「北くんシェア」“北くん”岩瀬洋志＆“西野”増子敦貴が「33％の会」に加入するなら？2025/07/14 18:00

　毎週火曜に放送中のドラマ「北くんがかわいすぎて手に余るので、3人でシェアすることにしました。」（フジテレビ系＝カンテレ制作）は、“サブスク型恋愛”をテーマに描くシェアラブコメディー。全ての人をとりこにする“ナチュラルボーン天使の北くん”こと真中北（岩瀬洋志）に恋をした、看護師の浅田南（本田翼）、パン屋の店員・比留間東子（志田未来）、書店員の西野悠（増子敦貴）は、これ以上ライバルを増やすまいと、北くんの愛を3等分ずつシェアする「33％の会」を結成、4人で同棲（せい）生活を送っている。

　不思議な魅力で誰からも愛される北くんを演じる岩瀬さん、クールな性格でオタク気質な西野を演じる増子さんの仲良しコンビが思う、北くんの魅力とは？　それぞれが演じる上で意識していることや撮影時のハプニング、お互いのかわいいポイントなどを語ってもらった。

――先日の会見時など、劇中同様に和気あいあいとした皆さんの仲の良さが印象的でした。撮影現場の雰囲気はいかがですか？

岩瀬　「僕自身、役をなじませる意味もあるのですが、常に笑顔を絶やさないことを大切にしています。普段は結構サバサバしている方なのですが、この現場にいると笑っていることが多くて…」

増子　「洋志くんはまず造形がピカイチだし、たぶん自分で思っているイメージよりも柔らかく見えていると思うよ！」

岩瀬　「ありがとうございます（笑）。皆さん優しくて、お話していてもすごく楽しくて。劇中、北くんは自分の世界に入っていて、3人の会話を聞いていることが多いのですが、ひそかに“僕も混ざりたいな”と思っています！」

増子　「本田さんをはじめ、皆さん本当に明るくて、“出会って10年目でしたっけ？”くらいの雰囲気なんです（笑）。それがいい具合に、劇中の僕らの関係性や会話にもにじみ出ているんじゃないかなと思います」

――それぞれが役を演じる上で大切にしていることを教えてください。

岩瀬　「僕自身は、自分の好きなこと以外にはあまり興味が湧かないタイプなんです。でも、北くんはどんな人のことも受け入れますし、何に対しても好奇心を持てるといいますか。例えば、第2話で東子さんのお父さん（マギー）と出会い、会話するシーンがありましたが、僕が同じシチュエーションにいたらあそこまで盛り上がれない思うんです。なので、北くんを演じる上で、普段からいろいろなことに興味を持って前のめりに相手の話を聞くことを心がけています」

増子　「確かに、そういう部分は少し洋志くんとは違っているかもね」

岩瀬　「正反対かもしれないです。あとは、話し方も気を付けています。僕、お芝居をしている時、普段話している声より少しトーンを下げているんです。その方が自然に聞こえる気がしていて。でも、北くんは声が高いイメージだったので、声の出し方も練習を重ねて臨みました。…増子くんは？」

増子　「西野は女性にトラウマを持っているのもそうですが、今後心が大きく揺れ動いていくキャラクターなので、すごく難しくて悩みまくりました。ただ、物語において一番成長が見られるキャラクターでもあるので、最終話にかけて、西野の成長を感じていただけたらいいなと。表面的な部分ではなく、北くんをはじめ、南さんや東子さんと生活していく中で生まれる心の変化を特に大切に演じています」

――3人の愛を一身に受けている北くんですが、岩瀬さんから見て、その魅力はどんな部分だと感じてますか？

岩瀬　「一番はかわいらしさでしょうか。現実的に考えると、北くんは26歳で同世代の皆さんは社会人として働いている方が多い中、こんなにもゆるふわで、さらには愛されていて。その不思議な魅力に注目していただきたいです」

増子　「北くんは、努力では手に入れることができない魅力を持っているよね」

――撮影中に起きたハプニングなど、思い出に残っているエピソードはありますか？

岩瀬　「北くんは、家の中でスリッパをはいていることが多いんです。ただ、ある日お手洗いに行った時にお手洗い用のスリッパにはき替えたのを忘れて、そのまま出てきてしまったんです。しかも撮影が始まってもそれに気づかず、終わってから“あれ、いつものと違うな”と（笑）。普段はいているのはモコモコ、お手洗いのはシンプルなスリッパ…とだいぶギャップがあるのですが、はき心地があまりにも良くて気付かなかったです（笑）」

増子　「僕は何かあったかな…。あっ、僕らの中で、ふくらはぎに巻いて使うマッサージ器具がはやっていたことがあったんです。それがすごく効くのですが、その分痛いんですよ。ある日、それを寝ている洋志くんに仕掛けてみようと思ってやってみたら、かわいく起きてくれて…」

岩瀬　「しかも、動画撮っていましたよね？（笑）　仮眠を取っていたら、急にふくらはぎが痛くなって…。起きたら増子くんがニッコニコで強さを上げていたんです（笑）」

増子　「急に思い立っちゃって…。動画は僕が1人で見て喜んでいます（笑）」

――3人で北くんの愛を分け合う“33％の会”の関係性について、お二方はどう思いますか？

増子　「僕はどちらかというと独り占めしたいタイプなので、等しく分けると決められても、ちょっとしたことでバトルしてしまう恐れがありますね（笑）。“これって33％？　あの人、優遇されてない？”みたいなことを考えてしまいそうで。そうならない3人はすごいなと思います」

