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【宇野昌磨選手&田中刑事選手の囲み取材を全文掲載】国別対抗戦2019日本代表発表会リポート!2019/03/27

 フィギュアスケートの世界ランキング上位6カ国が競い合う、世界国別対抗戦2019(福岡・マリンメッセ福岡・4月11~14日に開催)の日本代表発表会見が3月25日に都内で行われました。

 メインキャスターの松岡修造さんは「国別対抗戦は選手自身がきっかけをつくる大会なので、(今日の会見では)そういった思いを聞いていきたい」と意気込み、特別解説の荒川静香さんは「非常に良いコンディションの選手たちを福岡で応援できるのはすごく楽しみです!」と期待を寄せます。

 そして、日本代表選手たちが登場! 女子シングルは紀平梨花選手と坂本花織選手、男子シングルは宇野昌磨選手と田中刑事選手。ペアは三浦璃来選手&市橋翔哉選手、アイスダンスは小松原美里選手&ティム・コレト選手が選出されました。世界選手権2019で渾身の演技を見せてくれた羽生結弦選手はケガのため欠場となり、「ロシアで痛めた右足は完治していませんが、世界選手権に向けて頑張ってきました。さらに右足に負担をかけることは厳しく、医師からも引き続き加療が必要と言われました。出場できないことは残念ですが、一日も早く完治させ、来シーズンに向けて練習に励みます」をコメント発表しました。

 続いて、選手たちが意気込みを書き込んだ日の丸の旗が壇上に登場。

 まずは松岡さんが、「この中でいちばん心を掴んだ言葉」と発表した“納得!!!”を書いた市橋選手を直撃。市橋選手は「今シーズンは僕自身一度も納得する結果を出せずにすごく悔しかったので、最後は納得して終わりたいな、という気持ちです」と率直な思いを語りました。“全力で!”と書き込んだ三浦選手は「自分はミスすると落ちていくタイプの人間なので、ミスしても最後まで全力で滑りきりたい、という思いです」と話しました。

 荒川さんが注目したのは、力強く書かれた“レッツゴー!”の文字。書き込んだコレト選手は「日本の皆さんの前で、日本の選手として滑ることができて嬉しいです。それは“レッツゴー!”な感じです!」と流暢な日本語で答え、会場からは拍手が。また、コレト選手の妻でもある小松原選手は「シーズン最後の試合。しんどい練習をしてきたので、笑顔で『良い練習してきたな』と終わりたい」との思いで、“ベストの演技で笑顔に!”と話しました。さらに小松原選手はキャプテンも務めるということで、「国別対抗戦は初めてですが、キャプテンとしてみんながチーム一丸となって頑張れるようにサポートしたいと思います」と決意を語りました。

 次に松岡さんが“レッツゴー!”と指名をしたのは、田中選手。“みんなでつなぐ!!”という言葉に「チームジャパンとしてまず自分が良い演技で滑って、その後のみんなにどんどんつなげていけるように」とコメント。また、団体戦への思いを聞かれると、「団体戦は(平昌冬季)オリンピックでしか経験していませんが、あの時は雰囲気に飲まれてしまって、自分の力を出し切れずにチームに迷惑をかけてしまいました。今回の国別対抗戦こそは、チームのために、そして自分がレベルアップしていくために、自分の演技を貫き通したいなと思います」と意気込みました。

 日の丸に“頑張ろう!”と書いた坂本選手には、松岡さんから「誰に言ってるんですか!?」とツッコミが(笑)。坂本選手は「自分自身にもそうなんですが…一人だと“頑張る”だし、相手に言うと“頑張って”になるんですけど、国別対抗戦は団体でみんな一丸となって頑張るので、“頑張ろう!”にしました」と言葉に込めた想いを説明。松岡さんに「自分に対して“頑張ろう!”と思う部分はどこでしょう!?」とに聞かれると、「最後まで諦めずに自分に勝つこと」と前を見据えながら答えました。

