新キャプテンは渡邊雄太。バスケ男子日本代表の新たなミッションが始まる。2025/11/26 12:00

バスケットボール男子日本代表が「FIBA バスケットボールワールドカップ 2027 アジア地区予選」に向けての合宿を行い、メディアの取材に応じた。ヘッドコーチ(HC)を務めるトム・ホーバスは「パリ五輪後、あまり日本らしい、いいバスケットを見せられなかった。アジアカップでは新しいプレーなど、いろいろトライをしました。これからワールドカップに向けて旅が始まります。私の中では旅というよりはミッションです。遊びとかはない。ちゃんとやる。みんなで勝つ、そういう気持ちです」と決意を新たにし、新キャプテンには渡邊雄太(千葉ジェッツ)を指名した。「(渡邊)雄太は、誰にでもストレートに意見を言える。そういうパッションがこのチームには必要」と、理由を明かした。



パリ五輪以来の代表選出でキャプテンに指名された渡邊は「責任を持ってやらないといけない」「キャプテンが目立っているチームは二流だと言われるので、そうならないように。気付いた人が声を出すチームにしたい」と決意を語った。ワールドカップ(W杯)に向けての初戦となる台湾戦については、「絶対に負けられない。しっかりと強い気持ちを持って臨みたい」と意気込みを語った。


チーム最年少19歳で、初のA代表選出となった瀬川琉久(千葉ジェッツ)は、「(初戦の台湾戦は)地元の神戸での開催なので、自分の得点を取るスタイルは変えずに、最年少らしくハッスルプレーやエナジーを出してしっかりアピールして、(最終12人の)メンバーに選ばれるように頑張りたい」「湧川颯人選手が同部屋で年も近いので、フレンドリーに話せて頼りになります」とコメント。緊張しながらもいい雰囲気で合宿を過ごしているようだ。し烈なポイントガード(PG)争いの中で、ホーバスHCが求める相手のPGを抑えることとペイントアタックは「自分の得意としているところ」と自信をのぞかせた。


PGのポジション争いでは、齋藤拓実(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)と安藤誓哉(横浜ビー・コルセアーズ)の2人も注目される。「ペイントアタックと状況判断、あとはビッグマンとの連係」(齋藤)、「自分のアグレッシブなスタイルは変えずにやりたい。個人的にはスペーシングの問題が気になっているので、コミュニケーションを取ってやっていきたい」(安藤)と、自身の役割や強みについて語ってくれた。
ホーバスHCも「齋藤選手はずっと前から好きだった。ジョシュ(・ホーキンソン)と上手にできるかテストです」「(安藤)誓哉は『120%やりたいです!』と。彼は気持ちが熱い人。そこが好き。このチームにフィットする」と語る。経験豊富でBリーグでも屈指のPG2人がどんな化学反応をもたらすか楽しみだ。

そして、日本代表不動のPG・富樫勇樹(千葉ジェッツ)は、日本らしいバスケに必要なことを問われると、「トムさんも言っていましたけど、もう少しベーシックに戻ってシンプルに戦う」と語り、初戦の台湾との2連戦については「日本が目指しているところが五輪なのであれば、(同じ予選グループの)中国、韓国、台湾のどの国も倒さないといけない。2試合とも勝って、次につなげることが今いる選手の役割」「東京五輪前の4連敗を知っているのが、僕と馬場(雄大)だけなのかな? 連敗スタートすると本当に大変なので、その危機感を選手が持ってやれるかは大事」と、過去の苦い経験を知るベテランとして気を引き締めていた。
さらに「相手のガードの選手は同い年で、台湾とは何度も戦っています。20点以上取ってくるガードの選手が何人かいて、ちょっとストリートっぽいというかリズムが違う感じでアグレッシブに来る選手が多いイメージ。そこはチームとしてスカウティングしていかないといけない」と、対戦する台湾の印象を明かした。
JBAの島田慎二会長が「日本バスケの本当の意味での未来を占う大事な局面」と語るように、日本代表の結果が現在のバスケットボール熱の行方を左右する。2027年のワールドカップ、そしてその先のロサンゼルス五輪に向けて、大事な1歩目となる11月28日(ホーム)と12月1日(アウェー)の台湾戦。新たなミッションに挑む日本代表にエールを送ろう!

そのほかの選手のコメントもお届け!

