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阿部顕嵐×阿久津仁愛が語る「続・BLドラマの主演になりました」現場では「真剣にふざけています」2025/06/13 18:00

阿部顕嵐×阿久津仁愛が語る「続・BLドラマの主演になりました」現場では「真剣にふざけています」

 すずり街さんの同名BL漫画を、阿部顕嵐阿久津仁愛のダブル主演で実写ドラマ化した「BLドラマの主演になりました」。No.1ネクストブレイク俳優×元売れっ子子役の地味系俳優によるピュアな同棲(せい)ラブコメディーを描き、大きな話題を呼んだ本作の続編が、6月13日よりTELASAで配信スタートする。

 前作では数々の困難を乗り越え、恋を成就させた赤藤優一郎(阿部)と青柳萌(阿久津)だったが、本作では2人に新たな試練が到来。怒濤(どとう)の“むずキュン”展開が連発する。そんな続編の撮影を経て、さらに絆を深めた様子の阿部さんと阿久津さん。本作の見どころや撮影時のエピソード、互いのキャラクターの魅力などを聞いた。

――まず、続編をやると知った時の心境を教えてください。

阿久津 「僕は知らされる前から続編が決まると確信していたので、“やっと来たか!”という感じでした(笑)」

阿部 「僕も仁愛と同じです。前作は撮影の時点から面白かったですし、実際に良い評価をたくさんいただけたので、続編ができるんじゃないかなと思っていました。それに、皆さんがたくさん見てくださり、TELASAでも好結果だったとお聞きして…。感謝の気持ちでいっぱいです。今作はよりパワーアップしているので、またさらに続編がやれると信じています!」

――今作も、前作同様に序盤から爆笑シーンが連発します。ここまで笑えるのはこの作品ならではの魅力でもありますよね。

阿部 「この作品は、毎話台本を読んでいるだけでも声を出して笑っちゃうくらい面白いんです。なので、撮影を経てつまらなくなってしまったら、それは僕らの責任じゃないですか。そういう意味では、ありがたいことにすごくハードルが高い作品だなと。台本以上に面白くするのが僕らの使命だと思っているので、今回もとにかく頑張りました。もちろん、真面目なシーンは真面目にやっていますが、基本的には出せる力の全てを使って真剣にふざけています(笑)」

阿久津 「“真剣にふざけています”いいね。見出しで使われそう(笑)。今作では、赤藤くんと萌の距離が近づき、“好き”が高まったからこその不安や嫉妬も描かれるのですが、くっついては離れて、離れてはくっついて…そんな2人の姿がかわいらしいんです。思わず“頑張れ”と応援したくなる、こんな関係性いいなと思いながら演じていました」

阿部顕嵐×阿久津仁愛が語る「続・BLドラマの主演になりました」現場では「真剣にふざけています」

――阿部さんが演じる赤藤、阿久津さんが演じる萌、あらためて感じるキャラクターの魅力は?

阿部 「赤藤は推しである萌さんを動力源に動いていますが、あらためて“推しがいる”って素晴らしいなと感じて。推しに対して赤藤ほどパワーを使える人もあまりいないと思うので、そんな人に出会えたことにもうらやましさを感じます」

阿久津 「萌は小さい頃に芸能界に入り、いろいろな大人に囲まれて育つ中で、自分に自信をなくしたり、仕事に対してプレッシャーを感じたり…。それが赤藤くんと出会ったことで自信を持てるようになり、仕事も頑張れるようになった。その成長がいとおしいですよね。繊細な男の子で、赤藤くんへの思いが強くなっていくにつれてささいなことで悩んだりもするのですが、そういうところも魅力的だなと思います」

――それでは、お互いのキャラクターのどんなところにキュンとしますか?

阿部 「萌さんは本当にキュンとするところがたくさんあって。今回特に好きなのは、『モヤモヤは好き好きだ!』っていうセリフ(笑)。赤藤のことで悩んでいる姿がすごくかわいいんです」

阿久津 「赤藤は、自分は萌を推しまくっているのに、いざ萌から“好き”とか思いを伝えられるとガチガチになっちゃうところ。今回は顕嵐くん自身の表情もさらに豊かになっているので、そこも見ていただきたいです。本当にかわいくて面白いので!」

