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放送局から直送便・ドラマ版

「ifの世界で恋がはじまる」Ｗ主演・醍醐虎汰朗＆中川大輔が名シーンの裏話明かす2025/11/28 18:00

　海野幸さんの小説「ifの世界で恋がはじまる」を醍醐虎汰朗さんと中川大輔さんのダブル主演で実写ドラマ化した本作が、MBSほかで放送中。技術部から営業部に異動し、周囲になじめず孤独な日々を送っていた加納彰人が、ある日“理想の自分”が生きる並行世界に迷い込んでしまい…。夢のような日々を送る中、自身の本心と向き合い、関係がこじれてしまった同期のエース・大狼誠司と再び心を通じ合わせる、再構築ラブストーリーを描く。

　現実では彰人に厳しいが、並行世界ではまるで別人かのように溺愛する大狼。それに戸惑いながらも成長していく彰人と、大狼の魅力的なギャップに多くのファンが心揺さぶられている。撮影を終えた彰人役の醍醐さんと大狼役の中川さんに、彼らを演じるために取り組んでいたことや撮影裏話、お気に入りのシーンや互いの印象などを聞いた。

――現在2話まで放送されましたが、これまでにない世界観の物語が話題を呼んでいます。本作への出演が決まった時の心境はいかがでしたか？

醍醐　「純粋にうれしさを感じました。同時に、僕の友人たちもBL（ボーイズラブ）作品に挑戦していて、その難しさをあらかじめ分かっていたので、覚悟が必要だなと。“絶対に面白い作品にしたい”という気持ちを強く持って撮影に臨みました」

中川　「僕は主演を務めることが初めてなので、まずそれがすごくうれしかったです。同時に、“絶対面白い作品にしたい”と気合も入りました。原作も台本も、読んだ時に“1秒も無駄な時間がない、すごく完成された作品だな”と感じて。その面白さを逃がさないように映像化していきたいと思いました」

――お二人は本作のどのような部分に面白さを感じましたか？

醍醐　「この作品はファンタジーを織り交ぜていますが、いい意味でファンタジー過ぎないといいますか。並行世界といっても、彰人にとっては現実のような世界なんですよね。その中で、現実と並行世界を生きる、演じる上でのバランスみたいなものは監督とすごく話しました。最初の頃に、監督から『皆さんきっと彰人に感情移入して見ると思うから、彰人こそ自然体でいないと置いていってしまうよね』ということを言っていただいて、僕自身も全く同じ考えだったので、本読みの段階から安心して取り組めて。その後もたくさんご相談しながら進めていきました」

中川　「僕も、このパラレルワールドという設定が2人のラブストーリーのいいスパイスになっていると思いました。僕が演じる大狼というキャラクターは、同一人物なのに現実と並行世界では加納に対してまるで違う接し方をしていて、時に現実の自分に対して嫉妬をすることも。そういうところは今まで見たことがない世界観でしたし、視聴者の方にも楽しんでいただけると思いました」

――並行世界では彰人は周囲の人々の対応の変化に驚き、対する大狼は彰人に対する接し方が全く変わり甘々に。演じ分ける上で、意識していたことはあるのでしょうか。

中川　「大狼が加納に対して好意を抱いていることはどちらの世界でも変わらないので、僕はその表現の仕方が違うだけだと捉えて演じていました。加納のことが好きだと自覚するまでに時間こそかかりますが、自分で気付かないところで多分ずっと好きではあったと思うので、その吐き出し方がツンデレなのか、デレデレなのかという部分だけですね。大きく変えているのは」

醍醐　「彰人はどちらの世界でもキャラクターは変わらず、翻弄（ほんろう）される側ではあるのですが、それぞれの世界で周囲に心を開いている度合いと社交性、それらを0から10で数値化しながら演じていました。台本通り順番に撮れるわけではないのもあり、きっと途中でつじつまが合わなくなるだろうなと思ったので、自分の中で毎シーン数値を決めていって、『ここはもう少し周りと目が合うかな？』など、監督と話し合いながら。その上で、いざ演じて違和感を覚えた時には表現を変えてみたり、そういう調整を大事にしていました」

