「日本一の最低男」監督・及川拓郎に聞く! 再タッグとなる香取慎吾との作品づくり2025/02/06

香取慎吾さんが11年ぶりのフジテレビ系連続ドラマ主演を務める「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」(木曜午後10:00)。家族嫌いで子ども嫌いの主人公・大森一平(香取)が、シングルファーザーの義弟とその子どもたちと暮らすことになり、やがて本気で選挙に立候補することになるという“選挙&ニセモノ家族ドラマ”です。
本作は、家族や日本の問題と向き合いながら成長していく主人公の姿を描いた、笑いあり涙ありの完全オリジナル作品。ここでは、以前にも香取さんとタッグを組んだことのある監督・及川拓郎さんに、俳優・香取さんの魅力や現場での撮影秘話、今後の見どころを語っていただきました。
――1話から早速大きな話題を呼んでいます。
「1話ラストでの一平の表情は印象的でした。あの全てを覆す香取さんの芝居で、『これはただのホームドラマではない』という宣言ができた気がします。あそこで『Circus Funk』を流すことは決めていたのですが、この曲はあのシーンにも、ドラマ自体のテーマにもぴったりだと思っています。劇中では一平の心情はストレートに表現されないので、細かい部分も香取さんと話し合いながら演出しました。後から見返してもらっても『なるほど、だからこういう表情だったのか』という表現を、香取さんは見事に具現化してくれていると思います。全ての答えは、最終話を見た後ですね(笑)」

――香取さんとは以前にもタッグを組んでいらっしゃいましたよね。
「誇張でもなんでもなく、『そろそろ再会しそうだな』と思っていたところに今回のオファーをいただき、まさに運命を感じました。エンターテイナーとして外へ向ける爆発力と、アーティストとしての内への追求精神。この振り幅が俳優・香取さんの魅力だと思っています。初めて出会った時には、文字通り背後から“風”を感じて。香取さんだからこそ醸し出せる、独特の空気感だと思います。今回は渋さも加わり、俳優としての深みが増している気がします」

――撮影現場の雰囲気はいかがですか。
「朝陽(千葉惣二朗)とひまり(増田梨沙)は、まさに現場の天使たち。それを見守る香取さんと志尊(淳)さんの構図が、優しい空気感をもたらしています。千葉さんは最初こそ人見知り全開でしたが、撮影が進むにつれ香取さんが大好きに。一平がまだ心を許していないシーンにも関わらず積極的に手をつなぎに行く千葉さんを、必死で拒絶する香取さんの姿が印象的でした」

――後半にかけての見どころを教えてください。
「社会問題を取り入れたホームドラマの温かさを楽しんでもらうと同時に、今後訪れる物語終盤の“選挙編”でこれまでの家族関係がどうなっていくのか、何をもって“日本一の最低男”なのかの答えも明かされると思いますので、期待してほしいですね。小原正助(志尊)と一平の醸し出す、緊迫した空気感にも注目です」
【番組情報】
「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」
フジテレビ系
木曜 午後10:00~10:54
文/Mi(フジテレビ担当)
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