ドラマ「セラピーゲーム」スパダリ役で話題! 冨田侑暉が静真と湊の関係性の美しさ語る2025/12/07 17:00

シリーズ累計130万部突破、BLアワードでシリーズ部門4年受賞の同名漫画を実写ドラマ化した「セラピーゲーム」(水曜深夜0:59)が日本テレビで放送中。NAOYAさん(MAZZEL)が恋に臆病なツンデレフォトグラファー・三兎湊を、冨田侑暉さん(龍宮城)が獣医を志すスパダリ候補生・生嶋静真を演じ、“賭け”から始まった恋(ゲーム)の行方を描いている。
湊が自身をほれさせる“賭け”をしていたことを知り絶望したものの、湊にとって実は最初から特別な存在であったことを知った静真。仲直りした2人が愛を深めていく姿に多くの視聴者が心を揺さぶられているが、次回7話では何やらまた波乱の予感が…。クライマックスを前に、静真役の冨田さんにこれまでの物語の振り返りや印象に残っているシーン、湊役のNAOYAさんをはじめ、兄弟役を演じるキャスト陣への思いなどを聞いた。
――話が進むごとに、冨田さんご自身の優しさや温かさが静真に作用して、こんなに魅力的なキャラクターになったのだなと感じています。あらためて、当初静真にはどういう印象を持たれたのでしょうか。
「静真は見るからに“スパダリ”で僕自身とはかけ離れている部分が多いので、初めは僕で大丈夫かな、うまく演じられるかなと不安の方が大きかったです。でも、原作を読み進めていくうちに、登場人物それぞれがすてきな個性を持っていて、その中で自分が静真を演じられること、静真として生きられること…その喜びの方がどんどん大きくなっていって。クランクイン前から何度も原作を読み直して、ささいな動作やしぐさまで静真に近づきたいと思い、その思いをクランクアップまでずっと持ち続けていました」
――冨田さんはご自身と静真は「かけ離れている」と謙遜されていますが、ファンの方はきっと通じるものを感じていると思います。以前の取材時にも、NAOYAさんが「優しい、大人っぽい」とおっしゃってしました。
「ありがとうございます。NAOYAは『冨田はそういうところがスパダリだよね』と言ってくれるんです。…なので、一つだけ通じる部分を挙げるならそこにしておいてください(笑)」

――上品で余裕がある静真を演じるため、ご自身なりに「研究をした」とのことですが、演じる上で意識的にやっていたこと、取り組んだことを教えてください。
「まず普段から言葉遣いや話し方に気を付けていました。あとは、スパダリってどういうことだろうと考えた時に、お父さんが“イケてる男とは”みたいな男性誌を読んでいたイメージがあったので(笑)、どういう雑誌を読んでいたか聞いてチェックしてみたり。何もしていない時、それこそ湊を待っている時など、ただ立っているのではなくポケットに手を入れてスッと立ってみたり、ポージング面も勉強になりました」
――静真を演じられて、冨田さんご自身にも「こういう部分があるかもしれない」など、新たな気付きや発見はありましたか?
「実は演じるキャラクターの性格に影響されるタイプかもしれない、と思いました。あくまで僕個人の感覚ですが、撮影中はいつもよりも落ち着いて、余裕を持って過ごせていた気がして。例えば、撮影中に朝が早いこともあったのですが、普段は寝起きがあまり良くないのに、『よし、仕事だ!』と気持ち良く起きられたり。マインド的にもよりポジティブになれた気がしています」
――原作は多くの方から愛される人気作品で、静真役を務めるにあたってプレッシャーを感じることもあったのではないでしょうか。
「そうですね。元々アーティスト活動をしながら俳優としても活躍したいという夢があったので、それに一歩近づけるうれしさを感じつつ、当初は“本当に僕に務まるのだろうか”と不安も大きくて。事前にたくさんの方から愛されている作品とお聞きして、プレッシャーも感じていたのですが、湊役がNAOYAと聞いた時にすごく安心して、“大丈夫だ”と気持ちを切り替えられたことを覚えています。いかにこの静真という魅力的なキャラクターに寄せられるかという部分をまず大切に、2人の恋物語、心の距離が近づいていくさまが美しく描かれている作品でもあるので、そこをいかに忠実に描けるかと。NAOYAと話し合いながら、最後まで試行錯誤して挑みました」