阿部顕嵐×阿久津仁愛が語る「続・BLドラマの主演になりました」現場では「真剣にふざけています」

――演じる中で、難しさや大変さを感じることもあるのでしょうか。

阿部 「あります。この作品はモノローグと言われる心の声のパートがたくさん出てくるので、そこを計算しながらお芝居するのがすごく大変なんです」

阿久津 「確かに。本番でスタッフさんに読んでいただけることもあるのですが、そのままやることの方が多いので、自分の中でなんとなく間を調整しながら演じていて…」

阿部 「表情もついその間を補うようにわざとらしく作ってしまって、監督からご指摘をいただいたことも…。あくまで心が先行して、表情がそこについてくる、それを自然と見せないといけないのも難しかったな」

阿久津 「そうだね。でも僕、今回だいぶあざとくやっちゃったところがあるかも…」

阿部 「大丈夫。萌さんはかわいいキャラクターだし、監督がそれをオーケーしているんだから、それが良かったってことだよ。本当に、お芝居はセリフがない方が難しいのだとあらためて感じました」

――今回も序盤から赤藤のコメディーシーンが光りますが、一見クールな阿部さんご本人とのギャップに驚かれる方もいるのでは?

阿部 「こういうお芝居、大好きなんです」

阿久津 「めちゃめちゃ上手ですし、面白いんですよ」

阿部 「いやいや…。これからも努力します!」

阿久津 「僕、それに耐えるのが本当にしんどかったんですよ…。この作品における難点ポイントの一つは、顕嵐くんのおふざけを真剣に受けないといけないところです」

阿部 「真剣にやっているからね(笑)」

阿久津 「笑ってNGを出して現場をピリつかせてはいけない、と必死に我慢していたのですが…耐えられなかったです(笑)。前回もですが、今回もたくさん笑いました!」

阿部顕嵐×阿久津仁愛が語る「続・BLドラマの主演になりました」現場では「真剣にふざけています」

――今作の撮影を経て、お二人の絆もより深まったように思いますが、お互いの印象で変わった部分はありますか?

阿部 「いい意味で変わっていないですね」

阿久津 「うん。僕も変わっていないかも」

阿部 「ただ、前より打ち解けてきて、いい意味でアホなところが見えてきたかなと(笑)。あと、家族と一緒にいる時に無理に話さなくても心地いいのと同じで、気を使って話すみたいなことがなくなったのかなと思いました。前作の時は意識的にたくさん話しかけてくれていた部分もあったと思うのですが、今回は2人でぼーっとゆっくり過ごす時間も多くて。あの頃より気を許してくれたのかなと思ってうれしかったです」

阿久津 「僕もそのまま同じことを返すよ(笑)。今回はロケ先の静岡・伊豆で一緒に大浴場に行ったり、ご飯を食べたり…そういうプライベートの時間も一緒に過ごせて、すごく楽しかったです」

――伊豆でロケを行われたとのことですが、今回の撮影で特に思い出に残っているエピソードは?

阿部 「いろいろなことがあったのですが…。とにかく日々笑いをこらえながら撮影していましたね(笑)」

阿久津 「本当にみんな面白かった~」

阿部 「実は昨日まで(※取材時)伊豆で撮影していたのですが、仁愛が上半身裸で卓球していたほどには楽しかったです(笑)」

阿久津 「撮影が終わってからですよ!」

阿部 「全力で撮影して、全力で遊ぶ。メリハリが効いている現場なんです(笑)」

阿久津 「前作から今回のクランクインまで結構期間が空いたのですが、皆さんつい最近まで一緒だったかのような雰囲気で。スッと役に入れる環境を作ってくださり、それもすごくありがたかったです」

阿部顕嵐×阿久津仁愛が語る「続・BLドラマの主演になりました」現場では「真剣にふざけています」

――阿部さんは、何か伊豆での面白エピソードはありますか?

阿久津 「何か変なことしていたっけ?」

阿部 「していないよ!(笑)」

阿久津 「あっ、思い出した! 灰原龍之介役の(古屋)呂敏くんと山吹若葉役の(押田)岳くんも僕らと部屋が同じフロアだったのですが、夜遅い時間だったのに、急に顕嵐くんがお二人の部屋のドアをドンドンとたたき始めて!(笑)」

阿部 「いや、お話がしたくて…。岳くんは出てきてくれたのですが、呂敏くんはその状況で爆睡していました(笑)」

――今作の中で、それぞれ注目してほしいポイントを挙げていただくと?

