「40までにしたい10のこと」主演・風間俊介&庄司浩平が明かすドラマの裏側2025/07/10 12:00

テレ東系では、マミタさんによる同名漫画を主演・風間俊介、共演・庄司浩平で実写ドラマ化した「40までにしたい10のこと」(金曜深夜0:12 ※7月11日は深夜0:27~)が7月4日にスタート。40歳目前の枯れた上司・十条雀(風間)とクールな高身長イケメン部下・田中慶司(庄司)が織り成す、年齢や立場を超えて育まれる大人のオフィスラブストーリーを描き出す。
10年以上恋人なし、会社と家を往復するだけの毎日を送る雀は、気付けば40歳の誕生日まであと3か月…。人生の節目にふと感じた焦りから作った“40までにしたい10のことリスト”を慶司に見られたことで物語が動き出す。風間さんと庄司さんが雀と慶司に感じる愛しい部分、本作の魅力とは? 印象に残っているシーンや撮影時の過ごし方、2人の理想の“かわいいおじさん像”なども聞いた。
――お二方は原作も読まれたということですが、最初に手に取った時にどのような印象を受けましたか?
風間 「情報解禁時に出させていただいたコメントともかぶってしまうのですが、本当に温かさと切なさと寂しさと……ごめんなさい! 頭の中に『恋しさと せつなさと 心強さと』がつい思い浮かんでしまいました(笑)」
庄司 「そういう形容詞が三つ並ぶとね(笑)」
風間 「気を取り直して…(笑)。この作品はまるで休日の夕暮れのようで、ただ温かいだけではなく“この時間は永遠じゃない”と、寂しさのようなものも感じられるところが魅力的だなと思いました。そして、僕が演じる雀さんは39歳ですが、“もう40歳になるし”という説得力と、“まだまだですよ”と言ってもらえるフレッシュさ、そのバランス感を演じる上できちんと考えていかないと、と思ったのが第一印象ですね」
庄司 「僕はこれまで書籍という形でボーイズラブに触れたことがなく、今回初めてしっかり読んだのですが、すてきな人と出会って楽しい時間を過ごす中で、引っかかることや乗り越えたいことが起きながらも、お互いのことを大切に思い手と手を取り合う…。僕がこれまで読んできた恋愛漫画といい意味で何も変わらないなと思いました。いわゆるバケットリストと言われるものを“40までにしたい”とオリジナルにしているところもそうですが、オフィスラブや年齢差など面白い要素がたくさん詰まっていて、マミタ先生が本当に素晴らしい世界観を作り上げているんですよね。ラブシーンもとても美しく描かれていて、芸術のようにも感じましたし、多くの方々がとりこになる理由にあふれているなと思いました」

――雀と慶司の恋愛模様を描くにあたり、撮影前など何かご相談はされたのでしょうか。
風間 「もちろん日々の撮影の中では話し合いながらやっていたのですが、撮影が始まる前でいうと…本読みの時にここはどういう具合かとか、温度感がどうか、みたいなことは話したよね?」
庄司 「はい。監督も含めて、原作の温度感を失わずに、3次元で表現する上での調整のようなことを」
風間 「庄司くんとは、初めて会って話した段階でこの作品が描いているものをどう捉えたかというのがすでに一致していることを感じられたので、あとはもう身体的な、横に並んだ時の雀と慶司の感覚というのを確かめてみようと。それで、庄司くんに立ってもらって、その目の前に僕が立ってみたんです。そしたら、この身長差(約24cm)もあり、僕がバックハグを待っている人みたいになってしまって! “えっ、もう撮影始まってた?”っていう(笑)」
庄司 「“まだ始まってないけど?”と驚きましたね(笑)」
――先日の会見時にも、息ぴったりのトークを繰り広げていたお二人。お互いの第一印象と、撮影を経て変わった部分があれば教えてください。
庄司 「僕は、芸能活動を始める前からもちろん風間さんのことを知っていたので、“遠い人だな”なんていうふうに勝手に思っていたんです。ただ、これまで拝見してきた作品であったり、毎週月曜の朝にテレビで見る風間さんから感じていた柔らかい雰囲気というのは、実際にお会いしても相違がなくて。その上、風間さんはいつも現場の空気を和やかに保ってくださって、みんなが疲れてきた時に明るいエネルギーを注入する方法をたくさん持ってらっしゃるんです。作品のことを考える深度もすごく深いですし、メンターという意味でもリスペクトできる方です」
風間 「庄司くんは、第一印象からほぼ変わっていなくて…」
庄司 「でかいってこと?(笑)」
風間 「そう。通天閣と同じ大きさなんだよね?」
庄司 「これなんですよ。2人で立ってお芝居をしている時に、風間さんの目線がこの辺(はるか上を指す)を見ていることがあって!(笑)」
風間 「文字にするの大変ですよね…申し訳ありません(笑)。庄司くんとは、初めて会った時から不思議と4~5年一緒に仕事をしていたような空気感が生まれて。それが驚くほど心地良くて、2か月くらい撮影をしていた中で変わることはなかったです。ただただ楽しい思い出が増えていく、そんな日々でした」