富永啓生(レバンガ北海道)
「Bリーグで学べることはたくさんあります。ドライブやプレーメークなど、去年から成長できた部分はたくさんあるので、日本代表のレベルアップに貢献できたらと思います。W杯に向けて絶対に負けられない、すごく大事な試合になるので、自分としてもすごく気合が入っています。3ポイントを積極的に確率よく決めるのはもちろん、それ以外にもオフボールの動きで相手DFを引き付けることも自分の役割だと思います」

馬場雄大(長崎ヴェルカ)
「本当に一つずつ勝っていかないと、ロス(五輪)を語る場合じゃないと思うので。もちろん、大きな目線では見ますけど、1個ずつ目の前の試合を戦っていって、試合を重ねるごとにチームとして成長していきたい。パリ(五輪)の借りをロスで返せるように、いいチームを作っていきたいです」

吉井裕鷹(三遠ネオフェニックス)
「(アジアカップでの課題を聞かれ…)個人としてはボディバランスが悪かった。チームとしてはボールプレッシャーを掛けられた時に、どうやってプレッシャーリリースするか。3ポイントシューターが守られた時に、どう攻めるか。もっといいバスケをするために、もっと模索しながら日々の練習に取り組みたい。(台湾との)この2戦、死ぬほど大事です。落としたらW杯には出られない、そのぐらいの気持ちでやらないといけない」

ジョシュ・ホーキンソン(サンロッカーズ渋谷)
「コンディションはすごくいいです。スケジュールはタフですが、体重が落ちないように気を付けています。(齋藤選手や安藤選手ら)PGとの2メンゲームはすごく重要になってくると理解しています。過去に河村勇輝選手やテーブス海選手とはすごくいい関係でやれていました。今回、齋藤選手や安藤選手と一緒にやるのは初めてですが、彼らが日本でもトップクラスのPGというのは理解していますし、彼らといい関係性を築ければ、その先にチームの勝利が見えてくるので、彼らとのプレーを楽しみにしています」

西田優大(シーホース三河)
「アジアカップで(チームとして)ペイントアタックが少なかったという反省点が出ていたので、そこは、Bリーグのシーズンでも自信を持ってやれている部分なので、みんなと違う色をそこで出せたらと思っています。(齋藤)拓実さんは間合いの取り方がうまい選手だと思っていて、さっきのワークアウトの時もプレーについていろいろ聞きました」

川真田紘也(長崎ヴェルカ)
「いつも通りのビッグマンの仕事、スクリーンやリバウンド、特にスクリーンは自分の武器だと思っています。今シーズンはなかなか自分のチームで試合に出場できていませんが、過去のプレーを評価して代表に呼んでくれていると思うので、そこは愚直に、トムさんに求められることをひたすらやっていきたいです」

金近廉(千葉ジェッツ)
「トムさんにも言われていますけど、ドライブはもう少し増やしてアピールしたいです。ジェッツでもコーチと一緒にワークアウトしていて、相手にぶつかってコンタクトがある中でも強くフィニッシュ、レイアップに行く練習に取り組んでいます。もちろん、一番の武器はシュートです。ただシュートが入らない時も、ドライブやカッティングで貢献できれば、3ポイントシュートも気負わずに思い切り打てるので、Bリーグでも確率が上がっているのはそこが要因かなと」

ニック・メイヨ(広島ドラゴンフライズ)
「大卒1年目で来日して千葉ジェッツでプレーして、その後も北海道、広島でプレーして、今、ナショナルチームでプレーするというのは、正直、そんな未来があるなんて思ってもいませんでした。代表のメンバーはみんないい選手ですし、これから一緒にやっていくのが楽しみです。この2試合は絶対に勝ちたいので、できることをすべてやって結果を残したいです」

狩野富成(サンロッカーズ渋谷)
「信州ブレイブウォリアーズと日本代表で得た経験が、自信につながっています。いろんな主役(クラス)の選手が集まっているので、レベルももちろん高くなっていますし、その中でもアピールしていければ。アピールしたいところは、ダンクやブロックです」






放送・配信情報
「FIBAバスケットボールワールドカップ2027 アジア地区予選 Window1」
日本 vs チャイニーズ・タイペイ(台湾)
●BS日テレ
2025年11月28日(ホーム) 午後6:58~(生中継)
●ライブ配信
DAZN https://www.dazn.com/ja-JP/home
TVer https://tver.jp/
「FIBAバスケットボールワールドカップ2027 アジア地区予選 Window1」
日本 vs チャイニーズ・タイペイ(台湾)
●BS朝日
2025年12月1日(アウェー) 午後7:54~(生中継)
●ライブ配信
ABEMA https://abema.tv/
DAZN https://www.dazn.com/ja-JP/home
TVer https://tver.jp/
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