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「ジョフウ」藤林泰也、真面目な新人セラピスト演じて「人間ドラマに重きを置いて見て」2025/05/06 12:00

「ジョフウ」藤林泰也、真面目な新人セラピスト演じて「人間ドラマに重きを置いて見て」

 テレ東ほかで現在放送中のドラマ「ジョフウ ~女性に××××って必要ですか?~」は、ヤチナツさんの著書「真・女性に風俗って必要ですか?~女性用風俗店の裏方やったら人生いろいろ変わった件~」(新潮社)の実写ドラマ化。今、注目を集める女性用風俗店、通称「女風(ジョフウ)」のリアルを、裏方で働く主人公・藤崎アカリ(山崎紘菜)を軸に、明るく健やかに描くお仕事ヒューマンドラマだ。

 アカリが内勤として働く「パラディーソ」には、個性豊かなセラピストたちが在籍。これまでさまざまな物語を繰り広げてきたが、第6話では藤林泰也さん演じる真面目な新人セラピスト・タロが先輩・マルニ(松本大輝)とダブルセラピストでの施術に挑む場面が。それに先駆け、藤林さんにタロの魅力や本作への思いなどを聞いた。

――今回、タロ役はオーディションを経て決まったそうですね。最初に本作のお話を聞いた時はどのように感じましたか?

「僕自身、“ジョフウ”という単語はこれまで作品などを通してやんわり聞いたことがある程度で、一体どういう職業で、どういった場所で何をやるのか…などは全く想像がつかなかったです。なので、最初は戸惑いも大きかったですし、役作りに難しさも感じて。もちろんオーディションの時はジョフウのホームページを見て、セラピストさんの雰囲気などをできる限りつかんで臨んだのですが、施術に関しては未知な部分が多かったです。そこから出演が決まり、台本を読んで“どう演じればいいのだろう”というちょっとした不安もありつつ、施術の見本動画を見たりいろいろなことをお聞きして、“新しいな、面白いな”と。クランクイン時は楽しみな気持ちの方が大きかったです」

――この作品に感じる面白さ、魅力はどのような部分でしょうか。

「全体を通して、視聴者の方に前置きとしてお伝えしたいのは、この作品は性的な描写を重視しているドラマではありません。オーディションの時からテーマとしても伝えられていたのですが、この作品はジョフウを利用する方々の悩みに対してセラピストたちがどう向き合っていくのか、その姿を描く人間ドラマです。悩みを口に出せなかったり、発散する場所がなかったり…そういう女性の方に対峙(たいじ)するのが僕らセラピストだったというだけで、舞台はジョフウでありながら、人間模様をベースに描いているというのがこの作品ならではだなと。そこが魅力でもありますし、ぜひ視聴者の皆さんにも、僕らが繰り広げる人間ドラマに重きを置いて見ていただきたいです」

「ジョフウ」藤林泰也、真面目な新人セラピスト演じて「人間ドラマに重きを置いて見て」

――藤林さん演じるタロの魅力をどのような部分に感じますか?

「これは衣装合わせの段階から伝えられていたのですが、タロは今回のセラピスト陣の中で唯一“成長”するキャラクターです。そして、生活費に困っているという理由で店にやって来たものの、すごく真っすぐで、主人公のアカリとも似ているのかなと。アカリ同様に何も知らない状態でこの世界に入り、少しずつ仕事の意義やセラピストの存在価値を見いだし、それを糧に成長していきます。変な偏見を持たず、お客さんたちの抱える問題に対して誠実に、時には人に頼りながら向き合う、タロのその姿勢も素晴らしいなと思います」

――これまで指名が入らず第6話でやっと初出勤を迎えるタロですが、これまでもモニター試験に奮闘したり、仲間たちと楽しく過ごす姿が印象的でした。

「そうなんです。最初にタロが登場するシーンに、台本に“前向きな表情で”というト書きが入っていて。前向きというワードが登場から強調されていたんです。僕自身、そこがタロの好きなところでもあり、皆さんから愛される個性でもあると思います」

「ジョフウ」藤林泰也、真面目な新人セラピスト演じて「人間ドラマに重きを置いて見て」

――そんなタロを演じる上で、意識的にやっていることはありますか?

「ささいなことですが、僕は体が大きく、原作のタロより5cm以上身長が高いんです。加えて、タロのキャラクター的にも体が大きく見えるのはちょっと違うかなと思っていて。特に、みんなといる時は少しでも小さく見えるように、お尻に力を入れてキュッと座ってみたり、立ち姿にも気を付けていました。これまで『かわいい』と言っていただけるキャラクターを演じたことがなかったので、新しい挑戦として、普段力を入れないようなところに力を入れて頑張っています(笑)」

――タロ的な今後のお薦めシーンを教えてください。

「それはやはり第6話で、マルニとのダブルセラピストで初施術を行うシーンですね。施術シーンもそうですが、タロの負けず嫌いなところや成長しようとする貪欲さが見えるんじゃないかなと。僕自身、体を張って臨んだので、ぜひご注目いただきたいです」

「ジョフウ」藤林泰也、真面目な新人セラピスト演じて「人間ドラマに重きを置いて見て」

――本作には個性豊かなセラピストの方々が登場しますが、藤林さんの“推しキャラクター”を挙げていただくと?

「コスモです。コスモ自身もそうですが、演じる渋江(譲二)さんもすてきな方なんです。コスモは今後衝撃の展開が待ち受けるのですが、そのシーンは劇中で一番カッコいいんじゃないかな。セラピストの中では一番人情にあふれていて、人間くさいコスモが大好きです」

――渋江さんをはじめ、以前から面識のある方も多い現場だったのではないでしょうか。

「そうですね。僕もそうですが、特撮出身者の方が多いのと、松本くん、別府(由来)ちゃんに関してはそれ以前から親交があったんです。松本くんはジュノン・スーパーボーイ・コンテストの同期ですし、別府ちゃんも数年前に受けたCMのオーディションで仲良くなって。別府ちゃんとはその時に『いつか一緒にお仕事したいね』と話していて、それから彼がスーパー戦隊、僕が仮面ライダーに出演して、そろそろ共演できるかなと思っていたら、予想よりも早くご一緒することができました。3人とも同い年で、そういう意味でも心強かったですし、すごく楽しかったです」

――最後に、店名「パラディーソ」は「楽園」を意味する単語ですが、藤林さんにとっての「パラディーソ」は?

「寝る瞬間が一番幸せだなって思います。僕、寝つきが悪くて布団に入ってもすぐには寝られない日が多いのですが、ベッドにいるのは好きなんです。あとは、やっぱりハワイ。僕にとってのホームであり、この性格を含め、ルーツの多くがハワイにあるので。南国の楽園ですし、大切に思っている場所で、いつも帰りたいなと思っています」

「ジョフウ」藤林泰也、真面目な新人セラピスト演じて「人間ドラマに重きを置いて見て」

【プロフィール】
藤林泰也(ふじばやし やすなり)

1999年2月20日生まれ。京都府出身。B型。近作は「仮面ライダーガッチャード」(テレビ朝日系/2024年)、バラエティー番組「真夜中の推し活~S/TEAM BLOOD~」(日本テレビ/24年)、Vシネクスト「仮面ライダーガッチャード GRADUATIONS」(25年)など。ファースト写真集「Through the lens Through the eyes」を2月20日に発売。

【番組情報】
ドラマチューズ!「ジョフウ ~女性に××××って必要ですか?~」

テレ東ほか
毎週火曜 深夜0:30~1:00

【プレゼント】

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【締め切り】2025年6月3日(火)正午

取材・文/片岡聡恵 撮影/徳永徹



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