――先日第1話が放送され、「雀さんと慶司そのまま」「キュンキュンし過ぎた」などと称賛の声が多く上がっています。それぞれ風間さんは雀を、庄司さんは慶司を演じるにあたり、特にどのようなことを意識されていたのでしょうか。
風間 「今回、ある種のヒロイン性といいますか、そういうものを持ち合わせているキャラクターを演じて、恋愛ドラマでヒロイン役の方が担っているものは本当に大きいのだな、角度一つでも伝わり方が変わるものなのだなとあらためて実感しました。そして、雀さんはかわいらしいキャラクターですが、それは自分の好きなものに一生懸命だからこそのかわいさで、けして自分ではかわいいと思っていないんですよね。なので、演じる中でかわいいをやってしまうとかわいくない瞬間が生まれてしまうと思ったので、あえてかわいさを作ることはしていません。慶司のことを心からいとおしく思っていれば自然と顔が輝くのではないかな、と思いながら撮影していた記憶があります」
庄司 「慶司はジャンル分けした時に便宜上クールにはなりますが、実際はあまりそうではないんですよね。原作でも同僚たちと仲良く話しているし、雀さんと遊ぶ時も楽しそうにしていて、分かりやすくクールな人物、アニメーション的な感じではないのかなと。加えて、慶司に対する“カッコいい”という言葉が指す部分も、もちろん外見的なことはありつつ、振る舞いや何事にも真摯(しんし)に向き合えるところ、雀さんのことをすてきだなと思えるところだと感じて、それが表ににじみ出ていたらうれしいなと考えながらやっていました。…どうでした?」
風間 「すっごいカッコ良かった!」
庄司 「今の太字で書いてください!(笑)」

――それぞれご自身が演じたキャラクターに感じた魅力はいかがでしょう。
風間 「この作品はジャンルでいうとボーイズラブですが、オフィスラブに加えて上司と部下という関係性、さらには身長差…など、物語を彩るさまざまな要素が詰まっています。そんな中、雀さんが会社と家で見せる姿は全く違っていて、会社では部下たちのことをしっかり見られるできた上司ですが、家では一転してかわいらしくなる。それが慶司と一緒に過ごすようになり、時に会社でもかわいらしさが見えてくる、そういう変化が魅力的だなと思っていましたし、皆さんにもそこにときめいてほしいな、と願いを込めて演じていました」
庄司 「慶司はとても真面目で、その仕事ぶりは雀さんにも評価されているほど。ただ、雀さんと仲を深め、共に時間を過ごすようになり、ちょっとした隙が生まれたりして。物語が進むにつれて、実は雀さんの方がいろいろ気にしていることが明文化されますが、慶司も同じで、年齢の差やキャリアの差など、至らなさを感じる瞬間が何度も訪れるんです。そこが描かているのが、原作もしかり、この作品の魅力的な部分だなと。その葛藤の中で2人が関係性を変化させていくという展開が、この作品が多くの方々から愛される理由の一つであり、初めてボーイズラブに触れる方にも楽しんでいただけるポイントになると思っています」
――それでは、お互い相手のキャラクターに感じる愛しい部分も教えてください。
風間 「慶司は、先ほども庄司くんが話してくれたように、ずっとクールかと言ったらけしてそうではないのですが、むしろ雀さんとの恋模様によって起こるほころびや焦りが魅力だと思っています。眼鏡の奥にちょっとした動揺のようなものが見えた瞬間こそ、このキャラクターの魅力が増幅されるような」
庄司 「雀さんは慶司よりも分かりやすく、いろいろなことが変わっていきます。それは共にリストをかなえていく中でも、そして会社でも。お互いの魅力を徐々に知り、理解し合っていく中で、かわいらしさのみならず、頼れる部分や上司としての魅力もより見えていきます。そもそも1人の人間としてすてきな方ですし、そんな雀さんを彩り鮮やかに演じてくださった風間さんには感謝しかありません。風間さんが目の前で起こすアクションをキャッチする日々は、とても楽しかったです」