――お二人は本作が初共演となりますが、第一印象はいかがでしたか？　また、撮影を経て変化した部分があれば教えてください。

醍醐　「第一印象は大きい人だなって。隣に並んだ時にちょうど僕の頭が中川くんの肩の位置くらいだったので、“大きいな～”と思いました（笑）。あと僕、『今日、好きになりました。』（※中川がMCを担当）が好きでよく見ているのですが、いつも優しい顔でお話ししている印象が強かったので、“きっと優しい人なんだろうな”というイメージから入って。実際に撮影が終わるまで一緒に過ごして、そのイメージは最後まで変わることなく、終始穏やかでした。大変な時も疲れを全く顔に出さず、いつもフラットにいてくれたので、隣でやっていてすごく安心できましたし…やっぱり最後まで大きかった！（笑）」

中川　「うん、そこは変わらないかも（笑）。僕は、初めて会った時からすごくエネルギッシュな方だなと思いました。今日もそうですが、まず朝のあいさつから元気が良くて、エネルギーに満ちあふれた方だなって。僕も以前から醍醐くんが出ている作品やアフレコをしている時の映像などを見ていて、作品や役に入り込む方なのだろうなと思っていたら、その通りでした。性格もそうですが、演技の仕方も僕は真逆な感じがして、一緒にやっていて面白かったですね」

――1話から、並行世界で大狼が彰人を“お姫様抱っこ”するシーンが登場しました。SNSでも大狼の豹変（ひょうへん）ぶりに大盛り上がりでしたね。

中川　「それまでツンツンな大狼しか出てこず、急に甘々な大狼が出てくる最初のシーンなので、視聴者の方にもその変化が分かりやすく伝わるよう、より甘々にほほ笑みました（笑）」

――お芝居においてもお姫様抱っこをする機会は決して多くないと思うのですが、醍醐さんを抱っこしてみていかがでしたか？

中川　「重かったです」

醍醐　（爆笑）

中川　「成人男性の重みを感じて、もっと筋トレ頑張ろうって思いました（笑）」

醍醐　「僕は人生で初めてお姫様抱っこされたのですが、身動きも取れないし、何をしたらいいのかが分からなかったです（笑）。キュンというよりも照れてしまって、どこを見ていいのかも分からないし、当然顔は見られない（笑）。でも、その感覚は彰人も同じだと思ったので、そのまま演じました」

――劇中、数々のすてきなシーンが展開しますが、それぞれ印象に残っているシーンを一つずつ挙げていただくと？

醍醐　「僕はキスシーンでしょうか。美しく表現すべく、真っすぐ向かい合って、横にちょっとずれて、首を傾けて…ということをしているのですが、こういうワンクッションをはさむキスシーンは初めての経験で。日常ではしない動きですし、一種のスポーツのようでもありました（笑）。お姫様抱っこのシーンもそうですが、ずっと中川くんと協力プレーをしていた感覚があります」

中川　「僕は最終話の、加納と2人で大事な話をするシーン。台本8ページ分、時間にすると7分ぐらいのシーンを長回しで撮ったんです。それを何テイクか全部長回しで撮影したので本当に緊張しました…。約7分のシーンではあるのですが、体感としては3秒くらいで（笑）、終わった後はもう達成感と疲れがすごかったです」

――彰人と大狼、それぞれご自身が演じたキャラクターのどのような部分に魅力を感じましたか？

醍醐　「彰人は感情の起伏がとても激しい人間です。日々揺れ動く中で彼が成長していくスピード感というのは、いま役を離れてみるととても魅力的だなと思います。彰人をひたすらに懸命に演じる日々で、何が彼の魅力かということまでは考えることができなかったのですが、今振り返るとそこなのだろうなと」

中川　「大狼はすごく不器用なところがかわいらしいなと思います。撮影中、“ツンデレっていいな”と何度も感じて（笑）。この作品を通して、ツンデレからしか得られない感動があることを知りました（笑）。映像ではそれがどう写っているのかもすごく楽しみです」

――それぞれキャラクターとしては演じやすかったですか？　もしくは難しかったのでしょうか。

中川　「普段の僕はテンションが高くなく、どちらかというと静かなキャラクターの方が自分に近いのかなと思っていて。なので、現実の大狼は演じていてもしっくりきたのですが、甘々な大狼は自分とかけ離れていて難しかったです。加納のことを褒めたり、頭をポンポンしたりとさまざまな甘いシチュエーションが登場するのですが、周りの方々にアドバイスをいただいたり、“実際にこういうことをされたらどんな気持ちになるかな”と想像しながら演じていました。僕自身はツンデレではないので、“大狼はかわいらしいな”と思いながら（笑）」

