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これぞ中川家の真骨頂! コント職人たちが放つ爆笑必至の「中川家&コント」、“ほぼ台本なし”の怪!? 【激推し!“爆笑サンデー”<第2回>】2020/10/16

礼二 「基本アドリブであるぶん、どうなるか先が見えないんで、ほんまのところはドキドキしてるんですよ(笑)」

 「(笑)、そうそう、ああ見えて」

礼二 「お客さんがいれば“ココでウケたな”とか分かるんで、そこから変えていけばいいんですけど、『中川家&コント』は収録ですし。だから(事前のチェックなど準備を)やるっていうのはありますね」

 「YouTubeとか無観客ライブでずいぶん鍛えられたけどな。それでも毎回、緊張はしてます」

礼二 「とか言いつつ、妙なスイッチが入ると止まらないんですけどね(笑)」

 「お互い入る時があるから。そうなると(収録が)めっちゃ長くなります(笑)」

 これに加えてアクションの多いコントの本番中、どんな動きも表情も見逃すまいと構える6台のカメラ。中川家の邪魔にならないよう脚立の上から音を拾う音声スタッフ。コントとコントの間のわずかな時間でセットチェンジを行う美術、メーク、衣装…。陰にはスタッフによる鉄壁のチームワークがあることも記しておきたい。

谷口 「予算も時間も潤沢なわけではないですが、中川家さんをはじめとするコント職人さんに応えられるよう、最低限のことはやらせてもらっているつもりです。セットにしても決して豪華ではないですけど、コントの世界観がお客さんに分かるものを、と。スタッフ一同、そこは心掛けています」

礼二 「昔、セットに椅子しかなくて、自分たちで“喫茶店入ろ”とか“カランコロン(ドアの鈴の音)”言うてたことを思い出すとぜいたくな話ですけど」

 ゲストのコロチキに、剛が扮(ふん)する女性記者と礼二が演じるカメラマンが取材を行う「雑誌取材」は、“なぜこの雑誌が芸人にインタビューを!? なんでこんな突拍子のない質問を?”という、いわゆる“取材あるある”コントだったが、コロチキの受け答えがツボだったのか、ギアの上がった剛が途中から暴走。“かぶせ”の応酬と、礼二による本筋には一切、関係のない鉄道ネタまで。最終的には剛と礼二がナダルの知られざる裏情報をブッ込んでいき、一流のコントは一流のトーク番組へと変化。西野への大喜利にも似たムチャぶりも加わって、最高に笑える40分間のエンターテインメントとなった。

谷口 「コロチキさんに限らず、皆さん『M-1グランプリ』の初代チャンピオンである大先輩相手にひるまず仕掛けていって、それに中川家さんが返す。このある種のヒリヒリ感がシビれます。毎回、一流の投手と一流のバッターの勝負を見ているようです」

 「ゲストの方には番組に遊びに来てるような感覚で伸び伸びやってほしいと思っているんですけど、ついつい自分が遊びすぎてしまいますね、楽しすぎて。もちろんウケたらうれしいですけど、途中スベってんのも面白くなる時がありますから(笑)」

礼二 「ラジオみたいな感覚というか。ラジオが好きなことを言える場だとしたら、ココは僕らが好きなことをやれる場。ほんま、ありがたいです」

 「ほんまにいいスタッフさんばっかりで。『中川家&コント』でやったこととか思いついたことをよその番組でやっても、なんにも言わないんですよ(笑)」

礼二 「(笑)、確かになんにも言わへんな。あと僕ら基本、アドリブですしね。ほかの人のコントのやり方と根本的に違うと思うんですけど、それを好きなようにやらせてくれる、しかもレギュラーでやらせてくれる勇気がすごいなと(笑)」

 変幻自在のアドリブと、兄弟だからこそのあうんの呼吸。これぞ、中川家の真骨頂──。ちなみに、「中川家&コント」本編で使われるのは収録の半分ほどの尺だから、いかに濃密なコントを毎週見ているのか。その裏には、どんな職人技があるのか。それが分かった今回の収録取材。出演者、スタッフの皆さま、本当にご苦労さまでした!

谷口 「これまでの最長収録時間は1本およそ50分でした。放送では20分…正味10数分に編集しますから、ディレクターが毎回、大変ですね(笑)」

礼二 「前に(19年12月)『中川家&コント』のライブSPというのを東京・浅草公会堂でやったんですけど、ある程度分かっていたとはいえ、お客さんも目の前で見てビックリしたんじゃないですか?」

 「こちらも“長いのは分かってたやろ?”“来た方が悪い”っていう(笑)。ある種プロレスというか、そういうお客さんとの関係性も含めて楽しかったですけど」

 11月22日には、東京・池袋サンシャイン劇場で、2回目となる番組ライブ(公開収録)、「BSフジ開局20周年記念 エンタメ3DAYS 中川家&コント ライブSP2020」を開催。職人・中川家のコントを、ぜひ“生”で体感していただきたい。

 「やってる僕らはともかく、お客さんが思い切り笑えるのかどうかがちょっと心配ですけど、せっかくなので思い切りやりたいですね」

礼二 「そう、せっかくなのでね。まず自分らが楽しんで。あとは今回も長くなると思いますが(笑)、皆さん我慢して付き合ってください」

谷口 「3日間あるのですが、初日は『クイズ!脳ベルSHOW』による昭和歌謡の祭典『脳ベルヒットライブ』。2日目が『中川家&コントライブ』。3日目は、BSフジ20周年ということで、MCにますだおかだのお二人を迎え、東京ダイナマイトさん、マシンガンズさん、タイムマシーン3号さんなど芸歴20年以上の芸人さん10数組による漫才イベント『お笑い成人式ライブ』を開催します。お笑い第7世代をはじめとする平成生まれがテレビを席巻する中、昭和感満載の3日間のライブイベント、番組になると思います(笑)。皆さま、ぜひお越しください! 詳細は『BSフジ エンタメ3DAYS』で検索してみてください!!」

【プロフィール】

中川家(なかがわけ) 
1970年12月4日生まれ(兄・剛)、1972年1月19日生まれ(弟・礼二)。共に大阪府守口市出身。92年4月コンビ結成、93年に2丁目劇場で初舞台。2001年「M-1グランプリ」初代チャンピオン。ほか受賞歴多数。「痛快!明石家電視台」(MBS)、「さんまのお笑い向上委員会」(フジテレビ系)ほかに出演中。9月から「中川家ザ・ラジオショー」(ニッポン放送)がスタート。YouTube「中川家チャンネル」も好評。


谷口大二(たにぐち だいじ) 
1999年にフジテレビジョン入社。編成制作局では「笑う犬の冒険」「森田一義アワー 笑っていいとも!」「ライオンのごきげんよう」「めちゃ2イケてるッ!」などを担当。その後、ネットワーク局を経て、現在、BSフジ編成局編成部企画担当部長。「東北魂TV」「クイズ!脳ベルSHOW」をはじめとした数々の人気番組企画・編成を担当。

【番組情報】

「中川家&コント」
BSフジ
日曜 午後10:00~10:30

取材・文/橋本達典 撮影/蓮尾美智子

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