 荒川さんから「(国別対抗戦が)シーズンの集大成というところで、“スタート”という文字が気になる」と指名を受けた宇野選手。「今、僕は世界選手権の後でいろんな感情を抱いているんですが…来年に向けて変わりたいという気持ちから”スタート”したいと思っていて。国別対抗戦は世界選手権の悔しさを晴らす大きな舞台ではありますが、(そこで)どれだけ良い演技をしても僕は満足したくない。僕は来季良い結果を残したいので、この国別対抗戦が集大成ではなくて、”来季のスタート”という思いでこの言葉を書かせていただきました」と会場が圧倒されるほどの熱い決意を明かしました。松岡さんの「魂のスタート」という言葉に対し、「僕は世界選手権の悔しさを一日でも長く自分の心に刻んで、成長したい、実力をつけたいと強く思っているので、このような大きな大会の場を設けていただいたことにとても感謝しています。また、今シーズンは『チャレンジする気持ち』をあまり持てなかったと思うので、この大会で再びチャレンジ精神を掲げて、その結果が皆さんの手助けになるようにしっかり挑戦していきたいと思っています」と真剣な表情を見せました。

 松岡さんから「団体戦がめちゃくちゃ強いイメージ!」と言われた宇野選手は、「そんなことはない…(苦笑)」とやんわり否定し、「失敗すると、普通の試合なら自分の責任で自分だけが悔しいんですけど、団体戦だと皆さんにも迷惑をかけてしまうので…得意・不得意というより、好きじゃないというか…」と返答。松岡さんから間髪入れず「好きになってください!!」とお願いされると、宇野選手は「迷惑をかけたくないという気持ちから苦手意識が出てしまいますが、出るからにはその役目を全うしたいなと思います」と、言葉の真意を明かしました。

「まだ若干16歳でいらっしゃいますが、最後によろしくお願いします!」と松岡さんから指名された紀平選手。“笑顔で終える!”というテーマに、「今シーズンが始まる時から笑顔でいることをテーマにしていて。それが達成できた試合もあれば、そうじゃなかった試合もあって…。やっぱり最後の最後は笑顔で終わりたいと前から言っていたので。世界選手権は本当の笑顔ではないちょっと微妙な試合だったので、その悔しさを晴らして笑顔で終わりたいという気持ちが強くてこの言葉を選びました」と語りました。

 それぞれの思いを丁寧に語ってくれた選手たち。今シーズンを締めくくる最後の戦いで、その思いをぶつけて見せてくれるであろう演技に、今から期待が高まります!


会見後に行われた宇野選手と田中選手の囲み取材の模様をリポートします。

◆宇野選手

── 国別対抗戦ではどんなチャレンジをしたいですか?

「やれることは少ないかもしれないけれど、こういう短い期間でも気持ち次第で人は変われると思うので、今回、世界選手権で感じた自分の足りないところを補っていきたいです。例えば本番の弱さだったり、弱さが出たとしても良い演技ができるかどうか…。そのために、練習の基準をもっと上げたいです。周りの選手以上のものを備えてこそ、(自分は)やっとトップで争える選手になれるんだと今回気づいたので、大会まで短い期間で、どんなジャンプにチャレンジするかも決まっていませんが、ギリギリまで挑戦できることはしたいと思っています」

── 練習のレベルを上げていくということですが、具体的にどういった部分を意識して変えていきたいですか?

「例えば、今(4回転)トウループ2本の構成にしているのを、(4回転)フリップ2本の構成に変えたり。そうすることによって気持ち的にも少し成長できるんじゃないかと。(4回転)サルコウも確率をもっと上げないといけないですし…。あと、跳べていたのに1年以上練習をしていない、もったいないジャンプ(4回転ループ)があるので、そういった部分の練習を再開していきたいです。来シーズンは全てジャンプに時間を費やしたいと思っています」

── いちばんの刺激になっているのは、自分自身のミスですか? それとも羽生選手とネイサン・チェン選手の高いレベルの戦いがあったからでしょうか?

「1番は自分の失敗、2番目はネイサン選手の安定性や気持ちの強さ(を見たこと)です。僕には遠く及ばない、今の実力では全くかなっていないという実感を得たからこその答えです。ネイサン選手は何度も、すごくキレイにジャンプをまとめています。ネイサン選手と僕との違いに、気持ちの強さが挙げられると思うのですが、そこを簡単に変えることはできないと思うので、僕の自信のある“練習”という面で頑張っていきたいな、と。体が動かなくても、気持ちが弱くても、(トリプル)アクセルと(4回転)トウループなら跳べる。それぐらいまで(4回転)サルコウと(4回転)フリップのレベルを上げられれば、どれだけ過酷な状況でも戦っていけるようになるんじゃないかと思います」

── 今シーズンの締めくくりに、もう一度ネイサン選手と戦える、また得点に挑戦できるかもしれないというチャンスがあることについてどのように感じていますか?