――雀が大切にしているぬいぐるみ・すず子のかわいらしさも注目を集めています。風間さんはすず子と共演されていかがでしたか?
風間 「人やペットなど、何を“家族”とするかは人それぞれですが、雀さんにとっては間違いなくすず子、そしてぬいぐるみたちが家族なんです。そういう意味で、家でのシーンでは基本的に1人ですが、いつもすず子たちが見守ってくれている感覚がありました。この作品のアイコンを担ってくれているのと同時に、大事な大事な大事な登場人物でもあります」
――庄司さんから見て、風間さんとすず子のペアリングはいかがでしたか?
庄司 「めちゃくちゃかわいかったです! …これも太字で書いておいてください(笑)」
――すでに撮影を終えられているということですが、思い出に残っているシーンを一つ挙げていただくと?
庄司 「たくさんあるのですが…2人でスカッシュをしに行くシーンとか。あまりないシチュエーションなのもあり、思い出に残っています。風間さん、スカッシュやったことあったんでしたっけ?」
風間 「ないと思う。もしかしたら1回くらいはあるかもしれないけど…(笑)。ダイエットをするのに“スカッシュに行こう”ってなるのがまたいいよね」
庄司 「そうなんですよ。いつもとちょっと違う状況、つり橋効果のような感じで…やや非日常的なシチュエーションがより2人を盛り上げる部分もあって。ただ、慶司と雀さんとしてはもちろん、純粋に庄司と風間さんが楽しんだ時間にもなっていましたが(笑)。ドラマでいうと中盤に登場するシーンなのですが、同性間恋愛ならではの良さといいますか、スポーツをして、2人で汗を流して、ガハハと笑う…仲のいい男友達のような空気も流れていて。そういう意味でも、皆さんに楽しんでいただけるのかなと思います」
風間 「僕は原作にも登場する、2人が置いている手が触れ合うシーンかな。僕らはこの身長差なので、手の大きさも全然違うんです。(※庄司さんが関節一つ分くらい大きい)2人の関係が深まっていく中で、手をつなぐ、つながない、指が触れ合う、触れ合わない…のドキドキにプラスアルファで慶司に包まれていることを想起させる、すごくすてきなカットだなと思って映像を見ていました」

――撮影の合間などはどのようなお話をされていたのでしょうか?
風間 「それぞれに興味があること、サブカルチャー的なこと、お互いの信念みたいなもの…と多岐に渡る話をしていて、それがとても楽しかったです。あまりにたわいもない話ばかりしていたので、記事にしていただけるようなことというと難しいのですが…(笑)。この場に挑むにあたって、“エピソードトーク100個くらいできるんじゃない?”なんて言っていたのですが、いざ振り返ると全く出てこなくて怖いです(笑)」
庄司 「本当に(笑)。でも、僕も風間さんとお話しする中で、話題のトピックスが何かに限定していなかったというのが本当に楽しくて。僕も風間さんも“広く浅く”が苦手ではないので、それぞれ知っていることの総量で戦っていくのではなく、“あれ知っていますか?”“うん。確かあれだよね?”という感じで、話題がいろいろなところに移り変わっていくんです。そして、話が盛り上がってくると大体出番で呼ばれる…というパターンがよくあった気がしています(笑)」
風間 「そうだね。あと、庄司くんは語学が堪能で、先ほども黒木啓介役の平子祐希(アルコ&ピース)さんと“庄司くんの弱点はどこなんだ”という話をしていたのですが、新たに秘書検定を持っているということが分かりまして!」
庄司 「(公式HPの)プロフィールには書いてあるのですが(笑)」
風間 「えっ? プロフィールを今まで確認してこなかった自分を呪います(笑)。平子さんと“何がどうなったら秘書検定を備えた上で語学も堪能になるんだ?”と盛り上がっていて…」
庄司 「(秘書検定を持っていると)就活に有利なんですって。取得した大学1年の頃はただの学生だったので、それを知って“受けてみるか”といざ試験会場に行ったら、なんと男性が僕しかいなくて! “スイミー”の気持ちってこんな感じだったのかな、と思いました」
風間 「はい。まさに、こんな感じで話をしています、というのを実際に見ていただいた形になります(笑)」

