「春町の世界に“革命”が起きた夜」岡山天音が大河「べらぼう」で感じた小さな成長と変化2025/06/08 20:45

NHK総合ほかで放送中の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(日曜午後8:00ほか)。喜三二(尾美としのり)の仲介で蔦屋重三郎(横浜流星)と出会い、「金々先生栄花夢」の大ヒットを飛ばした戯作者・恋川春町(倉橋格)を演じているのが岡山天音。6月8日放送の第22回では、春町が思いもよらぬ姿で殻を破るシーンが描かれる。その場面に込めた思いや、春町という人物に寄せる思いを語ってくれた。

本作は、親なし、金なし、画才なし…ないない尽くしの生まれから、喜多川歌麿や葛飾北斎などを見いだし、“江戸の出版王”として時代の寵児(ちょうじ)になった“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜)の生涯を笑いと涙と謎に満ちた物語として描くもの。脚本は、「おんな城主 直虎」(2017年)やドラマ10「大奥」(23年)など数多くのヒット作を手がけてきた森下佳子さんが担当している。
岡山が演じる春町は、駿河小島藩に仕える武士でありながら、挿絵も文章も手がける戯作者。蔦重との出会いによって才能が開花し、出版界に新たな風を吹き込む存在となるが、時代の変化に翻弄(ほんろう)されていく。

──第22回では、三番叟(さんばそう)を舞う大胆な場面が印象的でした。
「フンドシで踊る三番叟の場面は、春町がこれまで表現したことのない感情を表しているシーンでもあったし、春町にとってのターニングポイントでもあったと思います。いろいろ(指導の)先生とも相談させていただいて、練習して臨んだので思い出深いです。春町にとって、好きな人が増えたんじゃないかと思います。そう言うとすごく素朴に聞こえますが、春町の世界にとっては割と革命的な夜だったんじゃないかなと思います」

──蔦重との出会いが春町に与えた影響とは?
「蔦重と仕事をするようになってからは、春町の人生が“人と出会う期”みたいなものに突入していたんじゃないかなと思います。『こんな人間もいるんだな』ということが短いスパンで訪れるようになったんじゃないかなと」
──春町という役を通じて、どんなことを感じていますか?
「春町は、人として未熟な部分を抱えて生きてきた人だと思うので、赤子がちょっとずつ歩けるようになっていくみたいに、小さく小さく、実は成長しているところが、春町を演じさせていただくうえで感じる魅力です」

【番組情報】
大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」
NHK総合
日曜 午後8:00~8:45ほか
NHK BSプレミアム4K
日曜 午後0:15~1:00ほか
NHK BS・NHK BSプレミアム4K
日曜 午後6:00~6:45
文/TVガイドWeb編集部
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