「僕は世界選手権がシーズン最後の大会で、国別対抗戦からは来シーズンだと思っています。なので、今回の悔しさを1日でも長く刻んで、少しでも成長して、またトップ争いに戻ってこられるように頑張ります」

◆田中選手

── 国別対抗戦まで時間が短いですが、練習など、どのような部分を変えていきたいですか?

「アイスショーもあるのでそんなに多くは練習時間が取れませんが、その中でどこまで集中力を保ったままでいられるかが大事になってくるかと思います。今回は特殊な状況なので、しっかり集中しながらショーが出来ればすごくいいのかなと」

── 特殊な状況というのは?

「準備期間が短いのと、シーズン中ほど多く練習時間が取れない状態ということですね。そこは言い訳にせずに、しっかり今の状況を保ちつつ集中して、さらに世界選手権で悔しかった部分を練習していきたいと思います」

── 平昌冬季オリンピックでは団体戦を経験していますが、国別対抗戦に関しては初出場ということで今どんな気持ちですか?

「オリンピックの時は、団体戦というよりもその舞台の雰囲気に勝てなかった。同じ団体戦ですが、今回は僕自身の演技でしっかりチームを引っ張っていけるように、貢献したいなと思います」

── 今回の試合で試してみたいことなどありますか?

「具体的な作戦はまだ立てていませんが、4回転トウループに関してはシーズンを通して(練習で)ずっと跳んでいます。(国別対抗戦で)プログラムに入れるかどうかはまだ分からないですが、来シーズンのプログラムには確実に入れられるように準備しています」

── 国別対抗戦はチームのメンバーを応援することもありますが、そういった部分も含めて楽しみなことはありますか?

「とにかく僕自身が良い演技をして、それをつなげていきたいです!」

 宇野選手、田中選手ともに世界選手権で感じた悔しさをバネに戦いたいという思いがひしひしと伝わってきました。選手たちが精一杯の力を発揮し、日本チームが2大会連続の世界一へ輝けるように、全力で応援しましょう!

【番組情報】

【世界フィギュアスケート国別対抗戦2019】
◆4月11日(木) テレビ朝日系 午後6:30~(男女ショートほか)※一部地域のぞく
◆4月12日(金) テレビ朝日系 午後7:00~(男子フリーほか)※一部地域のぞく
◆4月13日(土) テレビ朝日系 午後6:56~(女子フリーほか)
◆4月14日(日) テレビ朝日系 午後6:30~(エキシビション)
◆4月23日(火) テレ朝チャンネル2 ニュース・情報・スポーツ 午前8:05~9:45(開会式/アイスダンスリズム)
◆4月24日(水) テレ朝チャンネル2 ニュース・情報・スポーツ 午前8:05~9:40(女子ショート)
◆4月25日(木) テレ朝チャンネル2 ニュース・情報・スポーツ 午前8:05~9:45(男子ショート)
◆4月26日(金) テレ朝チャンネル2 ニュース・情報・スポーツ 午前8:05~9:45(ペアショート)
◆4月27日(土) テレ朝チャンネル2 ニュース・情報・スポーツ 午後3:15~5:00(アイスダンスフリー)
◆4月27日(土) テレ朝チャンネル2 ニュース・情報・スポーツ 午後5:00~7:00(男子フリー)
◆4月27日(土) テレ朝チャンネル2 ニュース・情報・スポーツ 午後7:00~9:00(ペアフリー)
◆4月28日(日) テレ朝チャンネル2 ニュース・情報・スポーツ 午後3:00~5:15(女子フリー)
◆4月28日(日) テレ朝チャンネル2 ニュース・情報・スポーツ 午後5:15~8:15(エキシビション)

「KISS&CRY」とは?

「KISS&CRY」シリーズは、日本のフィギュアスケーターのみなさんをフィーチャーし、その「戦う」姿、「演じる」姿を合計50ページ超のグラビアでお届けしています。つま先から指先・その表情まで、彼らの魅力を存分に伝えます。また、関連番組TVオンエアスケジュールも掲載。TVの前で、そして現地で応援するフィギュアスケートファン必携のビジュアルブックです。
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