「何をやっても正解になる役」渡邊圭祐、「恋愛禁止」郷田の裏側と慎也(佐藤大樹)との激突シーン2025/08/29 01:00

放送が進むごとにSNSで「目が離せない」と話題の読売テレビ・日本テレビ系ドラマ「恋愛禁止」。「放送禁止」など数々の衝撃作で知られる長江俊和氏が脚本を手がけ、緻密な人間描写と予測不能な展開で視聴者を翻弄(ほんろう)している。元恋人を衝動的に殺してしまった木村瑞帆(伊原六花)。しかしその犯罪は跡形もなく消えた――。誰が、何のために遺体を隠したのか。恋愛の果てに一線を越えた者たちが織り成す“恋愛ホラー”サスペンスだ。
主人公・瑞帆(伊原)を取り巻くのは、元恋人・倉島隆(小久保寿人)、夫・津坂慎也(佐藤大樹:EXILE/FANTASTICS)、そして純粋さの果てにゆがんだ愛を注ぐ郷田肇(渡邊圭祐)という3人の男性たち。中でも視聴者をざわつかせているのが渡邊演じる郷田。多額の資産を持つ個人投資家で、街角で偶然見かけた瑞帆に恋をし、距離の詰め方を誤って尾行や監視に走っていく。
愛か狂気か、その境界線を漂う郷田をどう作り上げたのか。そして視聴者の予想を裏切り続けるクライマックスに向け、本人は何を思うのか。撮影を振り返りつつ、素顔の渡邊ものぞかせてもらった。
――放送初期のインタビューで「郷田が悪人っぽく見えないように気を付けて演じた」とお話されていました。具体的には、どういうところを意識して演じられたのでしょうか。
「愛情って、とてもすてきで美しいものですよね。その“愛”を原動力にして動いている、非常にピュアな人物だというのが、僕の中でのキーワードでした。愛が大きすぎるがゆえに、狂気に陥ってしまう。そんな捉え方だったので、『俺は悪い人ですよ』といった見せ方は、なるべく避けるようにしました。具体的に“これ”と決めて演じたわけではありませんが、そうした感覚を大切にしながら、郷田という人物を作り上げていきました」

――第5話のラストから第6話冒頭にかけては、瑞帆からきつい言葉を浴びせられた郷田が、一変した表情や空気を見せる印象的な場面でした。あのシーンでは、感情表現をこれまでと変えたのでしょうか。
「台本上でも大きく切り替わる場面でした。全体を通してミスリードを仕掛けたくて、『この人がやったんじゃないか』という匂いを残すように演じています。愛以外の感情や、冷静さ、淡々とした部分も意識しながら。あの場面は、ただ楽しんで演じていたというか、『あれは何だったんだろう』と後々つながっていく瞬間にできればと思っていました」
――ブラインドに頭をぶつける動きも印象的でした。あれは事前に決めていたのですか。
「最初からあのくらいの感じで芝居をしていたと思います。瑞帆にあれだけ言われて、郷田の何かが壊れてしまった。それを物理的にも表したくて、テーブルの上に壊せるものがあれば壊そうと思ったんですが、そこにあったのはブラインドだけでした。何かにすがりたいけれど、崩れ落ちたくはない。まだ足で立っている人間でいたい。その時の光の差し込み方も含めて、面白い対比になるかなと考えました」
――監督の指示というより、ご自身のアイデアだったんですね。
「そうですね。自由にやらせていただけた部分が大きいです」
――あの場面をきっかけに、郷田がさらに“やばく”怖くなるのかと思いきや、意外にも瑞帆を見守る姿に戻りました。その切り替えには、どんな意図があったのでしょうか。
「あの場面でも郷田は『これじゃダメだ』と言っていて、何かがガラッと変わるわけではないんです。ベースは同じで、手段が変わるだけ。初心に立ち返る感覚ですね。台本上の流れもあり、根本的には変わっていませんでした。この先、麻土香(小西桜子)など、ほかの人物の裏側も見えてくるので、全部のミスリードを自分が引き受けられればと。結果的に、見る人をいい具合に惑わせられたのかなと思います」
――SNSでは「郷田が怖い」などさまざまな反応や考察が飛び交っています。そうした声はチェックされていますか。
「はい。ファンの方が感想を送ってくれるので目に入りますし、伊原さんや大樹くんもSNSで盛り上げてくれていて、とてもありがたいですね」
――反応を見て、「狙い通り」と思うのでしょうか? それとも「こう届いたのか」と思いますか。
「両方ですね。僕が犯人だと思ってくれる人もいれば、原作を読んで展開を予想している人もいる。『そうなるよね』という感想もありますが、それは僕ら役者の演技というより、脚本の構成やキャラクターの描き込みがしっかりしているからこそだと思います」
佳境突入! 緊迫の第9・10話の裏側