岩瀬　「僕は“僕が99％で、あとの1％をみんなで分けて”と思うタイプです（笑）。なので、3人でシェアをしているのが本当にすごいなと思って。今まで想像もできなかった考え方を知りました！」

増子　「好きな人は独占したいよね」

――お二人は独り占めしたいタイプということで、好きなものなどもあまりシェアはしたくない…？

岩瀬　「シェアしないことが多いかも…（笑）。特にお風呂周りのアイテム、シャンプーやトリートメントは家族にも使われたくなくて、“これは僕の分”と分けていました」

増子　「シャンプーとトリートメントって、同時に終わるように調整しないといけないしね。特に髪にワックスが付いていたりすると、工程がトリートメント→シャンプー→トリートメントになるんですよ。それがシェアしてしまうと、僕がトリートメント→シャンプー→トリートメント、家族がシャンプー→トリートメントで、同時になくならなくなってしまうので！（笑）」

――もし誰かと同棲するとなった時に、譲れないマイルールは？

岩瀬　「僕は自分の時間を大切にしていて、特に家ではマイペースなんです。したいことを急に思いついて行動することも多いので、お互い自由に過ごせたらいいのかなと思います」

増子　「実家で暮らしていた時のことを思い出したのですが…。テレビや録画した番組を一緒に見る時は、僕がお手洗いに行きたくなったら止めてほしいです！（笑）　大事なシーンはしっかりその流れで見たくて。大事なシーンが流れている時に限って家族が“明日何する？”みたいなことを話しかけてきて、“ちょ、ちょっと待って！”と止めるということがありましたね（笑）」

――それぞれ、相手が演じるキャラクターとご本人それぞれに“かわいいな”と思う瞬間を挙げていただくと？

岩瀬　「西野さんは、控えめに見えて愛が強いタイプ。加えて、ツンデレなところがかわいいなと思います。そして、増子くんご本人は優しくてカッコ良い上に、素で面白いんです（笑）。僕は関西出身なのもあり、わざとボケてみるとか、相手を笑わせようとする“関西の血”みたいなものを人から感じることがあるのですが、増子くんはそれが一切ないので、“この人は本気だ”と（笑）。でも、そこがすごくすてきなんです」

増子　「うれしい。僕、天然と言っていただくことが多いのですが、一時期いわゆる天然な回答を求められることが多くて、“天然なことを言わなきゃ”と勝手にプレッシャーを感じていたことがあって。最近は“元気でいればいいんだ！”というところにたどり着きました！（笑）　そして、洋志くんは本当に気ままなんですよ、ネコみたいな感じで。イヌではないかな」

岩瀬　「確かにネコ科かも。ただ、もっと強い感じにしてもらっていいですか？　ジャガーとか（笑）」

増子　「じゃあ、ジャガーで（笑）。洋志くんは基本的には自分の思うままに動いているのですが、甘えたい時は“構って”という感じで話しかけてきて…。そういうところがかわいいなと思います。そして、北くんは基本的に全てがかわいいのですが、どんなことがあっても包み込んでくれて、頼れるところもある。実はカッコいいな、と思う瞬間も多いです」

――最後に、この作品ならではの魅力を教えてください。

岩瀬　「3人で1人をシェアするという、これまであまり見たことがない“サブスク型恋愛”を描いているところが見どころの一つだと思っています。さらには女性3人が男性1人を、男性3人が女性1人を…という形ではなく、女性2人と男性1人が男性1人をシェアするというのが多様性を表していて、今の時代ならではでもあるかなと。今はまだ共感できないという方も、きっと最終回を見終えた時には考え方や見方に変化が起きるのではないかなと思います」

増子　「僕も、この作品の一番の魅力は他の作品とはかぶらない“シェアラブコメディー”や“サブスク型恋愛”というコンセプトかなと。しかも4人の恋模様だけでなく、友情や人間関係、それぞれの過去など、いろいろな部分にフォーカスが当たっていくので、そこも含めて楽しんでいただけたらうれしいです」

【プロフィール】
岩瀬洋志（いわせようじ）
2004年1月6日生まれ。兵庫県出身。O型。近作は、ドラマ「スノードロップの初恋」（フジテレビ系/24年）「オクトー〜感情捜査官心野朱梨〜 Season2（日本テレビ系/24年）、「告知事項あり。〜その事故物件で起きること〜」（フジテレビ系/25年）など。

増子敦貴（ましこあつき）
2000年1月5日生まれ。福島県出身。B型。男女7人組ダンス＆ボーカルグループ・GENICのメンバーとしても活躍。近作は、ドラマ「体感予報」（MBSほか/23年）、「Qrosの女スクープという名の狂気」（テレ東系/24年）、「熱愛プリンス」（MBSほか/24年）、舞台「千と千尋の神隠し」（24年）など。

【番組情報】
火ドラ★イレブン「北くんがかわいすぎて手に余るので、3人でシェアすることにしました。」
カンテレ・フジテレビ系
火曜　午後11：00～11：30

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取材・文/TVガイドWeb編集部