――NAOYAさんとは学生時代からのご友人とのこと。SNSではその仲むつまじい姿に「かわいい」「癒やされる」などたくさんの反応が寄せられています。
「元々NAOYAとは一緒に関西で頑張っていて、そこからお互い夢に向かって別々に東京に来て。“いつか一緒にお仕事がしたいね”と言っていたのですが、今回『セラピーゲーム』でそれをかなえることができて。うれしくもあり、すごく不思議な感覚でした。撮影中は“楽しかった”というのが一番大きいです」
――冨田さんから見た普段のNAOYAさんはどのような方なのでしょうか。
「僕より年上なのですが、壁を作らずフレンドリーに話してくれますし、すごく素直でピュア。MAZZELとしてパフォーマンスをしている時のNAOYAはクールな印象もありますが、普段のNAOYAはのほほんとした雰囲気で親しみやすくて。僕の意見を受け止めた上でアドバイスをくれたりもして、とても信頼している存在です」
――冨田さんが演じる静真同様、湊もNAOYAさんが演じることでここまで魅力的なキャラクターになったのだと感じます。冨田さんから見て、NAOYAさんが演じる湊はいかがでしたか?
「湊もそうですが、NAOYA自身にもツンデレ要素があったり、すごく合っているなと思っていました。なので、静真として生きている時も入りやすかったですし、カメラが回ってないところでもどこか湊と接しているような感覚がありました」

――6話まで放送され、出会いから裏切り、再び心を通わせて…とさまざまなことを乗り越えてきた2人。湊と静真、2人の関係性のどのような部分に美しさを感じていますか?
「全く知らない他人同士がバーで知り合って、一夜を共にするという。大人の恋の始まり方ではありますが、そこからデートして、お互いのいいところも悪いところも知って、それでもお互いやっぱり好きだとあらためて感じて歩いていく。その軌跡がすごくきれいだなと思います」
――劇中における静真は、徐々に湊と距離を縮めていく中で何をきっかけに恋に落ちたと捉えていますか?
「それはやはり遊園地でデートをした時だと思います。それまでの湊はツンとしていて、とっつきにくいところもあったと思うのですが、一緒に遊ぶ中で初めて無邪気に笑うところを見て、そのギャップにひかれたのかなと。僕自身も演じていて、湊はそういうギャップが魅力的だなと思いました」
――撮影時のエピソードも含めて、これまで放送された中で特に心に残っているシーンを一つ教えてください。
「4話で静真が湊に賭けをされていたと知ってしまうシーンは印象深いですし、大事なシーンだと思っています。初めは湊に対して申し訳なさを感じながらも接していくうちにどんどん好きになって、いい感じになってきた時に(落とせるか)賭けられていたと知ってしまう。大人同士で信頼していた人に裏切られるのって、よりえぐられるものが大きいと思うんです。それがさらには大好きな人というのが酷(こく)過ぎて…。感情を作るのがすごく難しかったのですが、あの場に立った時に自分の中で腑(ふ)に落ちるお芝居ができて、監督にも『めちゃめちゃいい』と言っていただけたんです。なので、ぜひ見ていただきたいですし、たくさんの方に共感してもらえると思っています」
――そこから賭けをされていたと知って関係を切るのではなく、バーに行き、“出会った夜、俺は何をしてしまったのだろう”と理由を探ろうとするところは静真がスパダリと言われるゆえんでもありますよね。
「本当に、静真だからこの行動ができるのだろうなと思いました。もし僕が同じ立場に立ったらその行動はできないと思うので、静真の人間性の素晴らしさをあらためて感じて。裏切られたと苦しみながらも、愛する人を信じて行動する。今回静真を演じて勉強させてもらったこと、人として成長させてもらった部分も多いです」