――ありがとうございます(笑)。雀は“かわいいおじさん”と形容されますが、お二方が理想とする“かわいいおじさん”とは?
風間 「個人的な意見ではあるのですが、どんなおじさんにもみんな子どもだった時代があり、当時好きだったものがあると思うんです。それが年齢を重ねていくことで自然と色あせていくものもあれば、ずっと自分の中に残っているけれど“この年だからもうね”と、対外的なことを意識して置き去りにしてしまうものもある。雀さんも幼い頃からかわいいものが好きだったのだろうなと思っているのですが、そういう感受性がとんでもなく豊かだった頃に好きだったものを否定しないであげられる大人は魅力的ですよね。周りのことは気にせず、自分が好きだったあの頃の自分を愛でて大切にしていると、自然とかわいさが出てくるのではないかなと思っています。僕自身、子どもの頃からディズニーに対する思いは変わっていません!(笑)」
庄司 「これ、僕にとっては目下大切な話でもあって。皆さん年齢を重ねていく中でさまざまなことを経験し、蓄積が増えていきますが、その分折れづらくなる部分も多くなっていくと思うんです。その中で、何事も柔軟に受け止めることができ、いくつになっても新しいことに挑戦できる方というのは、常にフレッシュな空気感が漂っていて、人間としてのキューティーさを感じるなと。いわゆるおじさん、おばさんと呼ばれる年代になっても何かに向かっている方は輝いて見えますし、自分もそうありたいなと思っています」

――最後に、お互いに対して“かわいい”と思う部分を教えてください。
風間 「月並みなことになってしまうのですが、笑顔です。庄司くんはこうして取材を受ける中で写真を撮る時の笑顔と、普段話している時に笑う笑顔が結構違うんですよ。どちらがいいというわけではなく、笑顔の種類がいくつもあるというのがとてもチャーミングでいいなと思います」
庄司 「僕も月並みなことになってしまうのですが、笑顔です(笑)。そもそも、風間さんというキャラクター自体がかわいらしさを持っていて、それは以前から知っているつもりではありましたが、一緒に長い時間を過ごす中で、オフの時のおふざけも含めて意外といろいろな話題で笑ってくださる方なんだなと思って。特に、吉沢将役の(ワタナベ)ケイスケさんがまぁいろいろなものを持ってきまして…(笑)」
風間 「ケイスケくんは本当に人が良く、とても実直な方なのですが、みんなを盛り上げるためにわざと悪ぶる瞬間がたまらなく好きで(笑)」
庄司 「自分で“俺、悪い男だから”と舌を巻きながら言うような…。初めて出会ったタイプの方です(笑)」
風間 「実際はそんな要素一切ないんだけどね(笑)」
庄司 「そうなんですよ。そんなケイスケさんのネタで、“最近、特大の大笑いをしていないかも”と話していた風間さんが、涙を流すほど笑っていたんです。その瞬間がとてもかわいらしくて、“ケイスケさんサンキュー”と思っているのですが、なにせ“悪い男”なのであまり受け入れてくれません(笑)」

【プロフィール】
風間俊介(かざま しゅんすけ)
1983年6月17日生まれ。東京都出身。A型。7月7日スタートのドラマ「明日はもっと、いい日になる」(フジテレビ系)にも出演。
庄司浩平(しょうじ こうへい)
1999年10月28日生まれ。東京都出身。A型。現在放送中の「仮面ライダーガヴ」(テレビ朝日系)にも出演。
【番組情報】
ドラマ24「40までにしたい10のこと」
テレ東系
金曜 深夜0:12~0:42(7月11日は深夜0:27~0:57)

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取材・文/TVガイドWeb編集部
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