醍醐　「彰人は感情の起伏が激しいのと、皆さんに感情移入していただくことを考えると、感情的にお芝居しないと成り立たないなと思って。ある程度事前にプランを考えつつ、基本的にはその場その場で勢いに乗りながら、大狼を好きという気持ちを常にファーストに持って臨んでいました。“大狼に認められたい”という思い、彼のことを純粋に強く思えば演じられるキャラクターだったので、やりにくさはあまり感じなかったです。それぞれの世界における周囲とのバランス感は難しかったですが、どんどん乗っていけたシーンが多く、そんなに難しくはなかったのかなと思います」

――劇中の彰人のように、もしお二人が壁にぶつかった時はどのように立ち直りますか？

醍醐　「僕はその時思っていることを言語化し、マネジャーさんに話して慰めてもらって、太ももをたたいて根性でいきます！（笑）」

中川　「そういえば、何回かたたいているの見たな（笑）。体育会系だな～って」

醍醐　「気合が入るの。気合を入れたい時は太ももをたたく癖があります（笑）」

中川　「そうなんだ。僕は寝たら結構忘れちゃうんです。例えば、誰かに怒りの感情を抱いたとしても、寝て、次の日会ったら楽しく話していたり。たくさん食べて、寝ることが一番です！」

――仲良しなお二人ですが、撮影中に互いに刺激を受けた部分やすてきだなと思った部分を教えてください。

中川　「今の話ともつながるのですが、熱いところです。うまくいかなくて、太ももをたたくようなところも見せられる、そういう熱さがいいなって。本人は決して誰かに見せるためにやっているわけではないと思うのですが、そういう姿を見ると周りも気合が入りますし、応援したくなるじゃないですか。僕にはない部分なのでうらやましいです。醍醐くんは、きっと生まれながらに作品を引っ張っていく人なのだと思います」

醍醐　「ありがとう。中川くんの魅力はブレないところ。僕は嫌なことがあったら顔に出てしまうタイプなのですが、中川くんは全く出なくて。もちろん内面では感情が揺れ動いていると思うのですが、本人は『そんなに気にしていない』って言うんです。なので安心感があって“この人は頼れる”と思えますし、実際に悩んだ時にはアドバイスをくれて。いろいろ相談できて助かりましたし、すごくありがたかったです」

――すでにクランクアップされているそうですが、今あらためて振り返ってどのような撮影期間になりましたか？

中川　「本当に面白い作品にできた感覚がありますし、悔いがない撮影期間を過ごせました。長回しのシーンも多くて、そういうシーンは演じていて特に楽しかったです」

醍醐　「僕も達成感に満ちあふれています。短期間で走り抜けたというのもありますが、現場の雰囲気も良く、皆さんと話し合える環境だったので、他のところに集中力を削がれることがなく、純粋に作品と向き合うことができました。クランクアップの日の最後の撮影も、お互い大変な場面ではあったのですが、うまくハマっていいシーンにできたので、もう達成感が半端じゃなくて。さらっと“お疲れさまでした～”ではなく、“マジでお疲れさまでした！　やり切った～！”という感じで終えることができました！」

【プロフィール】
醍醐虎汰朗（だいご　こたろう）
2000年9月1日生まれ。東京都出身。25年の出演作はNetflixオリジナル「今際の国のアリス」シーズン3、映画「カラダ探し THE LAST NIGHT」「恋に至る病」（いずれも25年）など。26年1月7日より、舞台「千と千尋の神隠し」韓国公演に出演。

中川大輔（なかがわ　だいすけ）
1998年1月5日生まれ。東京都出身。メンズノンノ専属モデル。25年の出演作はドラマ「海老だって鯛が釣りたい」（日本テレビ系）、「東京サラダボウル」（NHK総合ほか）、「フォレスト」（テレビ朝日系）、映画「大きな玉ねぎの下で」など。

【番組情報】
MBSドラマフィル枠
「ifの世界で恋がはじまる」
毎週木曜　深夜1：29～1：59
テレビ神奈川、テレ玉、群馬テレビ、とちテレ、チバテレでも放送中
MBSでの放送後にTVer、MBS動画イズムで見逃し配信あり
FODで見放題独占配信中

出演：醍醐虎汰朗、中川大輔、葉山侑樹、芳村宗治郎、萩原護 / 土佐和成、こばやし元樹

【プレゼント】

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【締め切り】2025年12月26日（金）正午

【注意事項】
※ご当選者様の住所、転居先不明・長期不在などにより賞品をお届けできない場合には、当選を無効とさせていただきます。
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