――佐藤瑠雅さん演じる湊の兄・樹、HAYATOさん(XY)演じる弟・翔平との関係性も見どころの一つです。お二方とは初共演ですが、まず佐藤さんの印象はいかがでしたか?
「瑠雅くんは今回が初めましてなのですが、すごく波長が合うんです。ただ、撮影中に僕がお芝居をしていると、カメラマンさんの後ろでずっと変顔をしてくるんですよ! シリアスなシーンでも変顔をしてきた時は困ったのですが(笑)、現場を明るく盛り上げてくださる存在で、プライベートでもそれは変わらなくて。一緒に洋服を買いに行ったり、ご飯を食べたり、それこそ最近は2人でフットサルに行ったりもして、仲良くしていただいています」
――それでは、HAYATOさんはいかがでしょう。
「HAYATOくんが所属しているXYには『0年0組 -アヴちゃんの教室-』(日本テレビ)でご一緒していた方々もいらっしゃって、龍宮城としては結構交流があるグループなんです。なので、翔平役がHAYATOくんと聞いた時は驚いたのですが…そもそも今回(共演者に)知り合いが本当に多いんですよ!(笑) その中で、HAYATOくんは撮影前まであまりお話ししたことがなかったのですが、本読みで初めてお会いした時からフレンドリーに話しかけてくださって。撮影を終えた今でも連絡を取り合っていますし、瑠雅くん同様に仲良くしていただいています」
――撮影後、NAOYAさんとも相変わらず交流は続いているのでしょうか?
「はい。NAOYAとはより連絡を取るようになりましたし、お家に遊びに行くことも増えました。それこそ兄弟役の2人も含めて、“今度4人でスポッチャに行こう”と約束しています」
――NAOYAさんのお家ではどのようなことをして過ごすのですか?
「お互いのライブ映像を見たりすることが多いです。僕、MAZZELさんの楽曲が大好きで、NAOYAに歌い方やパフォーマンスの魅せ方を教えてもらったり…と、勉強会的なこともしています(笑)」

――冨田さんはアーティストとして活躍しながら俳優としても活動されていますが、先ほどもこのスタイルが「夢だった」とおっしゃっていました。その理由は?
「アーティストとしてのみならず、俳優としても“誰かに勇気を与えられる人になりたい”という夢を長年抱えながらもどこかあいまいだったのですが、事務所の先輩方の活躍を間近で見たことでそれが確信に変わって。どちらの活動においても活躍されている姿がすごくカッコ良くて、僕もこうなりたいと強く思ったのがきっかけです。夢をかなえるためにも、これからもっと努力していきたいです」
――冨田さんが俳優というお仕事に感じている楽しさはどのような部分なのでしょう。
「このお仕事ならではで、やはり別の人になれるところです。お芝居を通して、他の職業を体験できますし、いろいろな感情を知れますし、別軸の世界を生きることができる。それが僕にとって、このお仕事に楽しさを感じる理由の一つかなと思います」
――最後に、クライマックスに向けてのドラマの見どころのアピールをお願いいたします。
「2人の関係性が最終的にどういうラストに向かうのか、ここからどういうふうに物事が一つ一つ起こっていくのか。湊のお母さんのことをはじめ、過去に起きたことが積み重なって、今後もさまざまな展開が待ち受けます。それらが2人にどんな影響をもたらすのか、映像の隅々まで細かく見ていただけるとより楽しんでいただけると思います。ぜひ最後まで見守っていただけたらうれしいです」

【プロフィール】
冨田侑暉(とみた ゆうき)
2004年12月7日生まれ。滋賀県出身。オルタナティブ歌謡舞踊集団・龍宮城のメンバー。近作はドラマ「タクミくんシリーズ ―Drama―」(BSフジ/25年)など。1月16日より、東京・日本青年館ホールで開幕する舞台「セラピーゲーム」にも出演。
【番組情報】
ドラマ「セラピーゲーム」
日本テレビ(関東ローカル)
水曜 深夜0・59~1・29
※FODにて先行独占配信、TVerにて見逃し配信。Huluにて放送終了後1週間後から配信。
【取材裏話】
「僕自身にスパダリ要素はあまりない」と語る冨田さんですが、取材後マネジャーさんから「(龍宮城の)メンバーといる時、荷物を一番持ってくれます。荷棚に上げてくれたり…」とすてきなエピソードが。本日12月7日に21歳の誕生日を迎えた冨田さんの毎日が、より色鮮やかなものになりますように。
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取材・文/TVガイドWeb編集部
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