阿部 「大げさではなく、もう撮影全部が楽しくて。前作からスタッフさんもほぼ変わっていないので、気心知れた戦友の皆さんとまたご一緒できたのも幸せでした。やりごたえを感じたという意味で挙げると、前作もそうだったのですが、マネージャーの紫(宏臣)さん(小越勇輝)との楽屋のシーン。萌さんがいない分、赤藤のオタクモードが全開になることが多くて。エネルギーを全放出するので、実は紫さんとのシーンはすごくパワーを使うんです(笑)」

阿久津 「そうだったんだ(笑)。今回は前作と逆転しているようなシーンがあって、そういうところにエモさを感じましたね。前作を見たからこそ気付けるシーンもあって、伏線回収的な部分も見どころかなと思います。お互いのマネージャー陣の大人で濃密な恋も同時進行して、前作よりも深く描かれるのですが、僕たちも撮影を見られていないので完成がすごく楽しみです」

――劇中では、“ご褒美”をかけて赤藤と灰原による「どっちが萌ちゃんのことを知っているでしょう?」早押し対決が繰り広げられます。お二人が今“ご褒美”に欲しいものは?

阿部 「家族と過ごす長期休暇です。急に真面目な回答になりましたが…(笑)。もう2年くらい家族と旅行に行けていないので、どこかに行きたいですね。お金も時間もかかるのですが、なかなか会えないからこそ、そういう機会を大事にしていきたいです」

阿久津 「僕は好きなアーティストさんのライブに行きたいかな。特に、清水翔太さんは日本武道館公演やZeppツアーにも行っていて大好きなんです。最近はMrs. GREEN APPLEさんのライブを一度生で見てみたいなと思っています」

阿部顕嵐×阿久津仁愛が語る「続・BLドラマの主演になりました」現場では「真剣にふざけています」

――最後に、今作ならではの見どころ、読者の皆さんへのメッセージをお願いいたします。

阿部 「赤藤自身もそうですし、この作品のテーマの一つでもあると思うのですが、推しがいると人生が豊かになるのだなとあらためて感じています。そんな赤藤に共感できる部分があればいいなと思いますし、推しと共に、人生をパワフルに楽しく生きていこうというメッセージを感じ取っていただけたらうれしいです」

阿久津 「赤藤くんとのシーンは見どころばかりなのですが、まずロケーションや画(え)がすごくきれいなんです。その美しさと僕らのドキドキラブラブ感をぜひ堪能していただきたいなと思います」

阿部 「あとは、前作よりも一人一人の個性や人生が深掘りされるので、より僕らのことを愛していただけるんじゃないかなと。新キャラクターとして登場する灰原さんと若葉監督が僕らの関係にどう関わってくるのか、という部分も楽しんでいただきたいですね。それこそ早押し対決のシーンなど、リアルとフィクションのはざまを行き来している感じもすごく面白いですし、前作よりも大胆にいろいろ詰め込んでいるので、ぜひ最後まで楽しんで見ていただきたいです」

阿久津 「そうだね。本当に新キャラクターの皆さんも個性豊かですごく面白いので、そういう意味では前作よりも濃い内容になっていると思います。僕ら2人やマネージャー陣の恋模様も、そしてコメディーなシーンも、どちらも“いいな”と思っていただけるようにいろいろ挑戦しながら撮影したので、ぜひドキドキしつつたくさん笑っていただきたいなと思います」


【プロフィール】
阿部顕嵐(あべ あらん)

1997年8月30日生まれ。東京都出身。A型。近作は、ドラマ「BLドラマの主演になりました」(テレビ朝日・TELASA/2024年)をはじめ、「青春ミュージカルコメディ oddboys」(テレ東ほか/24年)、「スメルズ ライク グリーン スピリット」(MBSほか/24年)、舞台「桃源暗鬼」(25年)など。

阿部顕嵐×阿久津仁愛が語る「続・BLドラマの主演になりました」現場では「真剣にふざけています」

阿久津仁愛(あくつ にちか)
2000年12月23日生まれ。栃木県出身。O型。近作は、ドラマ「BLドラマの主演になりました」(テレビ朝日・TELASA/2024年)をはじめ、「バントマン」(フジテレビ系/24年)、「D&D〜医者と刑事の捜査線〜」(テレ東系/24年)、「家政婦クロミは腐った家族を許さない」(テレ東系/24年)、舞台「しばしとてこそ」(25年)など。

阿部顕嵐×阿久津仁愛が語る「続・BLドラマの主演になりました」現場では「真剣にふざけています」

【配信情報】
「続・BLドラマの主演になりました」(全6話)

TELASA
6月13日午後0:00から独占配信
※以後、金曜午後0:00~最新話を順次配信

【プレゼント】

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【締め切り】2025年7月11日(金)正午

取材・文/片岡聡恵



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