変化を相談しながら作り込んでいきました。衣装部さんが選んでくださった衣装の着こなし方や、小物の使い方でニュアンスを細かく調整するなど、自分からも積極的に相談しながら進めています」
――大和は、メガネがきっかけで見た目が変わっていきますが、菅生さんご自身でも、気分も上がるファッションアイテムはありますか。
「そういう意味では、やっぱりメガネですね。僕は目が悪いんですが、もともとメガネが好きで、大学生の頃にアルバイト代で初めて“高い買い物”をしたのがメガネだったんですよ。ずっと欲しかったブランドのフレームを買って、度を入れたら結構な値段になったんですけど、それがすごく気に入っていて、今でも愛用しています。やっぱりメガネって、掛けるだけで目元の印象がガラッと変わりますし、大人っぽく着飾っているような気持ちにもなれるんですよね。最近は新しいメガネを買っていなかったんですが、お店での撮影の際にかわいいフレームを見つけて、またメガネ熱が再燃しそうです。今回、Zoffさんの店舗をお借りして撮影していたのですが、メガネはクオリティーが高いのに手に取りやすい価格で、本当に驚きました。サングラスもデザイン性があって、調光レンズなんかもすごいんですよ」
――大和にきっかけを与えるメガネ店の店長役で藤森慎吾さん(オリエンタルラジオ)が出演されますね。
「藤森さんとは、僕のデビュー作である配信ドラマ『上下関係W トップギフト』(22年)でご一緒して以来の共演になります。そのときに少し仲良くさせていただいたこともあって、今回また同じ現場に立てるのは僕自身とても感慨深いです。3年以上前にご一緒してから、たまに連絡を取り合うことはあったんですが、実際にお会いする機会はなかなかなくて。でも、自分の中では“藤森さんが見守ってくれている”ような安心感がずっとあったんですよね。なので、今回、自分が主演を務めるドラマに出演していただけることになり、本当にうれしく思っています」
――藤森さんは現場のムードメーカー的存在ですか?
「藤森さんは、ほかのメンバーとのシーンがあまり多くなくて、僕と2人での撮影が中心なんです。だから現場では、ほとんどずっと2人で話している感じですね。その分、出版社での撮影シーンでは、僕がムードメーカーになっているかもしれません。やっぱり座長という立場でもあるので、場を盛り上げようと、ちょっと頑張っているのかも。編集部のメンバーは幅広い年齢層の俳優さんがそろっていますが、みんな本当に仲が良くて、現場の雰囲気もとても温かいです」
――現場ではどんな話で盛り上がっているのですか?
「撮影現場にパソコンがあるので、待ち時間に『寿司打』っていうタイピングのゲームをやっています。みんな熱くなって盛り上がります。(編集部員の宮野柊役の時任)勇気さんがすごく上手で、自分もできそうって、つられてみんなも挑戦するのですが勝てないです。僕も全然駄目で、一番上手なのが、ダントツで勇気さんです」
――今回も、野球部員ですね。
「そうなんですよ。でも、本作で野球部のシーンが出てくるのは冒頭だけなんです。最近は野球部員の役が続いていますが、今回は本当に一瞬だけ!」
――第1話で「プロ野球のセクシー審判」というコントを披露するシーンがありますね。
「そのシーンを撮る日、別の撮影をしていたら監督が『助監督さんにプランを考えてきてもらったから、ちょっと見て!』と呼んでくださったんです。僕ももちろん自分なりに考えていたので見せてもらったんですが、“ちょっと長いかも……”と思って(笑)。そこで『僕も考えてきたので、やってみてもいいですか?』と提案したら、僕のプランが採用されました(笑)」
――私生活でもおちゃらけてみせることはあったんですか。
「三兄弟の末っ子だからなのか、小さい頃はそういうことをよくしていました。父の仕事関係の方など、いろいろな大人が集まる食事会で、僕は全然知らない人たちばかりなのに、『一芸を披露しながら会場を回ったらプレゼントをあげるよ』と言われて、素直にやっていましたね。おちゃらけたいというより、人を喜ばせるのが好きだったのかもしれません」

――THE BLUE HEARTSの曲も披露しますが、彼らの曲になじみがありましたか?
「実は、学生の頃によく触れていたんですよ。大学時代、軽音楽サークルに入ってギターを弾いていたので、THE BLUE HEARTSの曲をコピーしていました。僕は高音があまり得意じゃなかったので、ああいうテイストの楽曲は声質にも合っていたのかもしれません。劇中に出てくる曲は、もちろん全部知っていましたし、撮影というより本当にカラオケをしているような感覚で、すごく楽しかったです」
――本作の見どころや注目ポイントをお願いします。
「自分が普段抱えている悩みや葛藤など、細かい部分に共感できるシチュエーションが多くて、セリフもすごく覚えやすいんです。体にスッと入ってくるというか。もちろんセリフの一言一句はきちんと頭に詰め込むんですけど、台本を一度読んだだけで“ああ、こういうことを言っていたな”と自然に思い出せるくらい、世界観に入りやすくて、自分の言葉としてなじむんです。監督の実体験がベースになっていることや、ドラマのテーマ自体に共感できるからこそなのかもしれませんが、訴えかけるような場面では、みんながつい避けてしまいがちなことにもちゃんと言葉にして触れています。『図星だ!』と感じる瞬間が本当に多くて、心に響くセリフがすごくたくさん詰まっています」
――本作を通して、どんなことを伝えたいですか?
「ドラマを見たからといって価値観が劇的に変わるわけではないと思うけれど、この作品を通して“今日の自分”のことを少し愛せたり、褒められたりするようになるんじゃないかなと感じています。今日の自分より、明日の自分のほうがちょっと前向きになれて、少し好きになれる。そんな作品だと思っていますし、そういうきっかけになるようにと願いながら演じています。そして、大和という人物の表情や細かいニュアンスを繊細に演じているつもりなので、そういった部分も細かく見てもらえたらうれしいです!」
【プロフィール】
菅生新樹(すごう あらき)
1999年8月26日生まれ。大阪府出身。2022年より俳優としての活動を開始。「凋落ゲーム」(フジテレビ系/23年)で初主演を務め、その後の出演作には、連続テレビ小説「おむすび」(NHK総合/24年)や「失踪人捜査班 消えた真実」(テレ東系/25年)などがある。
【番組情報】
「人は見た目じゃないと思ってた。」
テレ東系
2026年1月8日スタート
木曜 深夜0:30~1:00
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