――怒涛(どとう)の展開を迎える第9・10話の台本を読んだ時の印象を教えてください。
「ワクワクしましたね。僕の芝居もそうですが、大樹くんや、伊原さん、小西さんがどのように役を演じるのか想像がつかなくて楽しみでした」
――第9・10話では佐藤さんとのシーンも増えますが、共演で印象に残っていることは。
「大樹くんは、ドラマのつながりを忘れるんです(笑)。指輪を忘れたり、食卓のチーズを食べちゃったり(笑)。でも、一瞬で熱量を上げられるのは本当にすごい。大変な中でもやりきるところは素晴らしいです」
――お互いの演技を通して「ここは良くなった」と思うシーンはありましたか。
「10話の慎也と二人きりのシーンですね。お互いに持ち寄ったものがあったのですが、監督の演技プランを選びました。それは監督にしか見えていなかったもので、僕らも想像していなかった激動のラストになったと思います」
――原作者の長江俊和さんが監督も務めていますが、ほかの現場と違うと感じたことは?
「長江さんは、自分が書いた台本でも一度役者に渡したら“役者のもの”と考えてくださる方で、すごく自由にやらせてもらえている感覚が強かったです。その中でもキャラクターへの愛は僕ら以上に深く、現場で直接その思いを聞けるのはありがたかったです。ラストシーンも原作者ならではの視点があって、“親として見守っている”ような温かさを受け取りました」
――クランクアップのコメントで「最後は一言も話さず見守る…郷田らしい最後だった」と話していましたが、その意味は?
「今回はストーカーという役どころだったので、現場ではとにかく“見守る”シーンが多かった。つかみどころがないけれど、愛の深さだけで突き動かされている。それが彼の本質だと感じています」
――ゆがんだ愛を抱えつつも、ほかの人物より真っすぐでまともにも見える郷田。演じていて、気持ちは重かったですか? それとも楽しさの方が大きかったですか。
「すごく楽しかったです。何をやっても正解になる役だったと思います。いろんなやり方があって、それを考えるのも面白かったです。“こんなことをしたら面白いかな”、“こうしたら気持ち悪く見えるかな”など。伊原さんにも『こんな距離感でしゃべってみようか』と相談して、あえて物理的に懐へ飛び込むような距離感を試すこともあって、相手からすると、やりづらくなる場合もあると思うので、そこは気を付けながら。そういうやりとりも含めて、とても楽しい現場でした」
2択で探る! 渡邊圭祐の「禁止されたら困るもの」
――ここからは少し雰囲気を変えて、作品タイトルにちなんだ2択質問です。まずは、「ロックフェス」と「映画鑑賞」。どちらが禁止されたら困りますか。
「どちら禁止されても生きてはいけますが(笑)、強いて言えばロックフェスです。最近は全然行けていないのですが、東北のフェスにふらっと行くのが好きで。チケットが取れるか取れないか、そんなドキドキも含めて“帰るまでが遠足”のような楽しみがありました」
――次は、「銭湯でのリラックスタイム」と「喫茶店でのゆったり時間」ではどちらを禁止されたら困るでしょうか?
「喫茶店です。好きなのでなくなるとちょっと寂しいですね。銭湯はされたとしても温泉に行けるならそれで充分です(笑)」
――最後の二択です。「地元・仙台への帰省」と「東京での一人時間」。
「間違いなく仙台への帰省です。東京での一人時間はなくても平気。仙台に帰れなくなるなら仕事を変えてもいいぐらい。それくらい仙台が好きで、友達や環境も全部含めて大切なんです」
――たくさんのお話ありがとうございました! 9話は、郷田と慎也が家で対峙(たいじ)する中、瑞帆は警察での事情聴取を受けている……。そんな場面で幕を閉じました。最終回に向けて、郷田自身と作品全体の見どころをお願いします。
「誰がどうなって、どういうラストを迎えるのか、きっと想像できないと思います。“種明かし”的な要素もあれば、『そういう終わり方になるんだ』という驚きもあります。10話の冒頭から中盤にかけては怒涛の展開になるので、SNSでも引き続き盛り上がってほしいですね。解釈はきっと一つではないので、それぞれの思いや心情を受け取ってもらえればいいなと思います。ラストシーンで僕がどこまで映っているかは分かりませんが、最後まで郷田として楽しめるところはあるはず。なので最後の最後まで注目して見てもらいたいです」

【プロフィール】
渡邊圭祐(わたなべ けいすけ)
1993年11月21日生まれ。宮城県出身。仙台でモデルとして活動した後、2018年に「仮面ライダージオウ」(テレビ朝日系)のレギュラーキャストに抜擢(てき)され、上京。主な出演作は、映画「八犬伝」(24年)、映画「三日月とネコ」(24年)、大河ドラマ「光る君へ」(24年/NHK総合ほか)などに出演。25年は、「財閥復讐〜兄嫁になった元嫁へ〜」(テレ東系)で瀧本美織とダブル主演を務めたほか、映画「女神降臨」で神田俊役を演じる。9月26日には、映画「沈黙の艦隊 北極海大海戦」の公開が控えている。
【番組情報】
「恋愛禁止」
読売テレビ・日本テレビ系
木曜 午後11:59~深0:59
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取材・文/斉藤和美
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